今回は大人気漫画「文豪ストレイドッグス」から、特一級の危険異能犯罪者からなるテロ組織・天人五衰の構成員「ブラム・ストーカー」について解説します。
ブラム・ストーカーはかつて世界を滅ぼす十の災厄、その一柱にも数えられたことのある吸血種で、噛んだものを吸血種に変えてしまう世間のイメージ通りの吸血鬼。
作中では芥川や中也を始めとしたポートマフィアのメンバーを吸血種へと変え、世界を混沌の坩堝へと落としていました。
しかし実はブラム自身にそんな意図はなく、福地桜痴によって強制的にその異能を利用されているだけ。
本記事では不遇な吸血種・ブラム・ストーカーの正体について深掘りしていこうと思います。
文スト、ブラム・ストーカーのプロフィール
基本プロフィール(年齢、身長、誕生日など)
年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
誕生日 | 11月8日(元ネタと同じなら) |
血液型 | 不明 |
好きなもの | 不明 |
嫌いなもの | 不明 |
声優 | 津田健次郎 |
ブラム・ストーカーは特一級の危険異能犯罪者からなるテロ組織・天人五衰の構成員の一人。
「不死公主」の異名を持つ吸血種で、8年前に英雄・福地桜痴に敗れ、聖剣によって封印されるまでは「世界を滅ぼす十の災厄」の一柱に数えられていました。
外見は青白い肌に赤い眼の、世間が思い描く典型的な吸血鬼ですが、現在は聖剣を突き立てられ、首から下が無い状態となっています。
婉曲な言い回しを好むマイペースな性格で、吸血種として永い時を生きてきた影響か、常に厭世的な雰囲気を漂わせています。
天人五衰の一員に数えられてはいますが、積極的に彼らに協力しているわけではなく、福地に命を握られ、無理やり協力させられている、というのが実態です。
モデルとなった文豪と串刺し公「ヴラド3世」
モデルとなった文豪ブラム・ストーカー(1847~1912年)は、イギリス時代のアイルランド人作家。
吸血鬼ものの定番として知られる「ドラキュラ」を執筆したことで知られています。
そしてブラム・ストーカーが「ドラキュラ」を執筆するにあたりモデルとしたのが、「串刺し公」として知られる15世紀ワラキア公国の君主・ヴラド3世。
ヴラド3世と世に伝わる吸血鬼伝承が合わさって出来上がったのが、現在多くの人々に知られる「ドラキュラ伯爵」というわけです。
文豪ストレイドッグスに登場するブラムは北欧(恐らく旧ワラキア公国、現ルーマニア)出身の伯爵とされていますので、キャラクターイメージは文豪よりも「ドラキュラ伯爵」の方がメインとなっているようです。
文スト、ブラム・ストーカーの強さ(異能)
異能:吸血種(ドラキュリア)
ブラム・ストーカーは現在、福地によって封印され、首だけの状態になっているので本人の戦闘力は皆無。
しかしその異能力は健在であり、災厄と呼ぶに相応しい恐ろしいものとなっています。
異能:吸血種(ドラキュリア)
噛んだ相手を吸血種に変え、眷属として支配する。
眷属が噛んだ人間も同様に吸血種となる感染型異能。
吸血種となった人間は身体能力・再生能力が向上する一方、太陽の光に弱くなる。
作中では、福地に強制されて芥川龍之介を吸血化し、その芥川が樋口、樋口が他のポートマフィア構成員へとねずみ算式にその支配を広げ、ポートマフィアを事実上の壊滅状態に追いやっていました。
ちなみに、ブラム本人も元々は人間だったようですが、自身の異能力によって吸血種へと変貌してしまったそうです。
聖剣ソルズレヴニによる支配
多くの者を眷属としているブラムですが、現在その眷属への命令権はブラム本人にはありません(直接言葉を交わせる状態なら幾らか命令もできるようですが)。
現在、眷属への命令権を有しているのは福地。
福地はブラムに突き立てた聖剣ソルズレヴニによって、その命令権を自分のものとしています。
聖剣ソルズレヴニとは異能によって変貌した元人間で、その能力は肉体と異能の融合。
要は、聖剣を突き立てた相手の異能力の一部を剣を刺した者に共有させる能力のようです。
これによって福地の手には聖剣ソルズレヴニの聖紋が刻まれ、ブラムの眷属に対する命令権は福地のものとなっています。
文スト、ブラム・ストーカーはただ利用されているだけ?
福地桜痴(神威)に命を握られ、強制的に協力させられている
前述した通り、ブラム・ストーカーはテロ組織・天人五衰の構成員とはされていますが、積極的に協力しているわけではなく、福地に命を握られ、無理やり協力させられている状態。
普段は聖剣を突き立てられたうえ、故郷の土を敷き詰めた棺桶の中で眠らされており、全く自由がありません。
元々ブラムは8年前に福地に敗北して以降、二度と眷属を増やさないと誓っていましたが、福地に脅迫されて無理やり芥川たちを眷属にさせられていました。
そのためブラムは福地のことを宿敵と呼び、強い敵愾心を抱いています。
ただ、逆らえば聖剣によって脳を焼くと脅されており、聖剣は脳に根を張って抜くことが不可能なため、どうしようもないと諦めている状態のようですね。
聖剣を使われたのは二度目という発言(過去)
また、かつて「世界を滅ぼす十の災厄」の一柱に数えられていたブラムですが、その過去にも少し疑問が浮かんでいます。
それはブラムの「聖剣を使われたのは二度目」という発言と、過去回想。
回想の中でブラムは化け物として民衆に囚われ、殺されそうになりながらも、領民(=眷属?)の身を案じ続けていました。
その姿はとても災厄には見えません。
また、ブラム自身は8年前に福地に敗れるまで、自分が災厄と呼ばれていることさえ知らなかったそうです。
ここから推察するに、ブラムはかつて眷属を増やし領主として君臨していたものの、彼は彼なりに眷属を愛し、侵略などは行わず平和に領地を支配していたのではないのでしょうか(それが周りからどう見えたかは別にして)。
しかし、何者かが聖剣ソルズレヴニを使ってブラムの力を利用し、彼を災厄へと押しやってしまった。
あるいは、利用され眷属が失われた経験を経て、外敵に対抗するための力を付けようと眷属を増やしていたことで災厄と呼ばれるようになってしまったのか。
個人的にはこのどちらかではないかな、と推測しているのですが、果たしてブラムの真相(過去)はいかなるものなのでしょうか……
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