今回は大人気漫画「文豪ストレイドッグス」から、合理的かつ冷酷非情なポートマフィアの首領「森 鴎外(もり おうがい)」について解説させていただきます。
森鴎外は主人公たち武装探偵社と敵対するポートマフィアであり、天才的な頭脳と合理性を兼ね備えた悪のカリスマ。
ここでは森鴎外の首領としての在り方、因縁浅からぬ太宰治、与謝野晶子らとの関係性を中心に深掘りしていきたいと思います。
文豪ストレイドッグス、森鴎外のプロフィール(声優含む)
基本プロフィール(年齢、身長、誕生日、声優など)
年齢 | 40歳 |
身長 | 175cm |
体重 | 60kg |
誕生日 | 2月17日 |
血液型 | O型 |
好きなもの | 理論、饅頭茶漬け、幼女 |
嫌いなもの | 汚いもの、なまもの、サバの味噌煮 |
声優 | 宮本充 |
森鴎外は中原中也や芥川龍之介らが所属するポートマフィアの首領。
外見は一見すると冴えない穏やかな中年男性で、初登場の際は町医者のような服装をしていたこともあって、とてもポートマフィアの首領には見えませんでした。
性格は一切の情を排除した徹底した合理主義者。
穏やかに微笑みながら、相手の行動や思考を予想しつくし、最も確実かつ効率的な方法で目的を達成するその手腕はまさに悪魔的と言えるでしょう。
作中では部下である芥川の暴走や失態を処罰しないなど、寛容ともとれる言動も見せていましたが、それは恐らく芥川に利用価値があり、組織の利益になると考えたからこそ。
その際、周囲の芥川に対する報復を静観していたことも、恐らくはその程度も切り抜けられないようでは利用価値無しと判断してのことでしょう。
このように完璧な組織の長、冷酷無比な悪のカリスマと呼べる森鴎外ですが、唯一の欠点は重度のロリコンであること。
エリスという金髪幼女を常に傍らに侍らせており、エリスに自分を罵らせて喜ぶという、かなり高度かつ重篤な症状を患っています(エリスの詳細については後述)。
合理的かつ冷酷非情なポートマフィアの首領、その名言
「首領というのは組織の長であると同時に組織の奴隷であり、組織のためであればどんな非道でも喜んでおこなう」
ポートマフィアの首領としての、森鴎外の在り方を如実に表しているのがこの言葉でしょう。
森鴎外は暴虐を尽くしたポートマフィアの先代首領を殺してその地位についており、その合理的な組織運営によりポートマフィアの勢力を劇的に拡大しています。
また部下からの忠誠も厚く、当初はポートマフィアに恨みを抱いていた若き日の中原中也でさえ、森鴎外の言葉を聞いて以降は、森に絶対的な忠誠を誓っています。
きれいごとではなく、森鴎外でなくてはヨコハマの街の夜は治めることができない。
そのことをポートマフィアである彼ら自身が誰より理解しています。
文豪ストレイドッグス、森鴎外の異能力、エリスの正体
異能力:ヰタ・セクスアリス
異能力:ヰタ・セクスアリス
異能生命体であるエリスを生み出す能力。
巨大注射器を使った高度な戦闘能力や飛行能力を併せ持つ。
倒されても、森鴎外さえ無事であれば復活可能。
森鴎外の傍らに侍る金髪幼女、エリスは彼の異能で生み出されたのです。
かわいらしい外見ながらその戦闘能力は相当なもので、作中ではあの福沢諭吉とも互角に渡り合っていたほど(とは言え、最後は斬られて負けていましたけど)。
中原中也や芥川龍之介のような、純戦闘型の異能力と比べれば戦闘能力でこそ劣っていますが、完全自立行動可能な点を考えれば、その有用性は相当なものと言えるでしょうね。
エリスとの倒錯的な関係
さて、そんな異能力で生み出されたはずのエリスですが、何故か創造主である森鴎外に対しては反抗的で、ワガママで彼を困らせるような行動ばかりをとっています。
実はこの反抗的な性格、森鴎外によって設定されたものなんですね。
要は、森鴎外の趣味、性癖によるものです。
いや、実に高度かつ上級者なロリコンですね。
スピンオフ「Dead Apple」では、エリス自身は実は森鴎外のことが普通に大好きなので、そんな風にふるまうことを嫌がっていることが明かされています。
嫌がる幼女に無理矢理自分を罵らせる……高度だなぁ。
文豪ストレイドッグス、森鴎外の過去(太宰治、与謝野晶子)
太宰治との過去
かつてポートマフィアの最年少幹部であった太宰治と森鴎外の関係は複雑です。
もともと森鴎外は、先代首領を病死に見せかけ暗殺した際、後継者に森を指名したという偽の遺言を証言させる協力者として、太宰を利用しました。
何故、太宰に目をつけたのは森鴎外にしかわかりません。
森鴎外は太宰の優秀さを見抜き、彼に自信の戦略、戦術、謀略などの知識を叩き込み、それを受けた太宰は15歳で最年少幹部にまで上り詰めます。
しかし、太宰はあまりにも優秀過ぎました。
森鴎外は、太宰があと4~5年もすれば自分を殺して首領の座に就くと考え、一計を案じます。
海外からミミックという犯罪組織を招き入れ、その長と太宰の友人だった織田左之助を殺しあわせ、太宰にポートマフィアからの自発的な出奔を促すというもの。
森鴎外の狙い通りに事は動き、太宰はポートマフィアを抜け、人を救う仕事がしたいと武装探偵社に入社することとなります。
ただし、森鴎外は後に太宰に対してポートマフィアへの復帰を提案しており、単に太宰を恐れて追放したというわけでもなさそうです。
与謝野晶子との過去(福沢諭吉との決裂)
森鴎外はポートマフィアに入る以前は軍医を務めており、治癒能力を持つ幼き日の与謝野晶子が森の下で軍医委託生として働いていました。
森鴎外は与謝野晶子に負傷者を治療させ、兵士として戦場に何度も送り込んでいましたが、その兵士の心が耐え切れず自殺したことがきっかけで与謝野晶子の心は擦り切れ、基地を破壊しようとして収監されてしまいます。
3年後。再び与謝野晶子を利用しようと彼女のもとを訪れた森鴎外でしたが、心の擦り切れた少女を利用しようとするその行いに、「貴君の論理には『心』が無い」と福沢諭吉が激怒。
福沢諭吉と江戸川乱歩の妨害もあって、与謝野晶子は武装探偵社に入社してしまい、これ以降、森鴎外と福沢諭吉は袂を分かつこととなるのです。
ちなみに軍医委託生当時の与謝野晶子の年齢は11歳。
そのきつめの性格も含めて森鴎外のストライクゾーンど真ん中であったことが判明しています。
森鴎外が、元々そういうきつめの性格の幼女が好みだったのか、それともその好みの由来が与謝野晶子だったのか……闇、ですね。
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