今回は大人気漫画「文豪ストレイドッグス」において、荒くれ者の武装探偵社社員からも恐れられる女傑「与謝野晶子」について紹介させていただきます。
与謝野晶子は一見すると可憐な美女ですが、その中身は元ネタとなった文豪の名に恥じない女傑。強く、美しく、颯爽として、しかしその過去はとても壮絶なものでした。
武装探偵社で専属医を務める与謝野晶子の魅力、そして過去について語らせていただきます。
文豪ストレイドッグス、与謝野晶子のプロフィール(声優含む)
基本プロフィール(年齢、身長、誕生日、声優など)
年齢 | 25歳 |
身長 | 166cm |
体重 | 52kg |
誕生日 | 12月7日 |
血液型 | O型 |
好きなもの | 花、和菓子、うなぎ、酒 |
嫌いなもの | 男尊女卑、弱い男 |
声優 | 嶋村侑 |
与謝野晶子は武装探偵社の古株社員であり専属医。荒事の多い武装探偵社で社員の治療を一手に引き受けています。
一見するととても可憐な美女ですが、中身は非常に勝ち気で気が強く、逆鱗に触れると悪鬼の如き形相でとても言葉に出来ない罵詈雑言が飛び出します。
元ネタとなった文豪と同じく特に男尊女卑を嫌っており、そうした旧時代的な男との相性は最悪と言えるでしょう。
また、医者らしく命を粗末にする人間に対してはとても厳しく、自殺マニアの太宰治との相性は最悪のはずなのですが……既に諦められているのか、それほど仲は悪くないようです。
そうした琴線にさえ触れなければ、とてもきっぷのいい頼りがいのある女性なのです……いえ、もう一点。その苛烈な治療さえなければ、とても素晴らしい女性なのですが……
マフィアからも狙われる重要人物
与謝野晶子は作中でも稀有で強力な治癒能力者(詳細は後述)であり、武装探偵社における重要度は江戸川乱歩に次ぐものとなっています。
何せ彼女がいる限り、どれほどのダメージを負っても即座に再起することが可能なのですから、武装探偵社ならずとも武装組織なら喉から手が出るほど欲しい人材です。
実際、作中ではポートマフィアの首領からもその能力を狙われており、ことあるごとに与謝野晶子を引き込もうとしていました。
読者としても、好きなキャラクターが酷い目にあっても、彼女がいれば「後で治るだろ」と、安心して作品を楽しむことができますから、その存在は非常に重要ですね。
文豪ストレイドッグス、与謝野晶子の異能力
稀有な治癒能力者(ただし対象は瀕死のみ)
異能:君死給勿(きみしにたまふことなかれ)
あらゆる外傷を治癒することができる異能。
ただし瀕死の重傷しか治すことができず、そうでない外傷を治癒するには瀕死状態にする必要がある。
と、これが武装探偵社社員に恐れられる与謝野晶子の治癒能力です。
つまり、そこそこのケガを治そうとすると、その治療のために殺されかけるということ。
その事前の処置は彼女の武器でもある鉈で行われており、治療の際には凄まじい断末魔が鳴り響くことになります。
ええ、ええ、それは社員たちも恐れるはずです。
世の中には与謝野晶子なら可愛いから解体されたいという奇特な趣味の持ち主も多数存在するようですが……それはそれで共感できるか(癖になりそうで怖い)。
与謝野晶子って不死身じゃね? 死ぬの?
ちなみに、与謝野晶子の治癒能力、心臓が止まっても二分ぐらいは普通に蘇生できるようです。
そのため、「死の間際に異能を発動させればほとんど不死身じゃないの?」という話もあり、実際にそれが可能ならほとんど不死身でしょう。
とは言え、そんなに都合よく異能を発動させれるはずもありませんし、一撃で仕留められたら終わりです。
与謝野晶子の役割はあくまでヒーラーであり、戦闘員ではないと考えるべきでしょうね。
それよりむしろ、心臓が止まっても二分ぐらい大丈夫ということはそれだけ彼女の解体が苛烈だということで……(ぞわっ)。
文豪ストレイドッグス、与謝野晶子の過去(江戸川乱歩との関係)
さて、現在は武装探偵社に所属している与謝野晶子ですが、少女時代はその治癒能力を森鴎外に利用され、軍医として働いていました。
傷ついた兵士を治療し、再び戦場に送り出すための装置として。
ある上等兵は与謝野晶子のことを天使と呼び、彼女のトレードマークでもある蝶の髪飾りを贈るのですが、その上等兵でさえ何度死にかけても戦場に送り込まれることに疲弊し、「君は正しすぎる」と与謝野晶子にメモを残して自殺してしまいます。
精神的にボロボロになった与謝野晶子は基地を爆破しようと試みて失敗、逮捕され永らく収監されていました。
そして数年後、再び治癒能力を利用しようと彼女の元に森鴎外が現れるのですが、そのことに武装探偵社社長の福沢諭吉が反対。
二人が与謝野晶子の処遇を巡って対立……している間に、江戸川乱歩が彼女を救い出してしまいます。
それでもなお、「自分の周りでは命の値段が安くなる」と死を望む与謝野晶子に、乱歩はこう言います。
「この世には一箇所だけ」
「君を必要としない場所がある」
「君は探偵社に入れ」
「異能が欲しいんじゃない」
「欲しいのはその『優しさ』だ」
「能力なんて無くたっていい」
「その悲しみに価値があるんだよ」
そして与謝野晶子は武装探偵社に入ったのです。
う~ん、個人的に一番乱歩がカッコよくて一番与謝野晶子がかわいいと思う必見のシーン。
恋愛とかカップリングとかそういうのじゃなく、純粋にこの二人の組み合わせはいいなぁ、と思えるのです。
文豪ストレイドッグス、与謝野晶子の名言・セリフ
与謝野晶子と言えば有名な名言、セリフが二つありますので、それを紹介して今回はシメとさせていただきます。
「おや? 怪我してるのかい? 私が治してやろうか?」
優しい言葉のはずなのに、何故でしょう? 彼女が口にするだけでホラーになってしまうんです。
「命を大事にしない奴はぶっ殺してやる!」
与謝野晶子の代名詞とも言えるセリフです。
彼女にしか言えない苛烈なセリフであり、その異能もあって「殺してでも救ってやる」という彼女の優しさが滲み出た名言でもあります。
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