「かぐや様は告らせたい」田沼翼~通称「柏木の彼氏」、渚・眞妃との三角関係、祖父は恋の病を診断した名医・田沼正造~

 今回は大人気恋愛漫画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」から、「柏木の彼氏」の通称で知られる準レギュラー「田沼 翼(たぬま つばさ)」について解説します。

 田沼翼は主人公の一人・白銀御行の同級生であり、白銀に恋愛相談を持ち掛ける少しズレた感性の持ち主。

 しかし作中では白銀のアドバイスのおかげで(何故か)その恋を成就させ、順調に大人の階段を駆け上がっています。

 本記事では彼女・柏木渚とその親友・四条眞妃との三角関係、そして彼の祖父・田沼正造の解説なども交えつつ、そのキャラクターを深掘りしていこうと思います。

「かぐや様は告らせたい」田沼翼のプロフィール

基本プロフィール(誕生日、血液型、クラス、声優など)

誕生日8月25日
血液型A型
家族構成父、母、妹
所属(クラス)2年B組 → 3年A組
部活動ボランティア部
声優八代拓

 田沼翼は秀知院学園に通う主人公・白銀御行四宮かぐやの同級生です。

 初登場はコミックス1巻6話。
 何故か白銀を百戦錬磨の恋愛マスターと勘違いし、片思いのクラスメイト・柏木渚に告白するためのアドバイスを求めてやってきます。

 当時柏木は全く田沼に恋愛感情を持っていなかったのですが、白銀のアドバイスに従って告白した結果何故かOKをもらってしまい、そのまま柏木と付き合うことに(詳細は後述)。

 その後も事あるごとに白銀に恋愛相談に訪れ、準レギュラー的な立ち位置を確立しています。

 外見は初登場時は黒髪の頼りない雰囲気のモブ顔でしたが、夏休みに大人の階段を上ったことで(?)一気にチャラ男へと変貌していました。

 ただ性格は変わっておらず、優しく何でも受け入れるタイプで、かなりの天然。

 警戒心の強い四条眞妃からも好意を向けられており、善人であることは確かです。

 ちなみに実家は大病院で彼はその跡取り息子です。

準レギュラーにも関わらず、長きにわたってフルネームが明かされていなかった

 かなり初期から登場し、登場回も決して少なくない田沼翼ですが、その名前は長きにわたって不明のままとなっていました。

 キャラクター紹介でもずっと「柏木の彼氏」で通っており、翼という下の名前が判明したのも11巻109話になってから。

 白銀や石上といった登場人物でさえ「あの人翼って名前だったんだ」と驚愕していました。

 田沼と言う名字が正式に判明したのは更に後の18巻180話。

 ただ、こちらは15巻147話で後述する祖父・田沼正造との関係が示唆されていたため、この時点で読者は概ね察してはいました。


「かぐや様は告らせたい」田沼翼と柏木渚・四条眞妃の三角関係

ツンデレと壁ダァンとラブ探偵が全てを狂わせた

 田沼翼と柏木渚、そして柏木の親友・四条眞妃は三角関係を形成しています。

 初登場時(告白前)の3人の関係性はこう。

 田沼 → 好き  → 柏木
 田沼 → 友達  → 四条
 柏木 → 無関心 → 田沼
 柏木 ⇔ 親友  ⇔ 四条
 四条 → 好き  → 田沼

 なお、四条は完璧なツンデレなため、田沼への好意は本人にも柏木にも伝わっていません。

 本来、田沼が柏木に告白してもOKを貰えるような関係ではなかったのですが、白銀直伝の「壁ダァン」に驚いた柏木は、思わず告白をOKしてしまいました。

 その後、柏木は田沼との関係に悩んで一度は彼と円満に別れる方法を模索しますが、その悩みもラブ探偵千花が華麗に解決してしまい、結局二人の仲は深まることに。

 二人がいちゃつく様を目の前で延々見せつけられる、四条眞妃の地獄はここから始まったのです。

田沼翼と柏木渚は神ってる

 田沼翼と柏木渚は、作中の多くの人物に先駆け、神っています。

 この場合の「神ってる」というのは、恋愛のABCにおけるCを意味する作中の造語ですね。

 正確な時期は不明ですが、二人が付き合い始めて最初の夏休みに致したのではないかと考えられます。

 ここでコミックス3巻のカバーに書かれていた言葉を一つ。

真理を知るのに賢者は十年、愚者は百年を要した。
愛を知るのに賢者は百年を要した、愚者は既に知っていた。

 この言葉通り、最初から単純な選択を選んでいたものが、先に答えを得ていることが多いという好例ですね。

 ちなみにこの結果、賢者側に属する眞妃ちゃんは更に苦しむことになります。


「かぐや様は告らせたい」田沼翼の祖父・田沼正造

祖父は四宮家お抱え医師にしてゴッドハンド・田沼正造

 田沼翼の祖父・田沼正造は世界有数の名医です。

 『世界の名医十選』に選ばれ、小児心臓バイパス手術の第一人者として知られるゴッドハンド。

 総理の心臓手術を任されたこともある彼は、四宮家お抱えの医師でもあります。

 若くして心臓病で命を落とした清水名夜竹(四宮かぐやの母)をかつて診察したことがあるらしく、かぐやのことを特に気にかけていました。

恋の病すら冷静に診断するザ・名医

 そしてかぐやが自分の病院に急患で運ばれてきた際には、知事のパーティーをキャンセルして自らかぐやの診察に臨んでおり、その診断結果がこれ。

「それは恋の病でしょう」

「私も医者を30年やって」
「初めての出来事に少し動揺しています」

 ようは、かぐやが白銀に接近されて胸が苦しくなって救急車で運ばれてしまった、と。

 診断結果に納得しないかぐやは、先端医療機器を使った精密検査を要求しますが、結局自分の気持ちを丸裸にされる結果に。

 ちなみに、この後白銀も恋の病で倒れることになりますが、その際は田沼正造も二度目ということで慣れた様子、むしろノリノリで対応していました。

田沼一族と17歳の呪い

 田沼一族にはある呪い(?)の存在が示唆されています。

 それは読者から「17歳の呪い」と呼ばれているもの。

 若い頃は軽い気持ちで女の子と遊びまくっていた田沼正造。

 その結果、彼は17歳の時に子供ができてしまいました。

 そして彼の息子もまた17歳の時に子供ができてしまい……怒るに怒れなかったそうです。

 そして孫である田沼翼も今年17歳となり、田沼正造は戦々恐々としていました。

 

眞妃、渚、翼の最終回において、やはりこの呪いは実現しました。

 本人たちは「ちゃんと(ゴ〇を)してる」と言っていましたが、突然妊娠3か月であることが発覚。

 最後の最後で眞妃ちゃんを地獄に叩き落していました(予想通り過ぎて草)。

 ……ちなみに、翼本人は妊娠が判明しても「嬉しいよ」と笑顔でしたから、いい奴というか、相当な大物ですね。

 



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