「ダンジョン飯」ライオス・トーデン~悪食王?サイコパス?本当の願いは魔物に?マルシルとの関係やその強さ(強い)~

 今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、本作の主人公「ライオス・トーデン」について解説します。

 ライオスは一党のリーダーを務める戦士であり、筋金入りの魔物好き。

 ドラゴンに食べられた妹のファリンを救出するため、という名目で魔物を食べたい(=どんな味か興味がある)という欲求を満たそうとする変人です。

 仲間や読者からはサイコパス扱いされることも多いライオス。

 本記事では後の世で悪食王ライオスと呼ばれた男のプロフィールや強さ、作中での活躍やヒロイン(?)マルシルとの関係などを中心に解説してまいります。

「ダンジョン飯」ライオスのプロフィール

基本プロフィール(声優など)

種族トールマン(人間)
年齢26歳
誕生日11月26日
出身地北方大陸
家族構成父、母、妹
体格身長185cm前後、BMI 26
好物牛の乳製品
苦手頭足類
声優熊谷健太郎(幼少期:依田菜津)

 ライオス・トーデンは一党のリーダーを務めるトールマン(人間)の戦士。

 作中ではドラゴンに食べられた妹のファリンを救出する上で、食料や物資の問題を解決するため、魔物を食べながらダンジョンを攻略することを決断し、ダンジョン飯という物語が始まります。

 しかし実はライオスは筋金入りの魔物好きであり、魔物への好奇心が行き過ぎてかねてから魔物を食べる機会を窺っていました。

 ファリン救出はその丁度良い名目であったということです。

 性格は魔物への好奇心が行き過ぎているところを除けば善人でお人好し。

 ファリンを救いたいという思いも彼女への愛情も本物です。

 ただ魔物への行き過ぎた興味ゆえか、対人関係はポンコツで、親切にし過ぎて人を堕落させたり距離を詰め過ぎてウザがられたこともありました。

凡才ではあるが一流のベテラン戦士、武器は魔物知識

 ライオスはダンジョンの深層に潜れるほどの実力を持った一流のベテラン戦士です。

 剣と鎧を装備したオーソドックスな剣士で、物語冒頭で喪失して以降は使っていませんが、元々は盾も使用していたようです。

 ただライオスは一流ではあっても才能的には凡庸。

 ゲーム的な表現をすればLVは高いけれど才能値は低いというところでしょうか、腕力ではドワーフのナマリに劣り、剣の腕ではシュローに及びません。

 ただそれでも作中に登場する大抵の冒険者よりは強いです。

 ライオスの一番の武器は魔物に対する知識と機転。

 魔物の種類や弱点を見抜いたり、魔物の真似で魔物を撃退したりとパーティーの窮地を何度も救っています。

 またリーダーらしく冒険の行程管理なども担当しており、洞察力や精神力にも優れています。

 魔法の才能もいくらかあったようで、作中ではマルシルの指導を受け、短期間で回復などの補助的な魔法を習得していました。

 逆に、人間に対しては興味がないので、対人戦はあまり強くありません。

 ちなみに作中で使用している剣は魔物「動く鎧」の棲みついた剣の「ケン助」。


「ダンジョン飯」ライオスの活躍(悪食王)

ファリン救出のため魔物を食べながらダンジョンを潜る

 この「ダンジョン飯」はダンジョン深層でライオス一党がドラゴンに敗北し、妹のファリンが仲間を救うため囮となり、ドラゴンに食べられてしまったところから物語が始まります。

 ダンジョン内では蘇生が可能なため、ドラゴンに肉体が消化されてしまう前であればファリンを蘇生することは可能です。

 しかしそんな無謀な行為について行けず、仲間のナマリとシュローはパーティーを離脱。

 ライオスはついてきてくれたマルシル、チルチャックと共に、食料と物資の問題を解消するため、魔物を食べながらダンジョンを攻略していきます。

 そこにダンジョン内で魔物食を行っていたドワーフのセンシも加わり、七転八倒を繰り返しながらライオスたちはダンジョンを攻略。ついにドラゴンを倒すことに成功します。

黄金郷を治め「悪食王ライオス」と呼ばれる

 ファリンの肉体を取り戻し、蘇生に成功したライオス達でしたが、そこでハッピーエンドとは行きませんでした。

 ファリンの蘇生に際してドラゴンの肉体を使用していたことで、ファリンはドラゴンを支配していた狂乱の魔術師に操られ魔物化。

 ライオスはファリンを取り戻すため、迷宮を攻略し狂乱の魔術師と対決することを決意します。

 その冒険の中で知る迷宮の秘密と悪魔の存在。

 全ての元凶である翼獅子。

 物語のラストではライオスは悪魔である翼獅子を倒し、黄金郷と呼ばれ地中深くに封じられていた地域(メリニ)の王となり、「悪食王ライオス」と呼ばれ、歴史に名を残したそうです。

 ちなみに最終話のラストカットではケモ耳の子供を抱き上げ「今日は何を食べようか」と口にして、周囲の子供たちを怯えさせています(多分、この子供を食べると思われたんでしょう)。


「ダンジョン飯」ライオスはサイコパス?

 ライオスは魔物を食べることに心血を注ぎ、妹のファリン救出より魔物を食べることに興味を注いでいる様子から、ファンや仲間からサイコパス呼ばわりされることの多いキャラクターです。

 ただ、確かに変わり者ではあるものの、ライオスと接した人間は彼のことを「いい奴」と評しており、善人であることは間違いありません。

 また、魔物を「食べる」ことにフォーカスされているためサイコパスの印象が強いですが、ライオスの本来の目的は魔物に対する知識欲を満たすこと。

 魔物でもクラーケンのような頭足類は苦手で食べれませんし、好物は「チーズケーキ」と魔物ではありません。

 一応、魔物食が一般的に忌避されることぐらいは理解していますので、サイコパスと呼ばれるほどではないと思われます。

 ちなみにライオスはラストで翼獅子に「一番の願いが叶わなくなる」という呪いをかけられており、その結果として魔物が彼に近寄らなくなりました。

 これは恐らくライオスの本当の願いが「死んだら魔物に食べられたい」というモノだったからだと思われます(ファンブックで判明。食物連鎖の一部になりたいと考えていたそうです)。

 その結果、黄金郷周辺はライオスの治世では魔物が近づかない平穏な国として栄えたそうです(死後も辺りに死体を撒けば魔物は防げた模様)。

「ダンジョン飯」ライオスとマルシル(結婚?)

 作中で一応ヒロイン的な立ち位置にあるのがエルフ(実はハーフエルフ)の魔法使いマルシル。

 ライオスとは互いに気遣いあい、大切に思っていたものの、本編での関係はあくまで仲間止まり。

 男女のイチャイチャした雰囲気はほぼありませんでした。

 互いに恋愛感情があったかどうかも怪しいこの二人ですが、最終巻のおまけを見ると、王となったライオスの私室でマルシルが編み物をしてくつろいでいる姿が描かれており、どうやら最終的に結ばれ、結婚した模様。

 マルシルはハーフエルフで、寿命がエルフ以上に長命で子供を残すこともできないなど、王であるライオスと結ばれるには色々と障害があったはずですが、無事にハッピーエンドを迎えたようです。

【まとめ】「ダンジョン飯」キャラクター一覧



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