「ブラッククローバー」ナハト・ファウスト~正しさを重んじる「黒の暴牛」副団長、その強さ(能力・悪魔)と過去、名言など~

 今回は少年ジャンプの大人気漫画「ブラッククローバー」から、影魔法と悪魔の使い手にして「黒の暴牛」の副団長「ナハト・ファウスト」ついて解説します。

 ナハトは「黒の暴牛」の副団長でありながら、団員たちはその存在を知らされておらず、長きにわたって未登場となっていたキャラクター。

 素行の悪い人間への評価は厳しく、無法者として知られる「黒の暴牛」のことは大嫌いと公言する異質な存在です。

 本記事ではそんなナハトのプロフィールや強さ(魔法・悪魔同化)、その過去や名言などを中心にその魅力を深掘りしてまいります。

「ブラッククローバー」ナハトのプロフィール

基本プロフィール(年齢、誕生日、身長、血液型、声優など)

年齢29歳(初登場時)
誕生日4月30日
身長180cm
血液型A型
魔法属性
好きなもの正しい人間
出身地不明(クローバー王国)
声優下野紘

 ナハト・ファウストは主人公のアスタが所属する「黒の暴牛」の副団長。

 長きに渡ってスペード王国で諜報活動を行っており、その存在はヤミ団長や魔法帝ユリウスなど、ごく一部の者しか把握していませんでした。

 外見は長い黒髪をポニーテールにした細目の青年。

 常に笑みを浮かべており、一見すると優しそうに見えますが、その本質は辛辣かつ厳格です。

 正しく善良な人間を愛する一方で、素行が悪く人に迷惑をかける人間は大嫌い。

 そのため、ヤミ団長を含めた「黒の暴牛」のことは嫌いと公言し、彼らに厳しく接しています。

 また団の信念にもなっているヤミ団長の「限界を超えろ」という口癖にも否定的で、様々な意味で異質な存在と言えるでしょう。

長きに渡って存在を秘されてきた副団長、初登場は261話

 ナハトの初登場はなんと261話とかなり後半です。

 ナハトはスペード王国・漆黒の三極性によってヤミ団長たちが攫われ悲嘆にくれるアスタたちの前に現れ、敵の狙いである「クリフォト降臨の儀」についての情報を提供。

 同時にスペード王国への侵攻作戦を提案、その切り札となり得る反魔法の力を持つアスタの師となり、彼の悪魔憑きとしての力を引き出しました。

 その時点でナハトは敵である漆黒の三極性と同じ悪魔憑きであり、その過去を誰も知らない謎の人物。

 客観的に見れば、突然国の中枢に現れて場を仕切りだした怪しい男だったわけですが、状況が差し迫っていることもあって、周囲も信用せざるを得なかった形ですね。


「ブラッククローバー」ナハトの強さ(魔法・技・悪魔同化)

影魔法の使い手

 ナハトの魔法属性は「影」。

 影から影へと移動したり自分を影で覆って隠れたりと、直接戦闘より隠密行動や偵察に向いたタイプの魔法です。

 作中でナハトが使用している魔法(技)は次の通り。

影の回廊
影を使って空間を操り、目的地までの通路を創り出す。

暗い園の誘い
無数の影の手が対象を地面へと引きずり込む。

暗獄の狩り場
自分の周囲を影で包み込み、気配を消して攻撃する。

天影千里眼
千里眼・遠隔透視の魔法。

 魔法だけを見れば直接戦闘力は低いように思えますが、ナハトには悪魔憑きとしての力があります。

契約悪魔と悪魔同化

 ナハトはファウスト家に伝わる「従魔の儀」によって4体の中級悪魔と契約しています。

 ナハトと契約している悪魔は次の通り。

ギモデロ
狼の姿をした悪魔で、特性は「群れ」。

スロトス
馬の姿をした悪魔で、特性は「剛健」。

プルメデ
猫の姿をした悪魔で、特性は「俊敏」。

ワルグナ
雉の姿をした悪魔で、特性は「鳴声」。

 ナハトはこれら4体の悪魔と「悪魔同化」することで悪魔の力を引き出し、それぞれの特性を魔法に付与することができます。

 悪魔ごとの「悪魔同化」の形態は次の通り。

モード:カニス
ギモデロと融合した状態で、無数の獣の分身を生み出して戦わせることができる。

モード:エクウス
スロトスと融合した状態で、影の鎧と身に纏ったパワータイプ。

モード:フェリス
プルメデと融合した状態で、高速移動タイプ。

モード:ガルス
ワルグナと融合した状態で、翼が生えて飛行可能になる上、鳴き声で敵の動きを止めることができる。

モード:ガルス✖フェリス
ワルグナとプルメデと同時に融合した状態で、瞬間的に魔法を最上級悪魔クラスに引き上げる。

→この状態で使用した魔法がこれ。

贖罪の碑
敵を自分もろとも何もない影の世界に葬り去る。

 非常に強力な能力ばかりですが、これでも契約しているのは中級悪魔で、最上級悪魔と契約した漆黒の三極性には及ばないようです。


「ブラッククローバー」ナハトの過去(兄弟)

 ナハトにはモルゲンという双子の弟がいました。

 モルゲンは現在のナハトと瓜二つの姿をした青年で、光魔法の使い手。

 ヤミ団長とも光と闇で良いコンビだったとか。

 一方のナハトは今とは違い、髪を染めて素行も悪く、ヤミ団長とは悪友のような関係性だったようです。

 所謂、不良の兄と優等生の弟。

 しかし彼らが生まれたファウスト家は悪魔学受け継いできた一族で、その才能を継いでいたのはナハトでした。

 才能を開花させたナハトは両親の勧めで最上級悪魔と契約しようとしますが失敗。

 両親は死亡し、モルゲンもナハトを庇って命を落としてしまいます。

 一人生き残ったナハトは、ヤミ団長に誘われ「黒の暴牛」へ入団し、現在へと至ります。

 

 ナハトが素行の悪い者に厳しいのは、かつての自分を見ているようだから。

 そしてヤミ団長の「限界を超えろ」という言葉を嫌っているのは、限界を超えた力に手を出して弟を死なせてしまった自分への戒めなのでしょうね。

「ブラッククローバー」ナハトの名言

 ナハトは自分にも他人にも厳しい人物で、その痛烈なセリフが魅力の一つ。

 最後に彼の名言を紹介し、シメとさせていただきます。

「見た目で判断されたくなければ」
「そういう見た目をするなよ」

「見た目の悪い奴や」
「過去に悪事を働いた奴が」
「良い行いをして」
「その差で好感度が上がる」

「みたいなのがオレは嫌いなんだよ」

「始めからずっと良い人間が」
「一番偉い」

 初対面の「黒の暴牛」団員たちに厳しい言葉を投げかけるナハト。

 厳しいですがド正論。

 彼の過去を知ってからこの言葉を振り返ると、また印象が違ってきますね。

「神が赦しても」
「悪魔が赦しても」

「オレが赦さない」

 魔法帝や魔法騎士団長たちの前で漆黒の三極性への敵意を露にするナハト。

 悪魔憑きの彼が言うと余計にカッコいいですね。

「良い人間だ」
「オレは好きだよ」

「オレは」
「正しい人間には」
「報われて欲しい」

 根っからの善人であるアスタに対しては徹頭徹尾好意的なナハト。

 アスタの言葉が夢見がちな綺麗ごとと理解しつつも、決してそれを嘲おうとはしませんでした。

 口は悪いですが、アスタへのこの言葉に、ナハトの本質が良く表れているような気がします。



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