今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」において、作中に登場する主要なキャラクターを一覧形式で整理したいと思います。
また、併せて本ブログに投稿してきた登場人物(キャラクター)解説記事へのリンクをまとめております。
内容については随時更新(解説記事を含む)してまいりますので、興味のある方は是非リンクから読んでやってください。
ライオス一行
ライオス・トーデン
本作の主人公でトールマン(人間)の男戦士。
経験豊富で戦士としての実力も高く、基本的に温厚で冷静沈着とリーダーとしての適性は低くない。
ただし空気を読めず、対人関係能力はとても低い。
それが転じて重度の魔物マニアとなっており、魔物を知りたいと思うがあまり、魔物食や魔物に変身したいという願望を持つに至った。
誰もが認める善人だが、サイコパス。
→ケン助
ライオスが使用する「動く鎧」の棲みついた剣。
マルシル・ドナトー
ハーフエルフの女性魔法使い。
明るく感情表現豊かで、気取ったところが全くない。
魔術学校始まって以来の才女で魔法使いとしての実力は高い。
ファリンとは学校にいた時からの親友。
ハーフエルフは長寿命で子供を残すことができず、親しい者が先に死ぬことに強いトラウマを持つ。
恋愛小説や井戸端会議が大好きで、男の趣味は耽美系。
チルチャック・ティムズ
ハーフフットの男性鍵士(スカウト職)。
種族的に小柄で童顔なため子ども扱いされることが多いが、実年齢は29歳で人間換算すると50歳前後。
別居中の妻と成人済みの三人の娘がいる。
ドライで一番世間慣れした性格をしているが、その実とても情に深く仲間想い。
同族が使い捨てにされないよう組合を作ったり、ハーフフットの中では顔役として知られている。
センシ
迷宮で自給自足暮らしをしていた男性ドワーフ。
魔物食の第一人者であり、魔物を食べながら下層を目指す、ライオスたちの方針に感心し、彼らの旅に同行する。
斧を持った戦士でもあるが、料理人として包丁や鍋を振るっている印象しかない。
ダンジョン内でも食事をとても大切にしており、若者にきちんとした食事をとらせることに執着している。
壮絶な過去話が語られ、ガラッと印象が変わった人物。
ファリン・トーデン
ライオスの妹で僧侶系魔法が得意な魔法使い。
とても心優しくタフで、仲間たちみんなから愛されていたが、物語の第一話でドラゴンに食べられてしまう。
その後もキメラになって操られたり、その身体を皆に食べられたりと、ものすごい目にばかり遭っている。
→キメラファリン/ファリゴン
ファリンがキメラ化した状態の呼称。
ナマリ
物語第一話で離脱した元パーティーメンバー①。
ドワーフの女傭兵で、武器にはとてもうるさい。
パーティー離脱後は蒸発した父親が作った多額の借金を返済するため、金払いの良いタンス夫妻に雇われる。
ただファリンのことは内心ずっと気にかけており、ライオスたちに負い目がある。
シュロー(トシロー)
物語第一話で離脱した元パーティーメンバー②。
トールマンの男性軽戦士、東方出身で侍のような見た目をしている。
実家は裏家業を取りまとめる名家で、ダンジョンには武者修行のために訪れていた。
ファリンに好意を抱きプロポーズをしており、彼女を確実に救うため、一旦実家に戻って配下を連れて再びダンジョンを訪れた。
イヅツミ(アセビ)
生まれた際に黒魔術によって大猫とトールマンの魂が混ぜられ、人工的に獣人にされてしまった女性忍者。
元々、シュローのお供としてダンジョンにやってきたが、普通の人間に戻る方法を求めて足抜けし、ライオス一行に加わる。
非常に飽きっぽく、自己中心的で猫のような性格をしており、ライオスたちとも好きで一緒にいるわけではないと語るが、なんだかんだ彼らのそばが心地よい模様。
カブルー一行
迷宮攻略と魔物の根絶という高い理想を抱く若き冒険者パーティー。エルフによる強引な迷宮制圧を危険視し、結果的に裏からライオス一行の冒険をサポートすることになる裏の主人公パーティー。
カブルー
トールマンの男性戦士。
対人戦闘能力は高いが、魔物知識や経験は浅く、冒険者としてはライオスたちに一歩及ばない。
人当たりのよい好青年で悪人ではないが、目的のためには手段を選ばない狡猾な一面を持つ。
エルフのやべー養母がいる。
リンシャ
トールマンの若い女性魔法使い。
カブルーの幼馴染で彼に好意を持っている。
昔エルフに動物のような扱いを受けたことがあり、エルフが大嫌い。
ミックベル
中性的な容貌をしたハーフフットの男性。
他人を騙したり媚びることに躊躇がないタイプ。
クロ
コボルトの戦士。
ミックベルに奴隷商から助けられた過去を持ち、彼に強い友情を抱いている。
ダイア
前髪で目元が隠れたドワーフの女戦士。
迷宮の守り人出身で、迷宮の正体を知るため冒険者となる。
ホルム
おっとりした雰囲気のノームの男性魔法使い。
精霊魔法や蘇生術を得意とする。
タンス夫妻一行
ナマリが雇われた迷宮の呪術調査を目的とした一行。
タンス夫妻
強力な呪術を使いこなすノームの老夫妻。
夫:タンス・フロッカ 210歳
妻:ヤーン・フロッカ 204歳
一見人当たりが厳しいが、身内にはとても優しく情が深い。
カカ&キキ
タンス夫妻の養子となったトールマンの若き双子。
カカ 剣使い
キキ クロスボウ使い
元は放浪を続ける一族の出だが、酒場に置き去りにされてしまい、そこをタンス夫妻に拾われる。
シュロー一行
ファリン救出のため、シュローが実家から連れてきた精鋭女中。裏家業の人間であり、全員が本名でなく通り名を名乗っている。
マイヅル
トールマンの女性魔術師で本名は「イヨ」。
シュローの教育係で、シュローの父とは愛人関係にある。
イヌタデ
オーガの女性戦士で本名は「ヒジョウヒ」。
おおらかな性格の食いしん坊で、イヅツミとも仲が良い。
ヒエン
トールマンの女性忍者で本名は「ナカ」。
シュローの幼馴染で、彼に手を出されるものだと思い込んでいた。
ベニチドリ
トールマンの女性忍者で本名は「マツ」。
変装の名手で自己肯定感が低く、素顔では人前に出られない。
カナリア隊
西方エルフが迷宮制圧のために派遣しているエルフの精鋭部隊。隊員の2/3は古代魔術に関わる犯罪者で構成されている。
ミスルン
カナリア隊隊長を務める中性的な美貌の男性エルフ。
右目は義眼で両耳の上半分が欠けている。
すさまじい転移術の使い手で、作中でも最強格の戦闘能力を持つ。
ただしものすごい方向音痴。
かつて迷宮の主だったことがあり、その際悪魔に悪魔への復讐心を除く全ての欲求を食い尽くされてしまった。
担当する罪人はシスヒスとオッタ。
パッタドル
エルフの女性看守。
貴族の令嬢で、生真面目で感情的になりやすい。
担当する罪人はリシオンとフレキ。
シスヒス
褐色の肌を持つ妖艶な雰囲気の女性エルフの罪人。
物腰柔らかな内面は非常に苛烈。
術を使ってミスルンの世話係をしている。
オッタ
男性的なふるまいを好む短髪の女性エルフの罪人。
過去、ハーフエルフの女性ばかりを恋人にして捨てていた。
リシオン
長身で女性的な顔立ちの男性エルフの罪人。
自分の姿が嫌いで、オオカミ系獣人に変身する古代魔術を編み出した。
フレキ
はねた髪が特徴の小柄な女性エルフの罪人。
鳥型の使い魔を操る。
フラメラ
真っ黒な肌の女性エルフでカナリア隊の副長。
島の人間に対してとても高圧的な態度をとる。
ミーシル
フラメラの部隊に所属する女性エルフの罪人。
大した罪はおかしておらず本人も罪の意識は薄い。
通称「へんたいトールマンちゃん」。
エリケ
フラメラの相棒でエルフの女性看守。
刑期を終えた元囚人。
ミルシリル
元カナリア隊の女性看守。
内向的な性格で同じエルフとは折り合いが良くない。
ミスルンと共にダンジョンに潜っており、カナリア隊随一の剣客と呼ばれていた。
引退後はカブルーたち短命種の子供を養子にして育てており、彼らをとんでもなく溺愛している。
ダンジョンの住人
ゾン
ダンジョン内に住むオークたちの頭。
センシとは幼馴染兼商売相手。
リド
ゾンの妹。
当初はライオスたちを敵視していたが、ライオスたちがレッドドラゴンを倒して以降は彼らを手助けするようになる。
狂乱の魔術師シスル
島のダンジョンを作り出した迷宮の主。
かつて黄金の国の王デルガルに仕えていたエルフの男性で、王国を守りたいがために国をダンジョンの中に封印し、国民たちに不死の呪いをかけた。
翼獅子(悪魔)と契約したことで欲望に歯止めが利かなくなり、暴走している。
ヤアド
黄金郷の住人で、見た目は少年だが千年以上生き続けている。
かつての国王デルガルの孫にあたる。
デルガル
かつての黄金郷の国王で、シスルとは兄弟同然に育った。
物語冒頭でシスルの目を盗んでダンジョンを抜け出し、人々に言葉を遺すと塵になって消滅した。
翼獅子(悪魔)
黄金の国の守護獣とされている翼の生えた獅子。
しかしその正体は、人の欲望を食らう悪魔。
人々を唆してその欲望を肥大化させ、その欲望を食らうことで力を増していく。
この物語の黒幕にあたる存在だが、悪魔そのものは人の願いをかなえる存在であり、決して悪意はない。
ギリンの鉱夫団
若かりし日のセンシが所属していたドワーフ中心の鉱夫団。イズガンダという地方の採掘場で働いていたが諍いを起こして故郷を離れざるを得なかった一団。島の迷宮を掘り当てて一攫千金を狙ったが、ある魔物に襲われセンシ以外全滅している。
ギリン
鉱夫団のリーダーで親を亡くしたセンシを拾ったドワーフ。
迷宮遭難時は若いセンシを気遣って優先的に食事を与えていた。
ブリガン
昔気質のドワーフでギリンとは長い付き合い。
センシの扱いを巡って意見の衝突が増えていた。
トタン
ある時、ギリンがどこからか連れてきた都市出身のドワーフ。
鉱夫団の財務担当。
インバー
センシの次に若い働き者のドワーフ。
ギリンよりもブリガンを慕っていた。
ヌール
鉱夫団の中では唯一のノーム。
発掘したものを鑑定する役割を担っていた。
その他
ドニ
物語序盤でバジリスクに襲われていた若手コンビのうち、トールマンの男性。
後にライオスたちのことを擁護している。
フィオニル
物語序盤でバジリスクに襲われていた若手コンビのうち、ハーフエルフの女性。
実は西方エルフが迷宮の調査のために雇ったスパイだが、ドニの話に心を打たれてその役目を放棄している。
島主
ダンジョンの存在する島の「主」。
小太りの強欲な男性で、タンス夫妻を相談役に据えている。
裏島主
ダンジョンの一層に拠点を持ち、島の裏を牛耳っていたドワーフ。
人徳も影響力も島主以上と言われていたが、実際はダンジョンの欲望に心を食われてしまっていた。
レッドドラゴン
ファリンを食べた物語前半のボスモンスター。
歩き茸
この作品のアイコン的な魔物。
作者/九井涼子
本作の作者。個人情報非公開の女性漫画家。
話作り、作画ともに評価が高く、特に短編作品に定評がある。
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