今回は大人気漫画「文豪ストレイドッグス」から、内務省異能特務課の凄腕エージェント「坂口 安吾(さかぐち あんご)」について解説させていただきます。
坂口安吾はかつてポートマフィアに潜入し、太宰治の友人でもあった男。
立場の違いから太宰治とは決裂し、今では殺伐とした雰囲気を漂わせていますが、情を捨てぎれず時折かつての友情をにおわせることも。
本記事ではそんな坂口安吾の人間関係や過去、友人・織田作之助の死の原因にもなった彼の裏切りなどを中心に語ってまいります。
文豪ストレイドッグス、坂口安吾のプロフィール(声優含む)
基本プロフィール(年齢、身長、誕生日、性別、声優など)
年齢 | 25歳 |
身長 | 178cm |
体重 | 63kg |
誕生日 | 10月20日 |
血液型 | A型 |
好きなもの | アンティーク、思い出、物質主義、うなぎ |
嫌いなもの | 残業、徹夜、裏切り、ナマコ |
声優 | 福山潤 |
坂口安吾は内務省異能特務課のエージェントで役職は参事官補佐。
外見は理知的でやや神経質な印象を与えるセンター分けのメガネ男性で、役人らしくいつも品の良いスーツを着込んでいます。
いくつもの秘密作戦を成功させてきた凄腕のエージェントであり、4年前まではポートマフィアに潜入していました。
当時ポートマフィアの幹部だった太宰治と友人関係にあったものの、坂口と太宰がポートマフィアを抜ける切っ掛けにもなったある事件が切っ掛けで、現在は殺伐とした空気を漂わせています(詳細は後述)。
どんな時でも冷静さを失わないデキる男ではあるものの、反面、情を捨てきれず任務と友情で板挟みとなり苦悩することも。
物質主義者でありながら殊更思い出を大事にするなど、どこか矛盾した一面も持ち合わせています。
異能力:堕落論
坂口安吾の異能力はいかにも諜報員らしいものです。
異能力:堕落論
モノに残った記憶を読み取る記憶中抽出能力。
要はサイコメトリー能力ですね。
戦闘能力こそ皆無ですが、諜報員・潜入捜査官としてはこれほど有益な異能力もないでしょう。
ちなみにポートマフィアに潜入していた際もポートマフィア内では情報員として扱われており、太宰治からは「マフィアの凡てを識る男」とまで呼ばれていました。
文豪ストレイドッグス、坂口安吾の人間関係
内務省異能特務課(種田山頭火、辻村深月)
坂口安吾が所属する内務省異能特務課とは、異能力という公にしづらい事象を取り扱い、彼ら自身も異能力を扱うことを許された内務省直属の秘密組織です。
公には存在しないことになっていますがその権限は絶大で、武装探偵社やポートマフィアが持つ「異能開業許可証」を与える権限を持っているのもこの異能特務課ですね。
長官の種田山頭火を筆頭に、坂口の後輩にあたる辻村深月など、数々の異能者を抱えており、かつては泉鏡花の両親もこの異能特務課に所属していました。
国内における異能に関するあらゆる事象を管轄する組織ですが、基本的な業務は異能者に対する「監視」が主で、直接裁くことはほとんどないため「ウォッチャー」と揶揄されることも多いようです。
かつての友人、太宰治・織田作之助(名言含む)
坂口安吾と太宰治、そして太宰の親友であった織田作之助が出会ったのは6年前(太宰たちがポートマフィアを抜ける2年前)。
抗争で死んだ構成員たちの死体を片付ける役目を任された太宰と織田作之介は、死んだ構成員たちの人生録を作っている風変わりな男を見かけます。その男こそが坂口安吾。
そんなものを作って報告してもボスは嫌がるだけ。
しかし坂口は、
「人の死は数字じゃない」
「1人1人の生には必ず意味がある」
「ここに書き付けてあるのは」
「3人死亡という一言からは」
「決して感じることの出来ない」
「彼らの息遣いです」
そんな坂口に興味を持った太宰たちは、坂口をBar「Lupin」に連れて行って時折3人で飲むようになったのです。
この気の置けない三人の関係は、その後織田作之助が死に、坂口と太宰がポートマフィアを抜けるまで続きました。
文豪ストレイドッグス、坂口安吾の裏切りと織田作之助の死
ポートマフィアに潜入していた異能特務課のエージェント
太宰、織田作と友情を育んでいった坂口安吾ですが、彼は元々ポートマフィアに潜入していた異能特務課のエージェント。
ポートマフィアには、軍の内情を知る要注意人物でもある首領・森鴎外の監視のために潜入していたにすぎません。
いつか決別の日が来ることは、坂口安吾自身が誰より理解していたでしょう。
きっかけは海外の異能犯罪組織・ミミックが日本に入国してきたこと。
いえ、正確には森鴎外がある目的のためにミミックを日本国内に引き入れたことでした。
森鴎外は異能特務課と交渉し、ミミックをポートマフィアが殲滅する対価として「異能開業許可証」の発行を求めます。
それに応じた異能特務課は、森鴎外の指示の下で坂口安吾をミミックへ潜入させることを決定したのです。
その裏切りが友人、織田作之助が死亡した原因の一つとなる
太宰と織田作之助は突如姿を消した坂口安吾を追う形でミミックとの抗争に踏み込んでいきます。
そしてその過程で坂口の正体を知ることになる太宰たち。
織田作之助は潜入がバレてミミックに囚われていた坂口安吾を救出し、彼の口から全ての真相を知ることになります。
森鴎外の思惑。
ミミックとそのボス・ジイドの力。
そして坂口安吾は、
「いつか時代が変わって」
「特務課もポートマフィアもない」
「我々がもっと自由な立場になったらまた……」
しかしその言葉は織田作之助に遮られ、最後まで告げることなくその場を去って行きました。
その後、唯一ミミックのボス・ジイドに対抗する力を持つ織田作之助はジイドと相打ちになって死亡。
そしてそれをきっかけに太宰治もポートマフィアを去ることになります。
裏で糸を引いていたのは森鴎外。
けれど坂口安吾の裏切りが、織田作之助の死の一因となったこともまた事実でした
以降、本編で何度か太宰と坂口が顔を合わせることはありましたが、そこにかつてのような親しみは微塵もなく、殺伐とした空気が漂っています。
けれど坂口は時折太宰の身を案じるような発言をすることもあり……
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