今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、アフトクラトルの属国ガロプラの軍人「ラタリコフ」について解説します。
ラタリコフはアフトクラトルの命令でボーダーを襲撃したガラプラの精鋭部隊の一人。
登場当初は単なる地味な若手軍人かと思われていましたが、後に彼はガロプラにおける最重要人物の一人であることが判明します。
ラタリコフという名は偽名ですが、実はここにもちょっとしたギミックが隠されているんですよ。
本記事ではラタリコフのプロフィールや強さに加え、その本名や正体などを深掘りしてまいります。
ワールドトリガー、ラタリコフのプロフィール(声優含む)
きれいな水で育ったベリー・インポータント・ボーズ(スポーツ刈り)
所属 | ガロプラ |
年齢 | 17歳 |
誕生日 | 9月27日 |
身長 | 174cm |
血液型 | 不明 |
星座 | みかづき座 |
職業 | 不明 |
好きなもの | ミートパイ、白葡萄のワイン、等間隔に並んだもの |
声優 | 豊永利行 |
アフトクラトルの命令でボーダーの遠征計画の妨害をすべく、仲間たちとともに本部に襲撃を仕掛けてきました(コミックス14巻~)。
外見は地味なボーズ頭(スポーツ刈り)の青年で、登場後しばらく葦原先生から「野球少年」と呼ばれていたのだとか。
ボーズ頭でありながら性格は非常に穏やかで理知的。
17歳のクセして好きなものが「白葡萄のワイン」とか、どこの野球少年だよと言いたくなるような優雅さです(いや、別に本人は野球少年とは名乗ってないのですが)。
コミックスカバー裏のキャラクター紹介では「きれいな水で育てたボーズ」と評されており、実は後にとんでもない重要人物であったことが判明します(詳細は後述)。
名前の由来は「キテレツ大百科」の「ブタゴリラ」
ガロプラの遠征部隊のメンバーの名前は、それぞれ藤子・F・不二雄先生の名作「キテレツ大百科」のキャラクターの名前をもじってつけられています。
ラタリコフの名前の由来は「ブタゴリラ」。
あんまりキャラクターイメージとは合っていませんが、ゴツイ隊長・ガトリンの由来が「トンガリ」だったり、紅一点・ウェン・ソーの由来が「ベンゾーさん」だったりなので、そこはあまり気にしない方がいいようです。
ちなみに仲間からは「ラタ」の愛称で呼ばれています。
ワールドトリガー、ラタリコフの強さ
その実力はA級上位隊員相当(風間さんと互角に渡り合う)
トリオン | 8 |
攻撃 | 9 |
防御・援護 | 9 |
機動 | 7 |
技術 | 9 |
射程 | 4 |
指揮 | 8 |
特殊戦術 | 4 |
合計 | 58 |
これがラタリコフのパラメーターです。
ラタリコフは高水準でバランス良くまとまった中距離オールラウンダータイプ。
ボーダー隊員との比較ではA級上位に相当し、作中ではNo.2アタッカーである風間さんとほぼ互角の戦いを繰り広げていました。
技量だけでなく、敵との実力差を冷静に見極め、追い詰められても取り乱すことなく対応するなど判断力・頭脳も優秀。
風間さんとの戦いでは最終的に切り落とした腕を囮にした釣りに引っかかって敗北していますが、ラタリコフがガトリンの援護のためにやや強引な攻めに出ていたという側面もあり、純粋な一対一であればどちらに転んでもおかしくない勝負でした。
万能トリガー「踊り手(デスピニス)」
ラタリコフが使用しているトリガーは、ブレードリングを自在に操る近・中距離向けトリガー。
踊り手(デスピニス)
背中から土星のような形状のブレードリングを複数射出し、自在に操ることができる。
攻防一体のトリガーで非常に応用力が高い。
作中での描写を見ると中距離からの援護に向いたトリガーだったようですが、風間さんによってガトリンと分断され、その特性を十分に発揮しきれなかった印象がありますね。
また、この「踊り手(デスピニス)」以外にも壁に穴をあけるトリガーや姿を偽装するトリガーを使用しており、ガロプラのトリガーもボーダー同様、多様性に富んでいるようです。
ワールドトリガー、ラタリコフの正体と本名
その正体は逃亡中のガロプラ第4王子、秘密裏に玉狛支部と同盟を結ぶ
ボーダー本部襲撃が失敗した後、アフトクラトルに命じられた手前そのまま引き下がることも出来ず地球に留まっていたラタリコフたち。
ラタリコフは対応を検討するため、レギンデッツと共に三門市を偵察していましたが、そこで玉狛支部の迅悠一、林藤支部長、林藤陽太郎と遭遇します。
ある程度ガロプラ側の状況を把握していた迅たちは、ガロプラが襲撃から手を引くことを条件に、ボーダーの遠征計画を50日程度遅らせることを提案し、玉狛支部とガロプラの同盟を持ち掛けます。
自分たちに都合が良すぎる条件に驚くラタリコフたちでしたが、迅たちのスタンスや未来視の存在、滅んだアリステラ王家を匿っていることなどを知り、ある程度は納得。
ラタリコフたちも流石にその場で同盟の可否を決めるることはできず、いったん仲間たちのところに持ち帰って相談することに。
最終的にはガトリンではなくラタリコフの判断で、ガロプラは玉狛支部と秘密裏に同盟を結ぶことになります。
その時、隊長ガトリンがラタリコフに告げた言葉。
「『部隊』のことなら」
「俺が決める」
「ガロプラのことは」
「おまえが決めればいい」
「俺たちはそれに従う」
ラタリコフは逃亡中のガロプラ第4王子だったのです。
ラタリコフは偽名、本名はオルカーン・マーダック
ガロプラは数年前にアフトクラトルの侵攻を受け、武力によって強引に支配下に置かれた国家。
ガロプラの王族は殺され、マザートリガーは人質にとられてしまっており、遠征部隊の隊員たちもアフトクラトルに対して強い不満を持っていました。
ラタリコフはそんな遠征部隊のメンバーによって匿われた逃亡中の王族。
ラタリコフというのも偽名で、本名はオルカーン・マーダックと言います。
追手をかわすために髪型も変えているようで、元々はボーズ頭とは縁のない品の良いオカッパ頭だったようです。
ラタリコフが行動を共にすることが多いレギンデッツがオカッパ頭なのも、実はイザという時にラタリコフの身代わりなれるように、みたいな意味があるのかもしれませんね。
ちなみにオルカーン・マーダックの名前の由来はキテレツ大百科におけるブタゴリラの本名「熊田薫」。
ガロプラメンバーの中で、唯一本名と無関係なあだ名由来の名を名乗っていたことには、こうした意味があったんですね。
注)ブタゴリラは「薫」という女っぽい名前を嫌った本人が、自らそう呼ばせているあだ名なのでイジメとかじゃないですよ。
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