今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、魔物食の研究家「センシ」について解説します。
センシは魔物を食べながらダンジョンを攻略することを決断したライオス一党に感心し、パーティーに加わったドワーフ。
魔物を美味しく調理する方法に長けており、ライオスたちを魔物食の沼に落とした元凶です。
当初はただの変人かと思われていましたが、後にとても重い過去を抱えていたことが判明したセンシ。
本記事ではそんな魔物食研究家のプロフィールや活躍、その過去(グリフィンのスープの正体)を中心に解説してまいります。
「ダンジョン飯」センシのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
種族 | ドワーフ |
年齢 | 112歳 |
誕生日 | 10月2日 |
出身地 | 東方大陸・イズガンダ |
家族構成 | ー |
体格 | 身長140cm前後、BMI 36 |
好物 | 魔物料理 |
苦手 | 栄養分に乏しい料理 |
声優 | 中博史 |
センシはダンジョンの浅層で魔物食を研究していたドワーフ。
レッドドラゴンに食べられたファリンを救出するため魔物を食べながらダンジョンを攻略することを決めたライオスたちに感心し、自らもレッドドラゴンを食べてみたかったという理由で一党に加わりました。
本名は「イズガンダのセンシ」。
センシはドワーフ語で探求者を意味する言葉です。
外見はドワーフらしい低い背にがっしりした体格、長い黒髪と髭をたくわえた男性。
性格は世話焼きで善良ですが、ドワーフらしく頑固でマイペース、また料理への拘りが強すぎて常識と倫理に欠ける面があります。
原理の分からない魔法を嫌っており、魔法使いで(ハーフ)エルフのマルシルとは、当初あまり相性が良くありませんでした。
魔物食の研究家であり対魔物戦も一流
センシは魔物食の研究家を自称しており、その料理の腕は一流。
マルシルが絶対に嫌と食事を拒否していた得体の知れない魔物を、次々絶品料理に変貌させていきます。
一方で一般的なドワーフと異なり鍛冶は苦手で武器の手入れは怠りがち。
一応、斧は装備していますが刃が欠けており、作中では調理道具を使って戦うことの方が多いです。
ちなみに包丁はこの世に二つとないかもしれないと言われるミスリル製。
料理人として食材(=魔物)の生態に詳しく、作中では的確に魔物の急所を突き、戦闘でも活躍しています。
「ダンジョン飯」センシと魔物
長年、ダンジョン内で暮らしてきたセンシは、独自の生活スタイルを構築しています。
美味しく身体に良い料理を作るには、魔物肉だけでは不十分。
その為、センシはダンジョンを徘徊する三体のゴーレムを「太郎」「次郎」「三郎」と名付け、勝手にその構成素材を土壌改良し、畑代わりにして野菜を育てています。
また、ダンジョン内に暮らすオークとも交流があり、育てた野菜と物々交換を行っていました。
ちなみにセンシの魔物や食材に対する豊富な知識は、ダンジョンの先達であるオークたちから学んだものだそうです。
「ダンジョン飯」センシ、ハーフフット化しかわいいと人気
ドワーフらしくごつい見た目のセンシですが、作中では二度、チェンジリングというキノコの魔物の影響で種族が変わっています。
一度目はエルフ。
普段のゴツイ見た目とは正反対の耽美系の優男となり、少女漫画系のキャラへと変貌していました。
二度目はハーフフット。
ハーフフット特有の幼い容姿に髭が生えているというこの変化は、ものすごくかわいいとファンの間で大人気でした。
ダンジョン飯のキャラで作りやすそうなキャラを探し、ハーフフット版センシを作って見た。むっず!あざと可愛さ出すのむっず! pic.twitter.com/PRK08fkV1W
— mugico (@mugico1) February 19, 2021
「ダンジョン飯」センシの過去
ライオスたちと出会う以前のセンシは、ドワーフの採掘団の所属して各地の遺跡やダンジョンなどを渡り歩いていました。
当時は36歳で、採掘団の中では一番の若手。
そしてある時「ダンジョン飯」の舞台でもある黄金城の迷宮の辿り着き、迷宮の奥深くへと進んで行く一行でしたが、欲望に反応した迷宮により脱出路が防がれ、魔物の襲撃により採掘団は一人、また一人と命を落としていきます。
間もなく食料も不足するようになりますが、リーダーのギリンが若いセンシに優先して食料を与えていたため、センシは生きながらえることになります。
センシの「若者には飯を食わせなければ」という理念は、この時のギリンから受け継いだものでした。
しかしその方針を巡って仲間内でも争いになり、更にそこに魔物の襲撃も加わってリーダーのギリンと、ブリガンが死亡。
センシは単身迷宮に取り残されることになりますが、最後にギリンが仕留めた「グリフィン」だという「四つ足の鷲」の肉を食いつなぎ、何とか命からがら迷宮から脱出することに成功します。
以降、センシは故郷に戻る気にもなれず、ライオスたちと出会うまでずっと迷宮で魔物を食べながら暮らしていました。
「ダンジョン飯」センシ、グリフィンのスープの正体
センシはずっと、ある疑念を抱えて生きてきました。
それはギリンが仕留めたという「グリフィン」が、実は別の”誰か”の肉だったのでは、という疑念。
グリフィンは鷲の上半身に獅子の下半身を持つ魔物で、センシは真実を知る恐怖からずっとこのグリフィンを食べることを避けてきました。
作中でライオスの提案によりグリフィンを食べることになったのですが、そのスープの味はかつて食べたものとは全くの別物でした。
まるでウミガメのスープ問題かと思いきや、ライオスによりかつてセンシが食べた魔物は、グリフィンではなく「ヒポグリフ」だったのでは、という推測が浮かび上がります。
ヒポグリフは鷲の上半身に馬の下半身を持つ魔物。
似てはいますがグリフィンとは別物です。
当時ギリンはグリフィンを「四つ足の鷲」としか認識しておらず、それ故におきた誤解でした。
ドクターストーンのハカセが泣いたシーン読んだ時にも思って、ダンジョン飯7巻のこのシーンを見ても思ったので確信したんだけど
俺は、オッサン(おじいさん)が嬉しくて泣くシーンが好きだわ pic.twitter.com/2QjcEDHS3J— 時之 (@toki_yuki) May 20, 2020
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