「ブラッククローバー」夜見一花(やみいちか)~日ノ国編で登場したヤミ団長の妹、兄を憎む理由とその過去(真相)~

 今回は少年ジャンプの大人気漫画「ブラッククローバー」から、ヤミ団長の妹「夜見 一花(やみ いちか)」について解説します。

 夜見一花はヤミ団長の故郷・日ノ国において「将軍」龍頭龍彌に仕える「龍禅七人衆」の一人。

 ルシウスに敗北し日ノ国に飛ばされたアスタに新たな切り札を授けた恩人です。

 ヤミ団長の妹ではあるものの、過去のある出来事が切っ掛けで兄を忌み嫌っている夜見一花。

 本記事ではそんな彼女のプロフィールや強さ、兄との過去とその真相について解説してまいります。

「ブラッククローバー」夜見一花のプロフィール

基本プロフィール(年齢、誕生日、身長、血液型、声優など)

年齢24歳(初登場時)
誕生日5月9日
身長156cm
血液型A型
魔法属性
好きなもの豆腐の味噌汁、夜の虫の音
出身地日ノ国
声優

 夜見一花は日ノ国を統べる「将軍」龍頭龍彌に仕える「龍禅七人衆」の一人。

 「黒の暴牛」団長ヤミ・スケヒロの実の妹にあたる女性です。

 見た目は黒髪の小柄で幼げな少女ですが、年齢は24歳(初登場時)と実は立派な大人。

 ヤミ団長とは正反対の厳格で生真面目な性格をしていますが、喧嘩っ早くすぐ手が出るところと、鋭く座った目つきは兄そっくりです。

 主君である龍頭龍彌に深く忠誠を誓っており、普段は彼に付き人として仕えています。

 作中ではルシウスに敗北し、日ノ国に飛ばされたアスタに新たな切り札「絶天」を教えた恩人。

 日の国編のラストでは、アスタとうっかり混浴してしまい、

「責任、とってもらうぞ……!」

 と雑にアスタハーレム入りしてしまったようです。

夜見一族、”鬼人”と呼ばれた暗殺集団の末裔

 夜見一花とヤミ団長が生まれた夜見一族は、かつて”鬼人”と呼ばれた暗殺者集団の末裔。

 祖先は戦乱の世で数々の武功を挙げ、武士として日ノ国の果てにある大地「伍州」の守護を任じられていました。

 「伍州」とはかつて日ノ国を暴れまわった五頭龍が封印されている大地。

 しかし二人の父親は、妖力で汚染された辺境の地を守るだけの役職に不満を抱き、再び戦によって名を挙げ、成り上がりたいと願っていました。

 父は才能あふれる息子には期待を寄せていたものの、戦いの才能が見えない娘には不満をぶつけ、虐待を繰り返していました。

 しかし現在、その夜見一族はヤミ団長と一花を残して既に滅んでいます(詳細は後述)。


「ブラッククローバー」夜見一花の強さ

「氣」の扱いにかけてはヤミ団長以上の実力者(使用技)

 夜見一花は日ノ国最強の魔導士「龍禅七人衆」の一人。

 その実力はクローバー王国の魔法騎士団長と同等かそれ以上です。

 彼女の戦闘スタイルは刀術を基本とし、闇妖術(日ノ国における魔法)でそれを補助する前衛タイプ。

 特に「氣」の扱いに関してはヤミ団長をも凌ぐとされています。

 作中で一花が使用している技(妖術)は次の通り。

<闇妖術>

闇纏・黒武者
全身に闇の衣を纏う強化技

黒星
引力で敵を引き寄せる補助技

「絶天」を使い成長したアスタを一蹴

 夜見一花を含めた「龍禅七人衆」は「絶天」の達人です。

 「絶天」とは、魔導士たちが魔力(妖力)を出力する際、無意識に使用している「氣」を意図的に高精度で行う技法。

 魔力を身に纏うマナスキンの放出版とも言えるもので、これを使いこなせば瞬間的に極めて高威力の攻撃を放つことが出来るようになります

 これまでの戦いで反魔法を使いこなせるようになり大きく成長していたアスタでしたが、一花と手合わせした際は彼女の「絶天」によってボコボコにされていました。


「ブラッククローバー」夜見一花とヤミ団長との過去

憎む理由 = ヤミ団長が一族を皆殺しにした

 夜見一花が兄であるヤミ団長を憎む理由は「兄が夜見一族を皆殺しにした」というものです。

 元々、幼い頃のヤミ団長は父親の虐待から妹を守る良き兄であり、一花もそんな彼のことを慕っていました。

 また、ヤミ団長は後の将軍で当時領主の息子だった龍頭龍彌と仲が良く、龍彌の語る「皆が笑って過ごせる国」を共に夢見ていました。

 しかしヤミ団長は彼が13歳の時、自分の父親と一族郎党を皆殺しにして出奔。

 自分たちを捨てて国を出て行った兄のことを、一花は深く憎むようになります。

真相 = 一族を壊滅させたのは一花だった

 ヤミ団長が一族を殺した動機なども語られず、当初から疑惑がもたれたこの一件ですが、347話で真相が判明します。

 敵の魔法「幻影獣」で忘れていた過去の記憶を呼び起こされた一花。

 記憶の中の父親は一族復興のため、一族に伝わる「鬼魂丸」を兄や自分に飲ませていました。

 「鬼魂丸」は殺人衝動を爆発的に高め、潜在妖力を引き出す秘薬。

 それを飲んだ一花は殺人衝動に呑まれ意識を失ってしまいます。

 そして意識を取り戻した一花の目に飛び込んできたのは、うずくまり震える兄と一族の無数の死体。

 夜見一族を殺害したのは暴走した一花自身だったのです。

 ショックでそのことを忘れてしまっていた一花。

 ヤミ団長と龍頭龍彌は一花の心を守るため、敢えて彼女に真相を語らずにいたのでした。



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