今回は「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の大人気サッカー漫画「アオアシ」から、主人公・青井葦人(以下、アシト)の兄「青井 瞬(あおい しゅん)」について解説します。
青井瞬はアシトの1歳上の兄であり、スピンオフ「アオアシ ブラザーフット」の主人公。
かつては弟と同様サッカーに打ち込んでいましたが、小児喘息を発症しその道を断念。
しかしJユースで奮闘する弟の存在を切っ掛けに、地元愛媛のJ2チームで再びサッカーの道にのめり込んでいくことになります。
本記事では青井瞬のプロフィールや人間関係、スピンオフ「ブラザーフット」のあらすじを中心に解説してまいります。
「アオアシ」青井瞬のプロフィール
基本プロフィール(誕生日・身長・体重・声優など)
誕生日 | 不明 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
血液型 | 不明 |
声優 | 中島ヨシキ |
青井瞬は主人公・アシトの1歳上の兄であり、作者の小林先生が本編と同時連載中のスピンオフ「アオアシ ブラザーフット」の主人公です。
外見は黒縁メガネが特徴の大人びた雰囲気の好青年で弟と違い直毛。
サッカーをする時だけメガネを外しています。
見た目に違わず成績優秀で、模試では慶応大学でA判定を取るほどの秀才。
母子家庭で生活の苦しい青井家をアルバイトをしてサポートする苦労人でもあり、漫画本編ではアシトが東京にユースチームのセレクションを受けるための費用を出し、その夢を応援していました。
かつてはアシトと同様サッカーに打ち込んでいましたが、小児喘息を発症して夢を断念。
小児喘息が完治して以降もサッカーとは距離を置いていましたが、ある出来事が切っ掛けで再びサッカーにのめり込んでいきます。
その左足から繰り出される芸術的なキック
青井瞬は元々、小学6年生の時J2・アスレティカクラブ(AC)愛媛アカデミーに練習生としてスカウトされたこともある才能溢れる少年。
小児喘息を発症したことで5年間サッカーから離れていましたが、そのテクニックは今なお健在です。
技術的には未熟ながらも「俯瞰の視野」で司令塔として成長するアシトとは対照的に、個としての技術に優れたタイプのプレイヤー。
特にその左足から繰り出されるキックは、プロのスカウトからも芸術的と高く評されていました。
ポジションは今のところ不明ですが、プレースタイルからするとMFっぽいですね。
「アオアシ」青井瞬の人間関係
自分を尊敬してくれる弟・アシト
本編主人公であるアシトにとって、兄の瞬は一番尊敬するプレイヤーです。
元々アシトにサッカーを教えたのは瞬。
Jユース試合後にインタビューを受けたアシトは、尊敬する選手を尋ねられこう答えます。
「青井瞬」
「俺よりずっとうまくて」
「一番俺のことをわかってくれる」
「世界で一番偉大な兄です」
実際、アシトからすればサッカーが上手くて自分の夢を応援してくれる最高のお兄さんです。
しかし瞬自身は、サッカーから逃げていた自分はアシトが思うような立派な兄ではないと自分を恥じており……
子供たちを心配する母・紀子
青井瞬にとって、女手一つで自分たち兄弟を育ててくれた母・青井紀子は頭が上がらない存在です。
小児喘息が治った後も彼がサッカーから距離を置いていた理由の一つには、サッカーをすることで母に負担をかけたくないという思いがありました。
「ブラザーフット」1巻8話ではJユースチームに誘われ再びサッカーをしたいと思う瞬と、それに反対する紀子との衝突が描かれています。
ただし、瞬は母が反対する理由は経済的なものと勘違いしていましたが、紀子が反対していた理由は自分に遠慮して「サッカーがしたい」の一言も伝えられない瞬では、チームに迷惑がかかると考えたから。
瞬から「サッカーがしたい」という本音を聞けた紀子は、母親として息子の夢を応援しています。
弟の同級生・椎名七波
「ブラザーフット」でヒロイン的なポジションにいるのが、弟アシトの元同級生・椎名七波。
瞬と同じ高校で強豪吹奏楽部に所属、フルート奏者として奮闘する活発な雰囲気の少女です。
元々アシトに好意を持っていたようで、東京で頑張るアシトに並び立てる人間になりたいと頑張っています。
その縁で瞬にアシトのインタビューのことを伝えたのが七海。
作中では何度も遠慮しがちな瞬の背を押しています。
今のところ瞬とは互いに恋愛感情は全くなさそうですが……
「アオアシ」スピンオフ「ブラザーフット」とは?
あらすじ
かつて地元J2・アスレティカクラブ(AC)愛媛アカデミーに練習生としてスカウトされながらも、小児喘息によってサッカー選手となる夢を諦めた少年・青井瞬。
小児喘息が完治した後も、二度と惨めな思いはしたくないとサッカーからは距離を置いていました。
彼の転機は、東京の強豪Jユースチームで奮闘する弟・アシトの試合後のインタビュー。
尊敬する選手を尋ねられ「青井瞬」「世界で一番偉大な兄」と答えた弟の言葉に、瞬はサッカーから逃げているだけの自分を恥じ入ることになります。
そんな中、高校で行われた特別進学科とスポーツ進学科とのサッカークラスマッチ。
クラスメイトに頼まれ特別進学科として出場した瞬は、弟の言葉に感化され無意識の内に華麗なテクニックで敵を抜き去り、信じられないような角度からフリーキックでシュートを決めます。
それを偶然見ていたのが、かつて瞬をスカウトしたアスレティカクラブ(AC)愛媛育成部長の大下甚八。
数日後、青井家に届いたのはアスレティカクラブ愛媛Jユースチーム「中途入団の案内」でした。
経済的な事情もあり困惑する瞬でしたが、最終的に「サッカーがしたい」という自分の気持ちに正直になり、Jユースでの再起を決意。
入団試験に合格し、母の理解を得て、サッカー選手なるための一歩を踏み出したのでした。
作者・小林先生の熱量は本編以上!?
「アオアシ」本編や「フェルマーの料理」との同時連載と言うこともあり、不定期連載で進展の遅い「アオアシ ブラザーフット」。
しかしファンの間では、作者・小林先生の作品にかける熱量は本編以上ではと話題になっています。
というのも、作中で登場するJ2・AC愛媛のモデルは小林先生の地元J2・愛媛FC。
小林先生は愛媛FCの熱狂的なサポーターで、チームが降格の危機にあった際はスポンサーに名乗りを上げ、スタジアムにアオアシのビッグバナー広告を掲出したことでも知られています。
愛媛FCはJ2の中でも順位、観客動員数で下位低迷する弱小チーム。
第2話でAC愛媛の試合を観戦した際は、観客の少なさや敗戦後声を張り上げて観客をお見送りするチームスタッフの姿など、弱小チームならではの現実と熱量がリアルに描かれていました。
アオアシ本編では描けない、地元チームサポーターとしての小林先生の思いが随所に散りばめられている作品と言えるでしょう。
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