今回は週刊少年ジャンプの傑作バレーマンガ「ハイキュー‼」から、烏野高校2年生組のミドルブロッカー「成田 一仁(なりた かずひと)」について解説します。
成田は烏野高校男子バレー部の中で、限りなくモブに近い扱いを受ける男の一人。
同じ2年生モブトリオの縁下には2年生組のドン、木下には山口のライバルという特徴が付与されている中、この成田にはそうした特徴さえありません。
本記事ではそんな不遇なポジションにありながら、要所要所できっちりチームのために貢献した成田プロフィールや人間関係などを中心に語ってまいります(ちなみに名言みたいなものは彼には存在しません)。
「ハイキュー‼」成田一仁ってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(身長、誕生日、最高到達点、声優など)
所属 | 烏野高校2年4組 |
ポジション | ミドルブロッカー |
誕生日 | 8月17日 |
身長 | 180.2cm → 180.9cm |
体重 | 70.2kg |
最高到達点 | 320cm |
好物 | すし(タマゴ) |
最近の悩み | ー |
声優 | 西山宏太朗 |
成田一仁は烏野高校男子バレー部の2年生で控え選手。
外見は特徴のない坊主頭の少年で、一応2年生組の中では一番の長身となっています。
性格は自己主張の少ない堅実な性格で、自己評価はやや低め。
平常心が持ち味で、どんな時も安定した力を発揮でき、作者評価では「普通じゃないことを普通にやって『それ普通じゃ無いよ』って言われて初めて気づくタイプ」。
同じ2年生の縁下、木下とはトリオで行動することが多く、1年生の時に烏養元監督が一時復帰した際も猛練習に耐えられず3人一緒に部活から逃亡、その後同時に部活復帰を果たしています。
目立たないながら味方のピンチで堅実に仕事をこなす
パワー | 2 |
バネ | 2 |
スタミナ | 2 |
頭脳 | 4 |
テクニック | 3 |
スピード | 3 |
※表は最低1~最高5の5段階評価
成田は控えメンバーであり、選手としての能力は決して高くありません。
作中では体力のない月島に代わって試合に出場することが多く、春高予選決勝の白鳥沢学園戦では負傷した月島に代わって途中出場。
菅原との連携や同時多発位置差(シンクロ)攻撃への参加など、厳しい場面で安定して「いつも通り」の力を発揮してチームを支えていました。
そもそも烏野はMBの層が薄く(というか偏っていますから)、スタメンの日向(ちびっ子素人)、月島(体力無し)を除くと、山口(実質サーブ専門)とこの成田しかいないんですよね。
そんな中、成田のような控え選手がいてくれることこそが、チームに大きな安定感をもたらしてくれるのです。
「ハイキュー‼」成田一仁の人間関係(縁下・木下)
逃げ出しトリオのボス・縁下力
成田は同じ逃げ出しモブトリオの一人である縁下力を次期主将とみなしています。
これは他のチームメイトも同じ見解。
次期エースの田中でも、天才リベロ西谷でもなく、自分と同じ部活から逃げ出してしまった経験を持つ縁下こそ主将になって欲しいと考えています。
やっぱり弱い人間の気持ちが分かる者にこそ、チームを率いて欲しいということなのでしょう。
何より田中や西谷じゃ、チームが暴走してしまいます。
「冷静な奴が頭にいないとって思うよな」
それなら成田も同じだろ、とは思いますが、成田だと押しが弱くて田中や西谷をコントロールできませんし。
このあたりが、モブトリオの中でもより成田がモブである所以ですよね。
モブ仲間にして背番号取り違えコンビ・木下久志
モブ仲間である成田と木下は物語の最初期からきちんと登場していますが、その扱いは実に不遇なものでした。
登場シーンが少ないとかではありません(少ないのは当然ですから)。
IH予選の期間中、この二人の背番号がコロコロ変わっているというか、取り違えられてるんです(漫画でもアニメでも)。
正式な背番号は成田が8番、木下が7番なのですが、青葉城西戦なんかでは第1セットと第2セットで背番号が変わっちゃってるんですよね。
まあ週刊連載で大変だったでしょうし、成田も木下も当時はまだキャラも立っていない状態でしたから、そりゃ間違えられても仕方がないんですけど……
「ハイキュー‼」成田一仁の活躍、その後の進路
卒業後は堅実に地元不動産会社に勤務
成田は高校卒業後はバレーを辞め、2018年時点で地元の不動産会社に勤務しています。
不動産業界は地味にキツイですけど、成田だったら平常運転でこなしていきそうですよね。
高校卒業後も木下とは仲良くしており、ブラジルから帰国した日向の凱旋試合も一緒に観戦していました。
ちなみに卒業後は少し髪を伸ばしてメガネをかけ、地味に大人っぽくいい男になっていましたね。
月島や日向の交代要員として、厳しい場面でいつも通りの仕事をこなす
作中での成田の活躍シーンと言えば、春高予選決勝の白鳥沢学園戦、そして春高準々決勝の鴎台高校戦です。
白鳥沢学園戦では負傷した月島の交代要員。
負ければ先輩たちは即引退の後がない試合。
それまでブロックの要として相手エース牛若を止めるなど、最高の働きをしていた月島に代わって試合に出たのですから、そのプレッシャーたるや相当なもの。
しかし成田はそんな中でも大崩れすることなく堅実に役割をこなしており、その働きには烏養コーチも、
「この場面で”普段通り”を発揮するなんて」
「大したモンだぜ」
と称賛していました。
また、春高準々決勝の鴎台高校戦では、今度は発熱して倒れた日向に代わって途中出場しています。
こちらもその試合で神がかり的な活躍と成長を見せていた日向の交代要員ですから、洒落にならないプレッシャーです。
劇的な活躍が出来たわけではありません。
しかし相手ブロックにつかまろうと怯むことなく、しっかりと自分のプレーを貫き、役割を果たしていました(結果は負けちゃいましたけど)。
厳しい場面できちんと後輩の尻拭いをしてきた成田。
モブっぽいのは否めませんけど、改めて振り返ると、彼が作中で果たした役割はとても大きなものでしたね。
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