今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、酒神「ソーマ」について解説します。
ソーマはオラリオに拠点を置く中堅派閥「ソーマ・ファミリア」の主神。
神酒を作ることにしか興味がなく、その資金集めのためにファミリアを設立した趣味神で、その趣味以外に無関心な態度から作中では数々の問題を引き起こしていました。
作中では眷属のやらかしや変化を通じて徐々にその態度を改めつつあるソーマ。
本記事ではそんな酒神のプロフィールや元ネタ、ファミリアやリリルカ・アーデとの関係を中心に解説してまいります。
「ダンまち」ソーマのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
ソーマはオラリオに拠点を置く中堅派閥「ソーマ・ファミリア」の主神です。
外見は神らしく顔立ちは整っているものの、ボサボサの長髪と根暗そうな雰囲気が特徴の男神。
「神酒(ソーマ)」を作ることにしか興味のない酒神にして趣味神であり、根は悪い神ではないのですが、酒以外のことにはてんで無関心で、そのことが結果的に様々な問題を引き起こしてしまいます。
「神の力(アルカナム)」抜きでも一口で人を虜にし狂わせる神酒造りの匠。
ただ後に、彼をも上回る酒神が存在することが判明しています。
声優は内山昂輝さんが担当しています。
元ネタとなった神様(神話)
ソーマの元ネタはインド神話に登場する不老不死の霊薬。
ゲームとかでは回復アイテムの名前としてよく目にしますね。
元々は特殊な植物の名前で、その植物から作った神酒がソーマと呼ばれるようになり、その神酒が神格化されて神になったと言われています。
なお、インド神話では月はソーマが詰まった盃で、月の満ち欠けは神々がソーマを飲んでいくことで生じるものだと考えられていたことから、ソーマは月の神としての側面も持っています。
「ダンまち」ソーマ・ファミリア
神酒作りの資金集めのためのファミリア
ソーマ・ファミリアはソーマが神酒作りの資金集めのために設立したファミリア。
しかし神酒作り以外のことに全く興味を持たずものぐさだったソーマはファミリアの運営を眷属に丸投げし放置してしまいます。
要は恩恵(ファルナ)は与えてやるからお前ら勝手に金稼いで来いってことですね。
そのため眷属たちは酒神のファミリアでありながら酒作りに手を出すこともなく、各々が勝手にダンジョンに潜ってノルマを稼いでくる探索系ファミリアとして活動していました。
酒に溺れた眷属に失望、団長ザニスの暴走を許す
それでもまだ当初は眷属にもそれなりに関心を持ち、ファミリアが発展すればと考えていたソーマ。
しかしソーマ・ファミリアは、ソーマがファミリアの起爆剤になればと眷属に神酒を褒美として与えたことを切っ掛けに狂っていきます。
一口で人を狂わせ、虜にする神酒。
その味を知った眷属たちは神酒に溺れ、神酒を巡って眷属同士で醜い争いを始めてしまいました。
その眷属たちの姿を見て、ソーマは一方的に彼らに失望。
眷属やファミリアに完全に興味を無くし、神酒作りに没頭するようになります。
その結果、団長のザニスがファミリアを事実上私物化。
眷属たちが神酒のためにあちこちでトラブルを起こすだけでなく、ザニスは裏で闇派閥(イヴィルス)とも関係を持っていました。
最終的にソーマ・ファミリアにはエイナの告発でギルドの調査が入り、その悪質な実態からソーマには酒作り禁止令が出されることに。
ショックでソーマは引きこもってしまうことになりますが、闇派閥との関係は表沙汰になっていませんから、これはまだ穏当な処分と言えるでしょう。
「ダンまち」ソーマとリリルカ・アーデ
本作のヒロインの一人であり、元々ソーマ・ファミリアの団員であったリリルカ・アーデ。
彼女は両親がソーマ・ファミリアの団員であったことから幼い頃からファミリアに所属し、悪辣な団員たちに搾取され続けてきました。
ソーマは幼い頃に両親を亡くしたリリルカのことを当時はそれなりに気にかけていたようですが、団員たちが神酒によって暴走していったことを切っ掛けに徐々にリリルカに対しても無関心に。
リリルカもそんなソーマに愛想をつかし、ファミリアを脱退するための資金集めに奔走していました。
その後、ソーマ・ファミリアの団員たちによってホームに監禁されたリリルカを助けるためヘスティア・ファミリアの面々が乗り込んできた際にも、何ら動こうとしなかったソーマ。
しかしリリルカに騒動を止めて欲しいと懇願され「神酒を飲んで正気を保つことができれば」と試練を与えたところ、リリルカは見事神酒の誘惑に打ち勝つことに成功。
リリルカに心を動かされたソーマは彼女の頼みを聞いて抗争を止め、リリルカのヘスティア・ファミリアへの改宗を認めています。
これを機に眷属たちへの関心を若干ながら取り戻したソーマ。
改宗したリリルカのことも密かに気にかけています。
「ダンまち」ソーマのその後
ギルドから神酒作りを禁止され、すっかり引きこもっていたソーマですが、リリルカ脱退の一件を機に立ち直ることに。
新団長のチャンドラにファミリアの運営を丸投げするのではなく、ソーマ自身もファミリア運営に関与するようになります。
その結果、ソーマ・ファミリアは探索系ファミリアから酒専門の商業系ファミリアへと転身。
現在は神酒ではなく一般人にも飲める普通の酒を作っているようです。
リリルカと彼女が改宗したヘスティア・ファミリアには友好的な態度をとっており、フレイヤ・ファミリアとの派閥大戦が勃発した際にはソーマも参戦していました。
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