今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、危険で怪しい感覚派魔法使い「ユーベル」について解説します。
ユーベルはフリーレンとフェルンが参加した一級魔法使い試験の受験生として登場した女性魔法使い。
クールで危険な雰囲気を漂わせ、人を殺害することを何とも思っていない危険人物として周囲から警戒されていました。
本記事ではユーベルのプロフィールや強さ（魔法）、作中での活躍を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」ユーベルのプロフィール
引用元：『葬送のフリーレン』公式
基本プロフィール（声優など）
ユーベルはフリーレンとフェルンが参加した一級魔法使い試験の受験生として登場した女性魔法使いです。
外見は黒髪をサイドテールにした可憐な少女。
危険で怪しげな雰囲気を漂わせており、普段から享楽的でマイペースな言動が目立ちます。
基本的にどんな状況でも動揺を表に出すことはありませんが、流石に裸を見られることには抵抗があるようで、フェルンが「服が透けて見える魔法」が使えると聞くとうずくまって身体を隠していました。
初登場時は三級魔法使いでしたが、試験に合格して一級魔法使いとなっています。
声優は長谷川育美さんが担当。
人殺しを楽しむ危険人物？
ユーベルは殺しを楽しむ危険人物として周囲から警戒されています。
一級魔法使い試験が行われるオイサーストへの旅の途中では襲ってきた盗賊を殺害し、知り合ったエルフのクラフトからは「人殺しの目をしている」と言われたユーベル。
二年前に行われた二級魔法使い試験では試験官をしていた一級魔法使いのブルグを殺害してしまい失格となり、試験官たちから警戒されています。
また同じ受験生のヴィアベルからは「殺しを楽しむ変態」と評価されていました。
これだけ他者からの評価が危険人物なキャラクターも珍しいですね。
さらに言うなら、彼女の名前の由来はドイツ語で邪悪を意味する「Übel」と言われており……
「葬送のフリーレン」ユーベルの強さ
「共感」することで魔法を習得する感覚派
ユーベルはむらっけはあるものの、非常に強く才能あふれる魔法使いです。
彼女の才能の一つが相手に「共感」することで、その相手が得意とする魔法を習得することができるというもの。
作中では同じ受験生のヴィアベルが使用した「見た者を拘束する魔法（ソルガニール）」を習得していました。
逆に共感できない魔法は使えないとも発言していましたので、普通のやり方では魔法を習得できないタイプなのかもしれませんね。
「大体なんでも切る魔法（レイルザイデン）」
ユーベルが得意としている魔法は「大体なんでも切る魔法（レイルザイデン）」。
彼女が切れると思った魔法は何でも切れて、切れないと思ったものはまったく切れない魔法です。
それ自体は全く特別なものではなく、防御魔法で簡単に防げる魔法。
防御魔法は「切る」ものではありませんしね。
実際にユーベルと戦ったヴィアベルも防御魔法で簡単に防いでいました。
ただ逆に「髪」や「布」など、ユーベルが切れるというイメージを持っているものであれば、それがどんな強固な防御魔法で守られていようと切れるということ。
普通の魔法使いであれば防御魔法で守られた「髪」や「布」を切るなど不可能だと「知性」でイメージを否定してしまうのですが、ユーベルは感覚のままにそれらを切り裂くイメージを構築することができます。
それはもはや人として成立している精神状態ではなく、一種の才覚の領域だと評されていました。
「葬送のフリーレン」ユーベルと一級魔法使い試験
ラントに興味を持ち彼と行動を共にする
ユーベルは一級魔法使い試験では、分身魔法を得意とするラントと行動を共にしています。
「共感」することで相手の得意とする魔法を覚えることができるユーベルは、ラントの分身魔法を覚えたいと思ったのかもしれません。
一次試験ではフェルン、ラントと同じチームになったユーベルは、試験中ヴィアベルと戦い窮地に陥ったものの、フェルンによって救われ一次試験を突破。
ヴィアベルを殺すチャンスが無かったわけではないようですが、彼に「共感」してしまい殺せなかったのだとか。
単なる快楽殺人者ではなく、彼女独自のルールに基づいて行動しているようです。
第二次試験の迷宮攻略でもラントに付きまとうユーベル。
運任せの行動は嫌いだと言いながらラントを理解するためにあえて危険な行動に出たり、中々その行動原理を理解することができません。
第二次試験では試験官ゼンゼの複製体を撃破
ユーベルの強さ、才覚が際立ったのは第二次試験でのゼンゼの複製体との戦い。
第二次試験の舞台となった「零落の王墓」には「水鏡の悪魔」という迷宮内の侵入者の複製体を作り、操る魔物がボスとして立ちふさがっていました。
そして迷宮には試験官である一級魔法使いゼンゼも同行しており、彼女の複製体が受験生たちに襲い掛かります。
リヒターやラヴィーネ達複数の受験生が倒され、フリーレンとフェルンを除く受験生の中で最も強いデンケンでも勝ち目がないと判断したゼンゼの複製体。
それをあっさりと撃破したのがユーベルでした。
ゼンゼの魔法は自身の髪を操る攻防一体の魔法。
しかし「髪は切るもの」という認識を持つユーベルはゼンゼにとっての天敵。
ユーベルはゼンゼの複製体を苦も無く一蹴しました。
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