「ゴールデンカムイ」リュウ~二瓶に湯たんぽ呼ばわりされたかわいい猟犬(犬種は?)、飼い主の変遷と別れ~

 今回はヤングジャンプで連載されていた大人気漫画「ゴールデンカムイ」から、湯たんぽ呼ばわりされたかわいいワンコ「リュウ」について解説します。

 リュウは刺青囚人の一人で熊撃ちの二瓶鉄造が連れていた猟犬。

 二瓶の死後はその形見である村田銃を追って杉元たちの旅に加わり、その優れた能力で彼らのピンチを何度も救ってくれました。

 ただ優秀なだけじゃなくコメディ適正も高くかわいいリュウ。

 本記事ではそんな名犬のプロフィールや主人・二瓶鉄造との関係、別れ(最後)を中心に解説してまいります。

「ゴールデンカムイ」リュウのプロフィール

優秀なアイヌ犬のオス(猟犬)

 リュウとは刺青囚人の一人で熊撃ちの二瓶鉄造の飼い犬として登場したアイヌ犬のオス。

 ヒグマにも恐れることなく勇敢に立ち向かう優秀な猟犬です。

 アイヌ犬は北海道犬とも呼ばれ、猟犬としての長い歴史を持つことから、主人や家族に対しては忠誠心が深く一途(ソフトバンクのCMに登場しているお父さん犬がアイヌ犬です)。

 一方で見知らぬ動物や人間に対してはとても攻撃的になることがあります。

 二瓶によく躾けられており、追跡能力や獲物を自ら仕留める能力など非常に優秀。

 二瓶の死後は杉元たちの旅に加わり、その能力と忠誠心で何度も彼らの窮地を救ってくれました。

名前の由来は作者の飼い犬

 リュウの名前の由来は、作者・野田サトル先生の昔の飼い犬です。

 もちろん希少なアイヌ犬ではなく雑種犬。

 野田先生が犬が苦手だったこともあり、怖がって近づけないでいると先生に背中を向けて座るような気遣いのできる優しい犬だったそうです。

 ただ猟犬的な本能は強かったようで、飼っていた鶏をズタズタに殺してしまったこともあるのだとか。

 この雑種犬リュウの名前はアイヌ犬リュウに引き継がれ、嫉妬深い忠犬としての性質は鶴見に心酔する宇佐美に引き継がれたことが語られています。


「ゴールデンカムイ」リュウと二瓶鉄造

主人・二瓶鉄造への厚い忠誠

 リュウは網走監獄を脱獄した刺青囚人の一人、熊撃ちの二瓶鉄造の飼い犬であり、彼と共に山で猟生活をしながら暮らしていました。

 二瓶に猟犬として仕込まれたリュウは、優秀な相棒として二瓶にとても懐いていました。

 ある時、二瓶は重傷を負った谷垣を助けたことを切っ掛けに、絶滅したと思われていたエゾオオカミが生き残っていたことを知ります。

 猟師としての本能を刺激された二瓶は、リュウと谷垣を連れて最後のエゾオオカミ・レタラを狩りに向かいました。

 しかしヒグマをも恐れないリュウは、オオカミの存在を感知すると怯えて使い物にならなくなってしまいます。

 レタラを狩らせまいとする杉本たちの妨害もあり、苦心する二瓶でしたが、最終的にアシリパを人質にとることでレタラをおびき出すことに成功。

 しかしその時、レタラの番のメスオオカミが現れ、二瓶の首元にかみつき致命傷を負わせたとで二瓶は敗北しました。

 その後、オオカミに食い殺されるかと思われた二瓶ですが、それまで怯えて使い物にならなかったリュウが主人の危機に奮起してレタラたちを威嚇。

 二瓶はリュウに守られながら、満足いく戦いができたことに満足して死んでいきました。

その死後は形見の村田銃を追って谷垣の元へ

 二瓶の死後、アシリパたちのコタンで保護されていたリュウ。

 彼は二瓶の形見である村田銃を持って谷垣が旅立ったことを知ると、形見を追って杉元たちの旅に合流。

 姉畑都丹といった刺青囚人との闘いでも果敢に活躍し、何度も杉元たちの窮地を救うことになります。

 一番懐いていたのは元マタギで村田銃を引き継いだ谷垣。

 当初完全になめられていた白石も、谷垣のアドバイスでリュウに認められています(作者から「人間でいうところのシライシみたいな存在」と語られていたので、波長があったのかもしれません)。

 また普段は後方に控えていたこともあり、非戦闘員のチカパシと行動を共にするシーンが多く描かれていました。


「ゴールデンカムイ」リュウはここがかわいい

 リュウの魅力は、ただ優秀なだけでなく、非常に人間っぽく感情を露にするところです。

 レタラに怯えて使い物にならなくなった時には、二瓶に「湯たんぽ」「駄犬」と罵られながら地面を引きずられており、戦いを完全拒否。

 その表情と態度からは怖いから嫌だという強い意志を感じました。

 ちなみに凡人である筆者にはよくわかりませんが、二瓶に言わせるとリュウの肛門は引き締まっていてとてもかわいいのだとか。

 筆者には区別がつきませんが、犬好きの読者からもリュウのお尻は密かに人気を集めていたそうです。

「ゴールデンカムイ」リュウとの別れ(最後)

 リュウは杉元たちについて樺太まで旅をします。

 そこで彼らは樺太アイヌと出会い、移動手段として犬ぞりを利用。

 その犬ぞりの先導犬に闘争心を覚えたリュウはそり犬の一団に加わり、そり犬として経験を積んでいきます。

 元々優れた資質を持っていたリュウは、最終的にリーダー犬である「イソホセタ」へ昇格。

 杉元たちと別れ、チカパシと共に樺太へ残ることになりました。



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