今回は週刊少年ジャンプの傑作バレーマンガ「ハイキュー‼」から、烏野高校バレー部の副主将にしてお母さん役「菅原 孝支(すがわら こうし)」について解説します。
菅原はバレー部の3年生で、主人公の一人である影山が入部したことでレギュラー落ちしてしまったキャラクター。
しかし菅原はその境遇に一切の不満を漏らすことなく、優しく明るい人柄で最後までチームを支え続けました。
本記事ではそんな菅原の魅力を、仲間たちとの関係や名言、その後の進路なども含めて深掘りしてまいります。
「ハイキュー‼」菅原孝支ってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(身長、誕生日、声優など)、性格変わった?
所属 | 烏野高校3年4組 |
ポジション | セッター |
誕生日 | 6月13日 |
身長 | 174.3cm → 174.6cm |
体重 | 63.5kg |
最高到達点 | 298cm |
好物 | 激辛麻婆豆腐(他、辛い物好きらしい) |
最近の悩み | 後輩に自分よりデカい奴が多い |
声優 | (TVアニメ) 入野自由、(VOMIC)宮永恵太 |
菅原孝支は烏野高校バレー部の3年生にして副主将。
外見はセンター分けにした色素の薄い髪と左目下の泣きボクロが特徴の爽やかな雰囲気の青年です。
チームメイトからは「スガ(さん)」、青葉城西の及川からは「爽やかくん」と呼ばれていましたね。
性格は穏やかで優しく、いつも笑顔を浮かべている印象がありますが、高校生らしくはっちゃけてはしゃぐのも大好きで、澤村や東峰といった3年生相手だとハイテンションで遠慮のない一面が目立ちます。
物語の後半になるほど仲間とより打ち解けてはっちゃけたシーンが多かったため、一部で「性格変わった?」との声も聞かれましたが、決してそうではありません。
周囲の様子や関係をよく見て、それに合った振る舞いができる青年だということ。
チームメイトからの信頼は厚く、主将の澤村を嗜め、説教できるのは菅原だけだと認識されており、まさにチームのお母さん役と言えるでしょう。
ちなみに、爽やかな外見に似合わず、全キャラクター中で「~だべ」といった東北弁を最も多く使用しています。
要所でチームを救う烏野の頭脳派セッター
パワー | 2 |
バネ | 2 |
スタミナ | 2 |
頭脳 | 4 |
テクニック | 4 |
スピード | 2 |
※最低1~最大5の5段階評価
菅原は影山が入部したことでレギュラー落ちしたキャラクターで、やはり他のキャラクターと比較すると単純スペックでは一歩劣っています。
セッターとしての技術に特筆すべきものはありませんが、周囲に良く目配りし、上手くスパイカーの能力を引き出す献身的な頭脳派セッター。
影山のように超絶技術で強引にスパイカーに合わせるのではなく、構築した信頼関係に基づき無理なく丁寧なトスアップを心掛けるタイプですね。
また、ただ堅実なだけではなく、リベロである西谷がトスアップを行う際には、他のスパイカーに混ざってシンクロ攻撃に参加するなど、烏野のメンバーらしく貪欲に様々な技術習得に取り組んでいました。
「ハイキュー‼」菅原孝支の人間関係
ともに3年間を過ごした澤村、東峰
穏やかで優しい印象が強い菅原ですが、ともに3年間を過ごした澤村、東峰といった仲間が相手だと、やや辛辣で遠慮のない一面が顔を出します。
親しい相手には素が出るタイプなんでしょうね。
主将としてチームを支える澤村には叱咤を、見た目に似合わずへなちょこエースな東峰にはやはり叱咤を……3年生相手に優しい言葉をかけることってあんま見ないです。
まあ、澤村にとっては遠慮なく自分を叱ってくれる菅原の存在はありがたいでしょうし、東峰は厳しくいかないとどんどんヘタレていきますから、これも菅原が上手くコントロールしているんでしょう。
影山にとっては精神面での師でありライバル
菅原にとって影山は正セッターの座を奪い取っていった天才で、作中ではその圧倒的な才能を羨むような描写こそあるものの、菅原は常に影山を先輩として優しく支えています。
嫉妬して暴走したどっかの先輩とは対照的ですね。
影山もそんな菅原のことを信頼しており、自分とは違ってチームメイトと上手くコミュニケーションをとる菅原の良さを貪欲に学んでいました。
時に嫉妬してライバル心を燃やすところなんかは影山らしく、非常に良い関係性ですよね。
彼女はいるの?
いません。
具体的に言及こそされていませんでしたが、確実にいません。
試合中、マネージャーの清水に手を握られた際に、
「結婚は待って下さい!」
「大丈夫、菅原と結婚の予定はない」(清水)
「それはわかんないだろ!」
と暴走していましたから、彼女がいたらこんなことにはなってないでしょう。
まあ、あんな部活ばっかやってたら、よっぽどバレーに理解や興味のある娘じゃないと確実にフラれてますよ。
「ハイキュー‼」菅原孝支の活躍と名言
試合に出る機会は少なくとも常にチームの心の支えに、卒業後の進路は小学校教諭
菅原は控えセッターだったため試合に出る機会こそ少なかったですが、要所要所で雰囲気を変え、チームを支えていました。
影山が暴走したりトスがつかまった際に投入されることが多かったですが、落ち着いたセットアップでチームの雰囲気を立て直したり、頭脳を活かした作戦で敵を翻弄したり、着実にチームに貢献しています。
また、試合に出ていない状況でも仲間たちに常に気配りし、時にハイテンションで暴走して仲間たちを(逆に)落ち着かせたりと、チームの精神的な支柱でした。
高校卒業後の進路は小学校教諭。
これ以上ないくらいにピッタリな職業ですよね。
菅原孝支の名言(かっこいいぞ!)
「俺ら3年には来年がないです」
「だから、ひとつでも多く勝ちたいです」
「次へ進む切符が欲しいです」
「それを取ることができるのが俺より影山なら迷わず影山を選ぶべきだと思います」
IH予選前、レギュラー選びに悩む烏養コーチに自ら進言した菅原の言葉。
これを澤村や東峰が聞いていて決意を一層固めるところも含めて、非常に菅原というキャラクターの在り方が良く表れた良いシーンでした。
「『三年生なのに可哀想』って思われても」
「試合に出られるチャンスが増えるならなんでもいい」
「正セッターじゃなくても出ることは絶対諦めない」
「その為によりたくさんのチャンスが欲しい」
「先生。俺メリットがあるからバレーやってるんじゃないんです」
スポーツであり、競技である以上、頑張った人間全てが活躍できるわけではないし、必ず日陰に回る存在は現れます。
そうしたスポーツの陰の部分として描かれながら、それでもずっと上を向き続けた菅原の在り方は、「ハイキュー‼」という作品をより身近で魅力的なものとしてくれました。
キレイごとかもしれませんが、キレイごとを最後まで貫ける人間は本当にカッコいいと思います。
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