今回は「ジャンプ+」で連載中の「ふつうの軽音部」より、憎めないお調子者「ヨンス」こと「田端 陽一(たばた よういち)」について解説します。
ヨンスは主人公の鳩野ちひろの同級生で同じ軽音部に所属する少年。
鳩野が最初に組んだバンド「ラチッタデッラ」のギターボーカルを担当していました。
作中では幸山厘に好意を寄せていましたが、結局彼女に都合よく利用された不遇な男。
本記事ではそんなヨンス/田端陽一のプロフィールや人間関係、作中動向を中心に解説してまいります。
「ふつうの軽音部」ヨンス/田端陽一のプロフィール
基本プロフィール
ヨンス(ニックネーム)こと田端陽一は主人公の鳩野ちひろが通う谷九高等学校の同級生で、同じ軽音部に所属している少年。
鳩野が最初に組んだバンド「ラチッタデッラ」のギターボーカルでもありました。
誕生日は4月1日。
厚めの唇と三白眼が特徴の三枚目モブです。
基本的に明るく気のいい男ではあるものの、お調子者で空気が読めないため女受けは最悪。
好きな言葉は「あきらめたらそこで試合終了‼」で、フラれても「ワンチャンある」と勘違いできる厚かましいメンタルの持ち主です(ただし既に高校三年間彼女ができなかったことが明言されている)。
ちなみにニックネームの由来は中学時代に発した「陽一っス」が変化して生まれたもので、実は韓国人とかではありません。
「ラチッタデッラ」のギターボーカル
ヨンスは鳩野が最初に組んだバンド「ラチッタデッラ」のギターボーカル。
ぶっちゃけギターもボーカルも下手くそで、特にボーカルは声が小さくねっとりとしていて不評です。
ただ親友のかっきー(柿田駿)だけはヨンスのボーカルを絶賛しています。
特別音楽に情熱があるタイプではなく、好きなバンドもオーラル、マイヘア、サチモス、ミセス、King Gnuなどミーハー。
ゆる~く軽いノリで軽音部に入部しており、失恋を理由に一度は軽音部を退部しています。
「ふつうの軽音部」ヨンス/田端陽一と幸山厘
ヨンスは幸山厘に気があります。
軽音部に入部した当初から厘ちゃんのことを「地味ながら可愛い」「いかにも性格良さそうなおっとり感」と気にかけていました(勘違い)。
鳩野と厘ちゃんのバンド募集に反応したのもそのためで、親友のかっきーも加えた四人で「ラチッタデッラ」を結成しています。
ヨンスはしつこく厘ちゃんにアプローチしていたものの、六月にフラれてショックから退部。
ちなみにこのタイミングで厘ちゃんにフラれたのは、鳩野ボーカルの新たなバンドを作る機が熟したため、ヨンスが用済みになったためです。
しかし退部した後、七月にはヨンスはアッサリ立ち直り、再び厘ちゃんに猛アプローチ「俺は諦めない…ワンチャンある限り!」。
厘ちゃんはウンザリしていましたが、同時にここまで厚かましいヨンスに利用価値を見出し、その後は上手く煽てて監視や策の駒としてヨンスを利用しています。
「ふつうの軽音部」ヨンス/田端陽一のバンド遍歴
ヨンスは当初、鳩野と厘ちゃん、親友のかっきーと四人で「ラチッタデッラ」というバンドを組んでいました。
しかしこのバンドはベースの厘ちゃん以外下手くそで(この時鳩野はギター一本で、しかもミスだらけでした)、周囲からの評価もモチベーションも最底辺でした。
そのためヨンスが厘ちゃんにフラれ、軽音部を退部した後はドラムのかっきーも別のバンドに移ってしまい、あっさり解散しています(厘ちゃんが仕組んだとも言う)。
その後ヨンスは帰宅部となっていましたが、かっきーが移籍したバンド「吉田商店」のボーカル矢部が彼女が出来て軽音部を辞めてしまい、かっきーに請われて再入部。
吉田商店のボーカルに就任しています。
ちなみに吉田商店は元々ボーカルの矢部、ギターの吉田、ドラムのカッキー、サポートメンバーとしてベースの田口が参加している四人バンドで、ボーカルの矢部の歌のうまさが魅力のバンドでした。
文化祭後はバンド名を「フライデーナイツ(ヨンス発案)」に改名し、高校三年間最後までこのバンドを続けています。
「ふつうの軽音部」ヨンス/田端陽一と吉田商店
柿田駿(かっきー)と仲が良すぎる
この作品の中で唯一ヨンスのことが好きすぎる人物。
それが中学時代からのヨンスの親友で、「ラチッタデッラ」でも「吉田商店(フライデーナイツ)」でもドラムとして彼と一緒に活動しているかっきー(柿田駿)です。
かっきーはヨンスのねっとりしたボーカルを絶賛しており、彼をわざわざ軽音部に引き戻したほど。
中学で知り合って以降「付き合ってんの?」と周囲に思われるくらいいつも一緒にいます。
とにかくかっきーはヨンスとウマが合うようで、ヨンスの言うことは基本的に疑わず、心からヨンスは「センスがある」と信じています。
吉田さんとの三角関係……?
吉田商店(フライデーナイツ)のギターを担当している吉田佳織はかっきーの幼馴染で、ずっと彼に想いを寄せていました。
しかし中学に入ってからはかっきーはいつもヨンスと一緒にいて、吉田さんはヨンスのことを内心ものすごく邪魔だなと思っていました。
かっきーに告白できずにいたところ、厘ちゃんの策略でヨンスを理由に告白を煽られ(「ヨンスなんかに奪われたくない…!」)かっきーに告白した吉田さん。
しかし突然の告白に困惑するかっきーは上手く返答できず、吉田さんはフラれたと勘違いしてしまいます。
ただその後、ヨンスの説得で自分の気持ちに気づいたかっきーは田さんに好きだと伝え、二人は付き合うことに。
ヨンスはその後、二人の間に挟まり吉田さんに鬱陶しがられつつも三年間一緒にバンドを続けています。
ちなみに厘ちゃん吉田さんの告白を煽ったのは、文化祭ライブの出場権を持つ吉田商店の人間関係をかき乱し、代わりに文化祭に出てやろうと考えていたためです(一応、文化祭が終わった後でお詫びに吉田さんとかっきーの中を取り持とうとは考えていました)。
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