今回はアニメ化、実写化もされた大人気漫画「弱虫ペダル」から、凡人ながら必死にもがく姿が人気の高い「手嶋 純太(てしま じゅんた)」について解説します。
手嶋は主人公たち千葉総北高校の2年時のキャプテン。
メンバーの中では最も才能に恵まれないキャラクターでありながら、その諦めないメンタリティーと走りでチームを勇気づけた少年です。
今回はそんな手嶋の魅力について、人間関係やIHでの活躍、名言を中心に語っていこうと思います。
「弱虫ペダル」手嶋純太ってどんな奴?
基本プロフィール(誕生日、身長、声優、自転車)
所属 | 千葉総北高校 |
身長 | 173cm |
体重 | 59kg |
誕生日 | 9月11日 |
タイプ | (オールラウンダー) → クライマー |
愛車 | cannondale(黒) |
声優 | 岸尾だいすけ(幼少時代:諏訪彩花) |
手嶋は主人公の小野田坂道と同じ千葉総北高校の1つ年上の先輩で、物語2年目では主将を務めたキャラクターです。
外見は後輩の鳴子から「パーマ先輩」と呼ばれるように、やや長めのパーマ頭が特徴の爽やかな雰囲気の少年です。
レース中に「ティータイムだ」などと芝居がかった仕草、発言をすることが多く、一見すると気障ですが、その本質はむしろ非常に泥臭く堅実。
自転車の才能には恵まれていない凡人であることが作中で明言されており、本人もそれを自覚しています。
それでも諦めることなく、必死に努力する自転車バカな姿こそが手嶋の本質と言えるでしょう。
また、物語序盤では勝つためには手段を選ばない策士として描かれていましたが、主人公たちに感化されたのか徐々に理想論者へと変わっていっていますね。
自転車の才には恵まれなかった頭脳派レーサー
手嶋は総北のレギュラー陣の中では唯一の凡人、最も自転車の才能に恵まれなかったキャラクターです。
中学時代からロードレースに参加していたものの全く結果が出ず、早くから自分に才能がないことは理解していました。
高校では青八木とコンビを組み、頭脳役として青八木を勝たせてはいたものの、手嶋自身は一度も勝利を掴むことができていません。
頭脳面では非常に優秀で、敵の体力やスピードを冷静に計って戦況をコントロールすることには長けていますが、それも突出した才能には通用しないことが多いです。
ポジションは元々オールラウンダーを目指していたのですが、他キャラクターとの兼ね合いか、巻島に「お前は登れ」と言われ、クライマーに転向しています。
そのくせ巻島は自己流過ぎてまともなアドバイスをもらうことも出来ず、師匠にも恵まれていませんでしたね(田所は面倒を見てくれていましたが、彼はスプリンター)。
非常にないない尽くしの男ですが、その凡庸なはずの走りは周囲の人間を熱くする不思議な魅力を放っていました。
「弱虫ペダル」手嶋純太の人間関係
青八木との「チーム2人」
中学時代に自分の才能に見切りをつけ、高校では自転車を辞めるつもりだった手嶋ですが、諦めきれずに自転車競技部に入部。
そこで青八木一と出会います。
コミュ力の高い手嶋と、無口で人付き合いの苦手な青八木。
正反対の二人でしたが、非常に相性が良く意気投合。二人ともレースで勝てず悩んでいたこともあり、行動を共にするようになります。
そしてレースで勝利するため、自転車の才能は凡庸なものの頭脳派は手嶋が、実力はあってもレースマネジメントができない青八木をコントロールする形で結成されたのが「チーム2人」。
これにより青八木は一年生の時に大きなレースで5度も表彰台にのぼる活躍を見せています。
手嶋本人はサポート役なのため一度も勝てておらず、青八木はそのことを気にしていましたが、手嶋本人は2人で結果を出せたことに満足していました。
そのコンビネーションは恐ろしく息があっており、高速でコーナーを曲がりながらドリンクを手渡しできるほど。
ちなみに「チーム2人」は「T2」との略称で呼ばれており、これは読者だけでなく作中でも実際に観客に認知されています。
葦木場とは中学時代の友人
同い年で箱根学園のエース(物語2年目)、葦木場とは中学時代の親友で、ともに自転車競技に励んだ仲間でした。
作中では互いに「純ちゃん」「シキバ」と呼び合っていましたね。
中学時代、非常に仲の良かった二人ですが、方針の違いで一時決裂しかけたことがあります。
葦木場に山岳賞を取らせたい手嶋。
のんびり景色を見ながら走りたい葦木場。
レース中、勝負所で飛び出すことなくのんびり走り続けていた葦木場に手嶋は激怒します。
何故怒られたか分からず、不満に思って自転車部を辞めようとする葦木場でしたが、手嶋が自分を待ってずっと一人で練習していることを聞いて、自分のバカさに気づきます。
葦木場は手嶋に謝り、いつか二人で山岳賞をとろうと誓い合いました。
結局、努力はしたものの中学時代は山岳賞をとることができなかった二人。
しかしその誓いは、ずっと二人の胸の中に残り続けていたのです。
「弱虫ペダル」手嶋純太の活躍と名言、その後の進路(大学)
現時点(2021年9月)で卒業後の進路(大学)は不明
2年目のIH終了後、主人公である小野田坂道に主将の座を託して引退していった手嶋。
彼については今のところ卒業後の進路、大学については不明です。
一つ上の世代については番外編「SPARE BIKE」で大学編などが描かれており、それぞれどの大学に進んだか明かされているのですが、今のところ手嶋の世代ははっきりしませんね。
ただ、一つ上の世代を見ると高校時代の仲間とは別れ、全然別の面白そうな組み合わせにすることが多い様子。
個人的に可能性が高いと思うのが、意外にいい組み合わせかもしれない東堂尽八、彼が進学した筑士波大。
自由人東堂が、手嶋のビジュアルをどう認定するのか、非常に気にかかるところです。
IHで見せた真波との激闘、葦木場との山岳賞争い
作中での手嶋最大の見せ場と言えば、IH2年目、初日の真波山岳、最終日の葦木場との山岳賞争いでしょう。
初日の山岳ステージ、本来であれば小野田が山岳争いに飛び出すはずでしたが、他チームのブロックにあって遅れており、実力の劣る手嶋が勝負に挑むことになりました。
実力的には真波の圧勝のはず。
しかし真波はマシントラブルで山岳ライン直前でストップしてしまいます。
本来ならそのまま無視して山岳賞を奪えたはずの手嶋。
しかし手嶋はとまって真波を待っていました。
呆然とする真波に手嶋は言います。
「我ながら、バカじゃないかって思ってるよ」
「景色が良かったんでな!」
「ティーブレイクしてたんだよ!」
改めて勝負を始める二人。その結果は当然のごとく真波が勝利。
しかし真波は、手嶋を「誰にもできないことをできる強い人」だと、心から称賛していました。
そして最終日、鏑木と青八木が脱落し、手嶋自身も仲間を引いて消耗し、リタイアしようとしていた時、葦木場から山岳賞争いを挑まれます。
そしてそれに応じる手嶋。
「『信じる』『信じる』つっといて」
「一番オレを信じてなかったのはオレだっかのかもしれねぇな」
「自分を信じる」
「自分の歩いてきた道を信頼してこれからの未来に希望を持つこと」
ただ自分を信じて全力で走る手嶋。
そして山岳ラインを先に越えたのは手嶋。
しかし手嶋はそのままリタイアしてしまったため、山岳賞の権利は葦木場に移ってしまいました。
結果的に、中学時代の約束であった「2人の山岳賞」という約束が形は違えど果たされたわけですね。
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