今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、リアクションがかわいいハーフエルフ「マルシル・ドナトー」について解説します。
マルシルは主人公のライオス一党の魔法使いであり、魔物を食すことに関し最も常識的で素直な反応を示すリアクション担当。
魔法使いとしてはかなりの才女で、一応本作のヒロイン役なのですが、作中ではスライムに窒息死させられたり迷宮の主にされたり魔物を食べさせられたりと散々な目にあっています。
本記事ではマルシルのプロフィールや人間関係、作中での活躍やその最後を中心に解説してまいります。
「ダンジョン飯」マルシルのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
種族 | ハーフエルフ |
年齢 | 50歳 |
誕生日 | 4月19日 |
出身地 | 北方大陸 |
家族構成 | 母(エルフ) |
体格 | 身長160cm前後、BMI 20 |
好物 | 魚介類・ナッツ |
苦手 | いわゆるゲテモノ |
声優 | 千本木彩花 |
マルシル・ドナトーは主人公ライオス一党の魔法使い。
金髪碧眼のオーソドックスなエルフの外見をしたかわいらしい雰囲気の女性です。
当初は純粋なエルフと思われていましたが、後にハーフエルフであったことが判明(本人は隠していたわけではない)。
髪は魔術の触媒のために伸ばしており、髪型がかなり頻繁に変わっています。
性格は一行の常識人枠であり、素直で善良。
実年齢の割にやや少女趣味で、依存心が強いところがあります。
魔物食に対して一番強い拒否反応を示していますが、結局最後は一番美味しそうに魔物を食している本作のリアクション担当です。
古代魔術を研究する一流の魔法使い
マルシルは宮廷魔術師の母を持ち、とても優れた魔法の才能を持つ一流の魔法使いです。
爆破、死霊術、召喚術、回復、防御、水上歩行など様々な魔法を使いこなし、作中では最強格の魔術師である狂乱の魔術師の魔法をその場で術を書き換えるといった離れ業で防いでいます。
人に魔術を教えるのも非常にうまく、作中ではライオスに短期間で回復など初歩的な魔術を習得させていました。
また、密かに禁忌とされる古代魔術を研究している黒魔術師。
魔術に善悪はないという信念の持ち主で、魔術に対して強い探求心を抱いています。
「ダンジョン飯」マルシルの活躍と死亡経緯
マルシルはドラゴンに食べられた仲間のファリンを救出するため、真っ先にそのメンバーに名乗りを上げた情に厚い少女です。
しかしライオスが資金や物資の問題を解消するため魔物を食べながらダンジョンを攻略するという方針(ファリンのためと言いつつ、実際は自分が魔物を食べてみたいだけ)を立てたため、彼女もその魔物食に付き合わされるはめになりました。
作中では「やだやだ絶対やだ」と魔物食を拒否しつつも、止むを得ず魔物を食すはめになり、結局一番美味しそうに魔物を食べているというリアクション担当として読者をほっこりさせることに。
また単に魔物食の犠牲になるだけでなく、蘇生されてはいますが、初めての体験冒険でスライムに窒息死させられたり、狂乱の魔術師が放ったワームの毒で死んだりと散々な目にあっていました。
まあ、スライムに窒息死させられた時は、蘇生というダンジョンの神秘に本人は大喜びでしたけど。
更に狂乱の魔術師を倒した後は、ダンジョンを封じに来たカナリア隊に襲われ、迷宮の主になってしまい……
「ダンジョン飯」マルシルの願い
迷宮の主となったことでクローズアップされたのが、マルシルの欲望、願いです。
迷宮の主となったマルシルは迷宮内では叶えられないことが無くなり、その欲望を肥大化させていきます。
マルシルの願いとは「世界中の全種族の寿命」を同じにするというもの。
実はこの世界でハーフエルフという種族は純粋なエルフより長寿ですが、身体の成長が不安定で子供を作ることができない孤独な種族。
トールマン(人間)であった最愛の父が老衰で亡くなったことを切っ掛けに、この願いを抱くようになりました。
古代魔術を研究していたのも、迷宮を探索していたのも全てその願いの為でした。
マルシルは結界を破壊して世界中を迷宮化することでその願いを叶えようとしますが、結局ライオスたちに説得されて思いとどまり、迷宮の主の座をライオスに譲渡することになります。
「ダンジョン飯」マルシルとライオス、ファリン
元々魔術学校で学んでいたマルシルがライオスの一党に加わったのは、かつての旧友であり、兄のライオスに連れられ冒険者となったファリンの様子を見に行ったことが切っ掛け。
貧相な身なりのファリンを見て憤慨したマルシルは、当初彼女を魔術学校に連れ帰ろうとします。
そこでライオスは彼女に冒険者を体験してもらうことにし、そこでスライムによる窒息死と蘇生を体験したマルシルはダンジョンの神秘に魅了され、ライオスたちの一党に加わることになりました。
マルシルはファリンのことを妹のように可愛がり、同時にその能力と人柄に強い敬意を抱いています。
一方でライオスに対しては互いに仲間として頼りにはしていますが、当初はあくまで仲間止まり。
しかし物語を通じてマルシルが生い立ちなどをさらけ出し、互いにかけがえのない存在となっていきます。
「ダンジョン飯」マルシルの最後(結婚)
マルシルが最後どうなったかについては、実は明確には語られていません。
古代魔術の禁を犯したことでエルフの国に送還されることになっていたマルシルですが、黄金郷(メリニ)の王となったライオスの説得でそのまま黄金郷に留まることに。
王となったライオスの傍らで顧問魔術師として彼を支え続けたようです。
明言はされていませんが、最終巻のおまけで王となったライオスの私室でマルシルが編み物をしてくつろいでいたことから、どうやらライオスと結婚した模様。
ライオスは普通にトールマン(人間)としての寿命を全うしたようですから、彼の死後、永い寿命を持つマルシルがどうなったのかは分かっていません。
ただ最終話でマルシルは、旅を通じて身近な人の「死」を受け入れられることができるようになっていましたから、決して悲しいだけの結末ではなかったのでしょう。
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