今回は週刊少年ジャンプの傑作バレーマンガ「ハイキュー‼」から、烏野高校最大のライバル、音駒高校のエース候補「灰羽 リエーフ(はいば りえーふ)」について解説します。
リエーフは体躯と身体能力、センスに恵まれた音駒高校期待のルーキー。
高校からバレーを始めたため、技術的にも精神的にも未熟ですが、作中では立派に音駒高校の戦力として活躍しています。
本記事ではそんなリエーフのバレーだけじゃない恵まれっぷり(ルックス、姉など)、アニオリエピソード「リエーフ見参」、作中での成長や卒業後の進路などを中心に語っていこうと思います。
「ハイキュー‼」灰羽リエーフってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(身長、誕生日、最高到達点、声優など)
所属 | 音駒高校1年3組 |
ポジション | ミドルブロッカー |
誕生日 | 10月30日 |
身長 | 194.3cm |
体重 | 79.7kg |
最高到達点 | 345cm |
好物 | おいなりさん |
最近の悩み | 先輩たちがヘンなアダ名つけようとしてくる |
声優 | 石井マーク |
灰羽リエーフは烏野高校宿命のライバル、音駒高校で物語途中からレギュラーとして登場するキャラクター。
ロシア人とのハーフで、艶やかな銀髪と猫のように鋭い緑がかった瞳が特徴の少年です。
性格は非常に素直で自信家。裏表がなく先輩たちから愛されているものの、あまりに素直過ぎるため、しばしば余計なことを口にして生意気だと折檻されています。
ハーフではあるものの、日本生まれの日本育ちのため、ロシア語は一切喋ることができません。
ちなみに名前のリエーフは、ロシア語で獅子を意味するのだとか。
高校に入ってからバレーを始めたものの、その恵まれた体格と身体能力、センスで1年生ながら音駒のレギュラーとして活躍する逸材。
特にその最高到達点は作中でもトップクラス(全国三大エースの一人である牛若と同等)となっています。
「リエーフ見参」とは? 何話? アニメオリジナル?
原作ではコミックス9巻、アニメではセカンドシーズンの4話にあたる東京遠征合宿編から登場したリエーフですが、実はそれ以前のエピソードがOVAで描かれています。
タイトルは「リエーフ見参」。
原作者の古舘先生監修のもと作成された完全オリジナルエピソードで、原作には存在しません。
これは、コミックス15巻のアニメDVD予約限定版にのみ収録されており、現時点では入手はかなり困難となっています。
内容はIH予選で敗北した音駒高校が、新たな戦力としてリエーフをスタメンに加え、進化の兆しを見せるといった内容ですね。
センスと体躯に恵まれた未完成なエース候補
パワー | 3 |
バネ | 3 |
スタミナ | 4 |
頭脳 | 2 |
テクニック | 1 |
スピード | 4 |
※表は最低1~最高5の5段階評価
リエーフはその恵まれた体格と身体能力を武器に、高い打点からのスパイクやブロックを得意とするミドルブロッカーです。
高校からバレーを始めたため技術的には極めて未熟で、特に守備力はザルと言っても過言ではありませんが、それを補って有り余る攻撃力の持ち主です。
単に「高い」プレーヤーは作中でも珍しくありませんが、リエーフはそれに加えて「速い」ことも特徴ですね。
ブロックに関しては登場当初はまだまだ未熟で、スパイクを止めようとぶんぶん腕を振り回してレシーブの邪魔になっていましたが、主将である黒尾の指導もあり、作中ではブロッカーとして飛躍的な成長を遂げていました。
「ハイキュー‼」灰羽リエーフの人間関係
バレーの基礎を叩きこんでくれた先輩、黒尾と夜久、世話係は研磨
リエーフは音駒高校の決定力不足を補う貴重な戦力として期待されており、先輩たちから徹底的に扱かれ、厚い指導を受けています。
ブロックは主将の黒尾、レシーブはリベロの夜久、世話係はセッターであり音駒の頭脳たる研磨と、非常に豪華なメンバーですよね。
特に黒尾は同じポジションと言うこともあって、ブロックの基礎を徹底してリエーフに叩きこんでいました(まあ、他校の月島の方が弟子としてはデキが良かったみたいですけど)。
逆に、リエーフは派手好きなため、地味なレシーブ練習から逃げ出してばかり。
夜久には身長のことで失言を連発していたりと相性が良くないのかとも思われましたが、卒業後も連絡を取り合うなど夜久のことは慕っていたようです。
美人な姉・灰羽アリサからは溺愛される(愛称は「レーヴォチカ」)
リエーフが最も恵まれている点と言えば、美人のお姉さん「灰羽アリサ(19歳)」の存在でしょう。
リエーフと同じロシアハーフの長身美女で、作中では夜久や山本らから物凄い美人として絶賛されています。
そんなアリサはとんでもないブラコンでリエーフのことを愛称の「レーヴォチカ」と呼んで溺愛し、試合にも応援に駆けつけていました。
ちなみに悩みは「弟がかっこ良くてモテすぎちゃわないか心配!」だとか。
……モゲレバイイノニ。
日向とはテンション高めの馬鹿仲間でありライバル
「ハイキュー‼」の主人公の一人である日向翔陽とリエーフは、テンション高めの馬鹿仲間でありライバルといった関係です。
日向からするとリエーフは、自分にはない「高さ」という武器を持った存在。
しかも日向の武器である身体能力に関しても、リエーフは決してひけをとりません。
ある意味で、持つ者と持たざる者という関係性を最もよく象徴しているのがこの二人と言えるでしょう。
「ハイキュー‼」灰羽リエーフの活躍と卒業後の進路
卒業後は姉と共にモデルとして活躍、大型ポスターで渋谷の街をジャック
リエーフは高校卒業後はバレーを辞め、姉のアリサとともにモデルとして活躍しています。
バレーを続けていたら凄い選手になっていたでしょうが、目立ちたがり屋なリエーフにとって、これはこれで天職ですよね。
2021年時点では姉のアリサとともに渋谷に大型ポスターが貼られるほどの人気モデルとなっており、オリンピック代表のために帰国した夜久には、それを見て欲しくてわざわざ連絡をとっている場面が描かれていました。
ちなみに、ファンブックの作者コメントでは、「『目立ちたい!』気持ちでどんどん進んで、将来ハリウッド映画とかでちゃう」とありましたが……マジで?
無邪気でシンプルな男・リエーフの成長と名言
それでは無邪気でシンプル、作中で大きく成長したリエーフの活躍を名言とともに振り返っていきましょう。
「一番たくさん点を捥ぎ獲った奴がエースだろ」
「単純」
初登場の東京遠征合宿で、音駒のエースを自称するリエーフ。
日向は、エースはウイングスパイカーがなるもんじゃ、と発言しますが、リエーフはそれをシンプルな理屈で否定します。
まさにリエーフの”らしさ”が良く表れた言葉ですよね。
「結果はタッチネットだけど!」
「猛虎さんをビビらしたぜ!」
春高の烏野対音駒戦で、山本猛虎のスパイクを日向がブロック。
残念ながら日向のタッチネットとなりましたが、プレーそのものは素晴らしいものでした。
それをリエーフが率直に称賛しつつ、余計なことを口走って日向と山本を同時に煽っていきます。
日向と山本の渋い顔がリンクしていて非常に秀逸でした。
「俺はもっとバシバシ点獲って」
「ブロック決めて」
「観客席からワーキャー言われる男なんですっ!」
春高予選準決勝の梟谷戦で活躍できず、バカっぽく悔しがるリエーフ。
そんな自分が目立つことばかり考えているリエーフに、黒尾は「チームワークがハマる瞬間てのは、多分お前が思ってるよりずっときもちいいぞ」と告げます。
その意味が分かったのは春高出場がかかった戸美戦。
夜久という頼れるリベロがケガで退場したことを切っ掛けに、リエーフはチームメイトとの連携、ブロックとレシーブの繋がりを理解します。
「文字通りプレーは全部繋がっているから」
控えリベロ芝山がレシーブするためのボールの道をブロックによって作り出したリエーフ。
ある意味で、リエーフが「護りの音駒」の本当のメンバーへと成長した瞬間が、ここだったのかもしれません。
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