今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、半人半獣の忍者ガール「イヅツミ」について解説します。
イヅツミは物語後半からライオス一党に加わる猫耳の女性。
当初はシュローが実家から連れてきた家来として登場し、彼らからは通名で「アセビ」と呼ばれていました。
生来の獣人ではなく、呪いによって大猫と融合させられた人工獣人。
本記事ではそんなイヅツミのプロフィールや過去(呪い)、人間関係や作中での成長を中心に解説してまいります。
「ダンジョン飯」イヅツミのプロフィール
基本プロフィール(種族など)
種族 | 人工獣人(トールマン+大猫) |
年齢 | 17歳 |
誕生日 | 4月21日 |
出身地 | 東方群島 |
家族構成 | ー |
体格 | 身長150cm前後、BMI 17 |
好物 | 魚、肉、カニ |
苦手 | 野菜、茸 |
声優 | 神戸光歩 |
イヅツミは主人公のライオス一党に物語後半から加入する人工獣人の女忍者です。
元々はライオスたちの元パーティーメンバー、シュローが実家から連れてきた家来の一人として登場。
シュローたちからは通り名の「アセビ」と呼ばれています。
外見は猫耳で鋭い目つきをした黒髪ボブカットの少女。
耳だけでなく服の下は獣の体毛で覆われ、尻尾もあり、爪も鋭く伸びているなど獣の特徴が色濃く出ています。
ちなみにシュローの家来として登場した際は、黒子のような衣装でそうした身体的特徴を隠していました。
性格は気まぐれで自分勝手。
融合した大猫の魂の影響か、それとも本人が育った環境によるものか、基本的に協調性皆無で人と慣れあうということを好みません。
作中では自分にかけられた呪いを解呪し、大猫の魂を分離することを目的としてライオス一党に加入します。
身のこなしに優れた一流の忍者
イヅツミは主に苦無を武器として使い、体術と身のこなしに優れた一流の忍者です(忍者という職業がこの世界にあるかは不明ですが、イメージとして)。
体術・戦闘技術は東方で裏の仕事を担っていたシュローの実家で仕込まれたものですが、獣の身体能力とその技が非常にかみ合っていたのでしょう。
一流の冒険者であるライオスたちと比べてもその腕前は遜色ないどころか技量的には勝っている印象で、作中では彼らのピンチを何度も救っていました。
「ダンジョン飯」イヅツミの過去(呪い)
イヅツミは元々は獣人ではなく、トールマン(人間)の女性です。
しかし生まれてすぐ何者かによって呪いをかけられ、大猫の魔物の魂と融合させられ、今のような姿になってしまいました。
物心つく前に両親とは死別し、幼いころはろくに食べ物も与えられず見世物にされていました。
そこをシュローの父親に買い受けられ、お抱えの忍び「アセビ」として育てられることになります。
しかしこの時点でイヅツミは人間不信を極めており、まったく主人の言うことを聞かず反抗的であったため、足抜け防止のためにマイヅルに呪殺の呪いをかけられる始末。
そんな折、ドラゴンに食べられたファリンを救出するための戦力を求めて実家に助けを求めたシュローに連れられ、イヅツミはダンジョンへと向かいライオスたちと出会うこととなります。
「ダンジョン飯」イヅツミの目的
イヅツミの目的は魔獣の魂を分離し、トールマン(人間)に戻ることです。
彼女はファリンがマルシルが使った黒魔術(古代魔術)の影響でキメラ化したと聞き(正確には違いますが)、マルシルに黒魔術で自分をトールマンに戻させようとシュローの一党を足抜けしてライオスたちに近づきました。
しかしその目論見はマルシルにあっさり不可能と言われて断念。
その後、マルシルよりも黒魔術に長けているという狂乱の魔術師の存在に一縷の望みを託し、狂乱の魔術師打倒を目指すライオス一党に半ば強引に加わることになります。
「ダンジョン飯」イヅツミの人間関係
イヅツミは元々シュローの実家の家来でしたが、シュローたちに恩義や忠義などは抱いておらず、彼らに対するふるまいは非常にフラットです。
ライオスのことは悪い人間ではないと理解しているようですが、そのサイコパス染みた部分には呆れ、しばしばツッコミ役に回っています。
マルシルは友好的で親身になって接してくれたことから、イヅツミも口ではいろいろ言いつつも彼女に対しては協力的。
チルチャックとは同じ毒舌枠で当初はギスギスしていましたが、後に和解して以降は良好な関係。
抱いて眠るのにちょうどいいサイズらしく、抱き枕として気に入っています。
センシとはわがままで偏食な孫娘と料理上手なおじいちゃんの関係。
当初はセンシの魔物食にかなり強く拒否反応を示していましたが、後にセンシのハンバーグを喜んで食べるまでになっていました(偏食は残っていますが)。
忍者軍団の中では、マイヅルのことは厳しくしつけられ苦手にしていましたが、オーガのイヌタデとは良好な関係を築いていました。
「ダンジョン飯」イヅツミの成長とその後
イヅツミはある意味、ライオス一党の中で一番幼く未成熟なキャラクターであり、ライオスたちとの旅を通じて人間的に大きく成長することになります。
自分勝手に気ままに生きることしかできなかったのが、世の中やりたいようにできることばかりではないと理解し、仲間を思って行動できるようになりました。
仲間など必要ないと考えていた彼女が、結局最後まで自分の意志でライオスたちと一緒にいたのは、ライオス一党の居心地がよかったからなのでしょう。
イヅツミの詳しいその後については不明。
ただ、ライオスが黄金郷(メリニ)の王となりパーティーが解散した後も、イヅツミは定期的に魔物を狩ってライオスに売りつけていたようですから(ライオスは呪いで魔物が近寄らなくなった)、ライオスやマルシルたち気の合う仲間と適度な距離で付き合い続けていたのでしょう。
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