今回は大人気漫画「文豪ストレイドッグス」から、猟犬部隊の副隊長にして血荊の女王「大倉 燁子(おおくら てるこ)」について解説します。
大倉燁子は軍警最強の特殊部隊・猟犬に所属する異能者。
普段は非常にかわいらしい幼女の見た目をしていますが、敵は勿論、味方からも畏怖される最強の女傑であり、猟犬部隊の暴力を象徴する存在です。
本記事ではそんな大倉燁子の魅力について、その異能力や強さ、作中での活躍(名言)を中心に語ってまいります。
文豪ストレイドッグス、大倉燁子のプロフィール(声優含む)
基本プロフィール(年齢、身長、誕生日など)
年齢 | 12歳 |
身長 | 不明(というか一定しない) |
体重 | 不明(というか一定しない) |
誕生日 | 4月12日(元ネタと同じなら) |
血液型 | 不明 |
好きなもの | 不明 |
嫌いなもの | 不明 |
声優 | 小市眞琴 |
大倉燁子は軍警最強の特殊部隊「猟犬」の副隊長。
外見は異能力によって変化するため一定しませんが(詳細は後述)、普段はふわふわの髪をサイドテールにした幼女の姿をしています。
軍服もあいまって「幼女戦記」のターニャと雰囲気が似ていますね。
かわいらしい外見とは対照的に、その性格は暴虐にして猟奇的にして我儘。
その暴虐ぶりは敵味方を問わず「血荊の女王」の名で畏怖され、悪魔すら泣いて平伏すと言われるほどです。
同じ猟犬の条野でさえ大倉には逆らおうとせず、普段は立原が彼女を肩車するなどして、その我儘に宥めています。
子供っぽい見た目や振る舞いに反して、古めかしい口調を使い、一人称は「儂」。
社会の秩序を維持すべく、社会の奴隷として暴力を行使するという確固たる信念を胸に秘めています。
モデル(元ネタ)となった文豪は文学一家の女流探偵小説家
モデル(元ネタ)となった大倉燁子は、日本初の単行本を出版した女流探偵小説家として名を馳せた女性です。
国学者・物集高見の三女で、兄も国文学者という文学一家に生まれた彼女は、妹と共に文学を志し、二葉亭四迷に弟子入り。
一時期は夏目漱石の門下となり、数々の作品を発表していました。
その後、外交官との結婚・離婚を経て海外でコナン・ドイルの探偵小説に触れ、探偵小説に転身。
「大倉燁子」を含め様々な名義(本名・ペンネーム)で作品を発表しており、多様な顔を持つという部分は本作の彼女にも通じるものがあるように思えます。
文豪ストレイドッグス、大倉燁子の異能力と強さ
異能力:魂の喘ぎ
大倉燁子の異能力は猟犬部隊の中でも最も恐れられています。
異能力:魂の喘ぎ
自身と触れた者の年齢を操作する異能力。
相手から離れても、一度操作した年齢はそのままとなる。
要は相手に触れることで、その対象を赤ん坊にも老人にも変えてしまえる能力です。
戦闘であれば、彼女の手が触れた時点で勝利が確定してしまうほど凶悪な力。
また、どんな屈強な益荒男であっても幼児化・老化された上での拷問はとても耐えられるものではなく、大倉燁子は猟犬部隊の中で主に拷問を担当しています(本人もそれを楽しんでいる)。
大倉自身、普段は幼女の姿をとっていますが、敵を欺く際は老女に変化し、いざ本気を出す際は妙齢の美女に変化していました(本来の姿がどれなのかは不明)。
真に恐ろしきは猟犬部隊の強化身体能力と異能力のシナジー
非常に強力な大倉燁子の異能力ですが、種が割れてしまえば決して無敵の力ではありません。
要は触れさせなければ良いのですから、芥川龍之介のように距離をとって戦える異能者、あるいは銃撃による面制圧であれば十分に対処可能。
大倉燁子を真に強者足らしめているのは、猟犬部隊として強化手術によって常人の数十倍に引き上げられた身体能力(メンテナンスを怠れば死亡するデメリット有り)と異能力とのシナジーです。
無数の銃弾を素手で弾き、瞬時に敵との距離を詰めることができる身体能力。
そして触れれば勝ちの異能力。
この二つを併せ持つことで、大倉は猟犬部隊の中でも突出した戦闘能力を保有しています(隊長の福地桜痴は別格としても)。
文豪ストレイドッグス、大倉燁子の年齢と過去
異能力で見た目を次々変化させるため年齢不詳とされていた大倉燁子ですが、実は彼女の実年齢は見た目通りの「12歳」であったことが判明しています。
彼女は異能によって自身の肉体と精神を強制的に成熟させ、生まれて数か月の時点でパルチザンとして戦争に参加していたのだとか。
そこを福地桜痴に拾われ、救われた大倉燁子にとって、福地はまさしく己の全てだったのでしょう。
文豪ストレイドッグス、大倉燁子の活躍と名言
立原を振り回し、条野をも畏怖させる暴虐の化身
「かかか! 命拾いしたな下郎共」
大倉燁子は傲岸不遜で我儘な幼女副隊長として物語に登場しました。
その恐ろしさが露になったのは立原道造が潜入任務から帰還した際。
大泣きしながら条野に手を引かれる大倉は「十七人の世界悪」と呼ばれた大物、ジャック・ギレットから自白を引き出す大成果を上げたばかりだと言うではありませんか。
「彼奴だけは捥いでもちぎっても折れぬ」
「鉄人と思っておったのに……」
「たった半年で壊れおった!」
お気に入りのおもちゃが壊れてギャン泣きしていたんですね。
大倉の世話をさせられていた条野はこれ幸いと立原に彼女の世話を押し付け遁走します。
何せ大倉を怒らせれば猟犬であろうと全滅必死ですから、条野もそんな爆弾処理班みたいなことやってられなかったんでしょうね。
天空カジノでは並外れた力と覚悟でシグマを圧倒する
大倉燁子と立原がコンビを組んで最初に向かったのは、シグマが支配人を務める天空カジノでした。
テロリストが侵入したため営業を停止し、捜査に協力しろという大倉に対し、シグマは真っ向からそれを拒絶します。
ごねるかと思いきや、意外にも素直に引き下がる大倉。
「うむ判った!」
「此処の警備は万全じゃ」
「儂等は帰るとしよう!」
しかし、立原は猟犬の一員として「副長が一番恐ろしいのは相手の言う事を素直に聞いた時」だということを知っていました。
大倉は調理用のガスボンベを盗み、天空カジノの出入口を爆破。
力ずくでカジノ内を捜査するという強硬手段に打って出たのです。
シグマもただでは引き下がらず、カジノ内の市民を扇動して大倉たちを襲わせるなど、なりふり構わず彼女たちを排除しようとします。
が、それら全てを搔い潜り、シグマを追い詰める大倉。
シグマは凡人なりに覚悟を決めて大倉に立ち向かいますが、大倉は彼と同等かそれ以上の覚悟を持ってシグマを叩きのめしたのです。
「秩序がなくば」
「『暴力が得意な人間』が」
「民の上位に立ってしまう」
「そんな世界は糞じゃ」
「故に『猟犬』は最強の暴力を行使する」
「社会の奴隷として」
「たとえ秩序の炎が」
「己自信を焼き尽くそうとも」
高潔な精神を持ちながら主人公たち武装探偵社とは敵対していた大倉燁子。
彼女はドストエフスキーの企みにより、最終的に敦たちと和解することなく死亡してしまっています。
本当に、非常に惜しいキャラクターだったのですが……
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