今回は「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の大人気サッカー漫画「アオアシ」から、エスペリオンでは珍しい守備のスペシャリスト「竹島 龍一(たけしま りゅういち)」について解説します。
竹島龍一は「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチームに所属するアシトの同期。
ジュニアユースからの昇格組で、グラウンドに自分の彼女を連れてきていたことで注目を集めた少年です。
過去には冨樫と因縁があり、それが原因で試合中にミスを起こしたこともある竹島。
本記事では彼のプロフィールや彼女の多恵ちゃん、冨樫との過去とその顛末などを中心に解説してまいります。
「アオアシ」竹島龍一のプロフィール
基本プロフィール(誕生日・身長・体重・声優など)
誕生日 | 10月11日 |
身長 | 171cm |
体重 | 65kg |
血液型 | O型 |
声優 | 熊谷健太郎 |
竹島龍一は主人公のアシトと同期で「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチームに所属する少年。
外見はスラムダンクの桜木花道を彷彿とさせるような赤髪リーゼントの少年で、作中では気合いを入れるため坊主頭となっていました(後述)。
サッカーとプライベートを完全に分けるタイプで、ピッチの中で厳しくアシトを叱責していたかと思えば、練習が終わると途端にニコニコしていてまるで別人。
練習中の厳しさとは打って変わって優しくアシトにアドバイスを送っていました。
エスペリオンでは珍しい守備のスペシャリスト
竹島龍一のポジションはDF、試合中は主にCBを担当しています。
朝利や冨樫、阿久津などDFでありながら攻撃的なプレースタイルの選手が多いエスペリオンにあって希少な純守備型のDF。
守備力に関しては1年生随一で、特に相手との距離の取り方が絶妙と評されています。
作中ではFWからDFに転向したアシトにDFの基本的な考え方やロングフィードの蹴り方を教えたり、教師役的な役割も果たしていました。
一方、守備力が高いとは言っても、あくまで未熟な1年生の中での話。
腰の向きや視線の動かし方があからさまで動きを読まれやすいという悪癖があり、格上相手だと1対1で抜かれることも多いです。
U-18代表メンバーがチェコ遠征のためチームを一時離脱したタイミングでAチームに昇格していますが、今のところ目立った活躍がない状況が続いています。
「アオアシ」竹島龍一と彼女の多恵ちゃん
竹島龍一最大の特徴と言えば、彼女持ちであること。
作中では試合や練習場にも周囲の目を気にすることなく彼女を連れてきていました。
彼女の名前は多恵ちゃん。
ショートカットでちょっと控え目な印象のある美少女です。
詳しい情報は不明ですが、どうやら理容師の娘さんのようですね。
彼女持ちと言うことで大友栄作の怒りを買い、大友の嫌いな奴ランキングで2位「モデルと結婚するサッカー選手」3位「朝利」を超え、1位にランクインした竹島。
天才・大友は「女がいる奴にボールを回さない」という新時代の大友システムを構築して対抗しようとしますが、純DFの竹島にはあまりダメージはなさそうですね。
ちなみに、竹島は冨樫の回想で描かれたジュニアユース時代からモテモテで、当時から練習に複数の女の子を連れてきていました。
……くたばれ(笑顔)。
「アオアシ」竹島龍一と冨樫との因縁(過去)
竹島龍一は、スカウト組である冨樫と過去に因縁があります。
それは彼らが小学6年生の時、エスペリオンのジュニアユースに冨樫が練習生として参加した際の出来事。
試合中、上の人間が見ているかどうかでプレーを変えるジュニアユースの選手に、突如激昂した冨樫。
特にプレー中、絡むことが多かった竹島と黒田に対して怒りをあらわにします。
そんなことはしていないと否定し、プレーに戻った竹島。
『手を抜いてるヤツは』
『一人もいねぇ』
『なのに、何をイチャモン』
『つけてきたんだ、あいつ?』
自分たちは勝つために全力でやっていると胸中で反駁する竹島。
『……特に今日は……』
そしてちらりユース首脳陣に視線をやった自分に気づき、
『……特に、今日は……?』
冨樫の言葉の意味に気づき、愕然とする竹島。
「怪我をしない」
「プロになる」
「勝つ」
「この順番だよ」
「お前らアカデミーのサッカーは」
「一番反吐が出るのが」
「その自覚がねえことだ」
冨樫の言葉に、自分たちは人生を賭けてサッカーをやっている、プロになることを優先して何が悪いと反論する黒田。
「くだらねーサッカーに」
「人生賭けたもんだなァー」
以降、冨樫がユースに入って以降も、竹島たち昇格組と冨樫の間には確執が燻り続けています。
「アオアシ」竹島龍一、髪型を坊主へ
東京都リーグ開幕早々、4連敗と低迷するBチーム。
竹島は「守備陣は全て最少失点で食い止めてる」とFWの責任を追及します。
しかしその時点で竹島自身も口にしていましたが、彼は冨樫と同じDFなのに試合中一度も口をきいていないという問題を抱えていました。
そしてそのコミュニケーション不足は、続く第5節で竹島と冨樫のお見合いによる失点という最悪の形で顕在化します。
何とか試合には勝ったものの、首位・武蔵野蹴球団ユースとの試合を前にチームは最悪の雰囲気です。
しかしそんな状況に竹島自身も思う所があったのでしょう。
武蔵野との試合直前、彼はウォームアップ後に彼女を連れて10分だけ姿を消します。
「彼女」「10分」モヤモヤした妄想を募らせる大友たちモテない男たち。
しかし再び現れた竹島は、理容師の娘・多恵ちゃんに頼んで、なんと自慢の髪をバリカンで丸刈りにしていたのです。
呆気にとられる周囲に、竹島は飄々と、
「昔からよ」
「赤毛のリーゼントが」
「気合い入れるのは」
「丸刈りって相場」
「決まってんのよ」
試合前のチームの暗い雰囲気を一気に吹き飛ばしたのです(小林先生、スラムダンクが好きなんでしょうね)。
ちなみに、竹島は自らの髪型を「リーゼント」と称していましたが、「リーゼント」は両サイドの髪を流して後ろでI字に合わせたスタイル。
前髪のでっぱりは「ポンパドール」というのが正式な呼称です。
「アオアシ」竹島龍一の活躍(VS武蔵野)
竹島龍一最大の見せ場は、Bチームの都リーグ・武蔵野戦。
前半は竹島と冨樫のコミュニケーション不足もあり、ピンチを招くエスペリオン。
しかしハーフタイム、ケガを押して後半出場しようとする黒田の執念、望コーチの言葉により、とうとう冨樫も竹島達との確執を捨て試合に集中し始めます。
後半が始まるや否や、守備で完璧なトライアングルを形成し、金田ら武蔵野の攻撃を封殺する竹島、冨樫、黒田の3人。
「地味に、青井の言葉が」
「一番、頭から離れねえよ」
「『相手になりきってプレーしてほしい』」
「青井の言う通り」
「なりきってみたら」
「とんでもねえ」
「冨樫、お前……」
「たぶん、今まで俺が組んだ」
「CBの中でも、一番……」
互いにイラついていることは変わらないものの、サッカーに関してだけは認め合い、完全な意思疎通を果たした竹島たち。
本来の実力を発揮した彼らは武蔵野の攻撃を完全に防ぎきり、逆転の切っ掛けを作ることに成功しました。
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