今回は「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の大人気サッカー漫画「アオアシ」から、武蔵野のエース「金田 晃教(かねだ あきのり)」について解説します。
金田晃教はアシトたちと同期でエスペリオンユースのセレクションを受けた選手の一人。
セレクションでは落選したものの、1年後にライバル武蔵野蹴球団ユースのエースとしてアシトたちの前に再登場することになります。
性格にやや問題があり、ファンから”うざい””嫌い”とヘイトを集めることが多かった金田。
本記事ではそんな金田のプロフィールや作中での活躍、その後について解説してまいります。
「アオアシ」金田晃教のプロフィール
基本プロフィール(誕生日・身長・体重・声優など)
誕生日 | 9月6日 |
身長 | 177cm |
体重 | 69kg |
血液型 | B型 |
声優 | 江口拓也 |
金田晃教は主人公のアシトたちと同期で「東京エスペリオンFC」ユースチームのセレクションを受けた受験生の一人。
注目株の一人ではあったものの最終選考で落選。
その後、都リーグに参戦する東京武蔵野蹴球団ユースに入団し、チームのエースとしてアシトたちの前に立ちふさがることになります。
外見は髪をオールバックにした厳つい顔立ちの少年。
中学生だった初登場時はまだ幼く線の細い印象がありましたが、ユースで再登場した時は全身が見事に鍛え上げられ、高校1年生とは思えない仕上がった体つきになっていました。
元々気性が荒く執念深い性格をしていましたが、エスペリオンのセレクションに落ちて以降はそれがさらに過激に。
エスペリオンやアシトたちに並々ならぬ敵意を向けています。
ポジションはFW、フィジカルは強いが技術とメンタルは未熟
金田晃教のポジションはFW。
中学時代は多摩中央中学サッカー部のキャプテンとしてチームを都大会優勝に導き、ユースからも注目されていた選手です。
武蔵野ユースに入団して以降は1年生にしてチームのエース。
参戦する都リーグでは途中経過でチームは7戦全勝、金田個人は9得点を挙げる大活躍でその時点でぶっちぎりの得点王となっています。
彼の最大の武器は鍛え上げられたフィジカルとゴールへの執念。
足下の技術ではエスペリオンユースのメンバーには及ばないものの、それを補って有り余る気迫あふれるプレーでアシトたちを圧倒していました。
一方で意外に打たれ弱い所があり、実力差を感じると途端に心折れてしまうメンタルの弱さが課題となっています。
普段の高圧的な言動は、その脆さを覆い隠す鎧のようなものなのかもしれませんね。
「アオアシ」金田晃教、エスペリオンユースに落選
セレクション前半ではアシトといい感じ?
金田晃教はアシトたちと同期でエスペリオンユースのセレクションを受験しました。
名門中学のキャプテンとしてコーチ陣からも注目されていた金田。
午前中のミニゲームではアシトや大友と同じチームになります。
当初金田はアシトを認めておらず、アシトを無視して個人技で勝負をしかけますが、中々うまくいきません。
しかし試合後半、アシトのロングパスが金田に通り、金田がヘディングで得点。
このプレーには珍しく金田から笑顔がこぼれます。
その後、最終選考の11人に残り、現役ユース生と試合をすることになったアシトたち。
アシトは金田たち他のメンバーに最終選考までの間、話をしないかと呼びかけます。
金田はアシトの横に座ってその背を叩き、話し合いに応じていました。
序盤のピリピリした雰囲気から、非常に良い関係になっていたんです……この時までは。
現役エスペリオンメンバーの実力に心を折られ落選
そして始まった最終選考、現役エスペリオンユースメンバーとの試合。
セレクション組は試合序盤に少し見せ場を作ったものの、ユースチームのパスが繋がり始めると途端に圧倒され、前半は2対0の劣勢に。
それでも後半、アシトの奮起などもあってセレクション組が若干盛り返しますが、そこで福田監督から「ユースチームは普段したことのないポジションで戦っている」と衝撃の事実が告げられます。
ユースメンバーとの圧倒的な実力差に心が折れる金田たちセレクション組。
しかしその中で、アシト、大友、橘の3人だけは諦めることなく最後まで奮闘し、ゲーム終了間際に見事ゴールを奪います。
結果、セレクションにはこの3人が合格し、金田は落選。
受験生は福田監督に逆境での思考力、メンタルを試されていたんですね。
しかし金田は落とされたことにショックを受け、自分が落ちたのはアシトたちと馴れ合ったせいだと責任転嫁。
アシトたちを逆恨みしてしまったのです。
「アオアシ」金田晃教と武蔵野蹴球団ユース
エスペリオンのセレクションに落ちた金田晃教は武蔵野蹴球団ユースに入団します。
武蔵野ユースはエスペリオンのようなJユースチームに入れなかった選手の集まり。
彼らは決してプロになることを諦めているわけではありませんが、エスペリオンのような世代トップ選手の前では劣等感から委縮し、思うようなプレーが出来ていませんでした。
そんな硬直したチームに投げ込まれた爆弾が金田。
エスペリオンのセレクションに落ちた経験から打倒エスペリオンに強い執念を抱き、他人と馴れ合わず自分の力だけを頼むようになった金田は、
「俺はこのチームを踏み台に」
「プロになる」
「可能な限り」
「俺が点を取る」
「ちゃんとボールを」
「供給してくださいね」
などと言い放ち、入団早々にチーム内に不和をもたらします。
チームメイトとの衝突は絶えず、試合に勝った後でも言い争いは絶えない状況。
「チームを勝たせているのは俺だ」
しかし金田の言葉通り、カウンターを確実にものにするエース金田の得点力を得て、武蔵野は以前より格段に強くなっていました。
そして彼らは、アシトたち低迷するエスペリオンユースBチームの前に都リーグ最強の敵として立ちふさがることになります。
「アオアシ」金田晃教のその後は?
都リーグでアシトたちエスペリオンBチームと対戦した金田たち武蔵野ユース。
前半こそ金田の活躍で優位になっていた武蔵野ユースでしたが、後半は橘の得点やアシトの覚醒などで一気に逆転され、4対2と劣勢に陥っていました。
追い詰められ、あのセレクションの日のように心折れかける金田。
「俺はやっぱり」
「偽者なのか……」
コーチから守備にまわれと指示が出る中、しかし主将の武藤がそれを制止します。
「エースなら前にいろ」
「金田」
「全員でお前に集める」
金田に不遜な態度をとられていた武藤。
武藤は当初、決して金田のことを良く思ってはいませんでしたが、しかし同時に金田の執念と熱意だけは認めていました。
「プロになる」
「エスペリオンに勝つ」
他の武蔵野メンバーが内心諦めを抱く中、臆面もなく言い放ち、黙々と練習を積み重ねる金田の姿。
それこそが自分たち武蔵野ユースに足りなかったものだと、武藤、そして他の武蔵野メンバーも理解していたのです。
チームメイトからの信頼を受け、折れかけた心を立て直した金田。
試合はそのままエスペリオンが勝利しましたが、最後まで武蔵野ユースは全力で食い下がっていきました。
今のところ、その後の金田については描かれていませんが、この試合を経て本物のエースとしてチームに受け入れられた金田の活躍がいつか描かれると良いですね。
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