今回は週刊少年ジャンプの傑作バレーマンガ「ハイキュー‼」から、クールなキャラクターで女性ファンから人気沸騰「国見 英(くにみ あきら)」について解説します。
国見英は中学時代の影山のチームメイト。
影山の傲慢さについていけず、中学時代は確執を残したまま影山と物別れになっていました。
そして高校では強豪青葉城西高校のレギュラーとして烏野高校に立ちふさがり、及川の下で躍動する国見たちの在り方は、影山に強い敗北感を植え付けることになります。
本記事では、ちょっと天然気味ですが締めるところは締める国見の魅力について、影山との確執、その後の進路などを中心に深掘りしていきます。
「ハイキュー‼」国見英ってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(身長、誕生日、声優など)、嫌いな言葉
所属 | 青葉城西高校1年6組 |
ポジション | ウイングスパイカー |
誕生日 | 3月25日 |
身長 | 182.8cm |
体重 | 66.1kg |
最高到達点 | 320cm |
好物 | 塩キャラメル |
最近の悩み | 授業中起きてるのツライ |
声優 | 田丸篤志 |
国見は1年生ながら強豪青葉城西でレギュラーとなり、主人公たち烏野高校の前に立ちふさがったキャラクターです。
外見はセンター分けの髪とどこか眠たそうな目つきが特徴の端正な顔立ちの少年。
性格は一見すると無気力で脱力系にも見えますが、実際のところは本人なりに効率よく動こうとしているだけで、やる気がないわけではありません(多分)。
そのため、嫌いな言葉第2位は「我武者ら」(ちなみに1位は「かわいそう」)。
北川第一中学時代の影山のチームメイトでもあり、影山の独りよがりなプレーについていけず反発し、中学時代は互いに分かり合えないまま物別れとなっています。
ちなみに、スピンオフ漫画の「ハイキュー部‼」では効率を求めるあまり時折心臓すら止めているため、外見はクール系なのに天然ボケキャラのイメージが強くなっています。
「効率良く・燃費良く・常に冷静」が裏武器の頭脳派秘密兵器
パワー | 3 |
バネ | 3 |
スタミナ | 3 |
頭脳 | 5 |
テクニック | 3 |
スピード | 3 |
※表は最低1~最高5の5段階評価
国見やフィジカルやテクニックで突出したものはありませんが、広い視野で冷静に勝負所を見極めることができる頭脳派のプレイヤーです。
相手のいない空間にボールを落としたり、相手の様子を見てスパイクコースや強打と軟打を打ち分けたり、敵に回すと非常に厄介な駒と言えるでしょう。
影山も中学時代から国見のバレーセンス自体は認めており、「お前上手いのに~」とさえ発言しています(あの影山が認めるって、実は物凄いことですよね)。
そんな国見の最大の、そして裏の武器は「効率良く・燃費良く・常に冷静」。
普段は低燃費で体力を温存することで、試合終盤の敵味方が披露したタイミングで国見は最大のパフォーマンスを発揮するのです。
もっとも、恐らく国見本人は試合終盤で活躍するために体力を温存していたわけではなく、単に生来のものぐさな性質からそうしていただけなのでしょうが、それを及川に見抜かれ、認められたことで本人も土壇場では全力を出さざるを得なくなったというのが本当のところでしょう。
「ハイキュー‼」国見英の人間関係
青葉城西チームメイト(金田一、及川)
国見は作中では、北川第一中学時代からのチームメイトである金田一と行動を共にしていることが多いです。
どちらかというと熱血な性格の金田一とは正反対のように見えますが、金田一が意外と世話焼きで面倒見が良いため、ものぐさな国見との相性は良いようです。
まあ、中学時代から影山に反発していた者同士のシンパシーみたいなものもあるのかもしれません。
また、青葉城西には中学時代からの先輩が多数在籍しており、主将である及川もその一人。
試合や練習で手を抜いて周囲から怒られることの多い国見ですが、及川はそれも国見のスタイルであり武器だと認め、そんな及川のことを国見は慕っています。
作中で「効率良く・燃費良く・常に冷静」が国見の裏の武器、試合終盤ではその分働いてもらうと及川は言っていますが、そうやって理解してくれる及川がいたからこそ国見は終盤で力を発揮しているのだと思います。
ある意味「効率良く・燃費良く・常に冷静」を国見の武器にしたのは、及川だとも言えそうですね。
北川第一中学時代のチームメイト、影山
国見にとって、中学時代「コート上の王様」と呼ばれた影山は因縁の相手でした。
とにかく我武者らに常に100%以上のプレーを要求し、スパイカーを振り回す影山は国見にとって相性最悪。
胸中では常に影山に対して悪態をついていて、試合中は(影山の前では)一度も笑ったことがありません。
最後は国見たちが影山を見放す形で、中学時代の彼らは決別しています。
影山からすると国見たちは自分の傲慢さによって決裂してしまった相手。
そんな相手が高校に入って敵として登場し、しかも及川というセッターのもとで自分の知らない顔で躍動している。
影山が感じた敗北感と自責の念は相当なものだったでしょうね。
一方、国見たちにとってもそれは同じこと。
烏野高校で日向たちと上手くやっている影山を見ると、自分たちももっと歩み寄ることができたのではないかと思わされてしまいます。
けれど国見は、影山に精一杯歩み寄ろうとしていた金田一のことを思って、決してそれを口にしません。
彼らが和解するには何年もの時が必要でした。
「ハイキュー‼」国見英の活躍と名言、その後の進路
卒業後はバレーを辞め大学進学、銀行員へ、影山とも無事に和解
卒業後の国見は大学へ進学し、バレーは辞めているようです(サークルとかで軽くぐらいはしてるかもしれませんが、本格的にはもうやっていないようでした)。
2018年の大学4年次には地元の「一十一銀行」への就職が決まっています。
銀行員……上っ面のイメージだと国見に似合ってそうではあるんですが、銀行って案外中身は非効率な組織なので、国見は就職後相当イライラしそうだなぁ。
そして金田一とともに、地元で行われたVリーグ、アドラーズとブラックジャッカルズの試合、影山と日向の対決を観戦し、試合後には影山と言葉を交わしています。
もう互いに別のステージに進んだ彼らですが、いつか一緒にバレーをすることを約束し、中学時代の確執はここに雪解けを迎えたのです。
クールで不愛想ながら実は仲間想いだった国見の活躍と名言
それでは最後に国見の作中での活躍を、その名言とともに振り返っていきましょう。
「常にガムシャラなことが、=”本気”なのかよ」
中学時代、お前上手いのに何で本気でやらないんだと詰め寄る影山を突き放した国見の言葉、ポリシー。
どちらが正しい、間違ってるじゃなく、互いにもっと言葉を尽くせば良かったんでしょうが、中学生にそれを求めるのはハードルが高いかなぁ。
「お前は中学の事気にしすぎ」
「お前は精一杯やったろ」
いつまでも中学時代のことを引きずって、影山のことを気にする金田一にかけた言葉。
国見も影山を気にしていないわけじゃないんです。
ただ、金田一のことを考えてそれを決して口にしようとはしません。
「また一緒にバレーをやろう」
「おっさんになってからでも、じいさんになってからでもいい」(影山)
「おう、やろう」(金田一)
「まあ……仕事が休みで……」
「且つ……見たいテレビとかもなかったら……いいけど」(国見)
プロになった影山と日向の試合観戦後、まっすぐな影山の言葉に照れながら応じる国見。
中学時代上手くいかなかったからまたやろう。
それが言えるのも、応じることができるのも、彼らが互いに積み重ねてきた時間があってこそなのでしょう。
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