今回は「響〜小説家になる方法〜」「龍と苺」の作者として知られる漫画家「柳本 光晴(やまもと みつはる)」先生について解説します。
柳本光晴先生は徳島県生まれの男性漫画家。
独特の感性を持つ天才少女を描くことに定評のある作家さんです。
商業デビューする前は10年以上同人サークルとしても活動。
本記事ではそんな柳本光晴先生のプロフィールや素顔を中心に解説してまいります。
「柳本光晴」先生のプロフィール
引用元:少年サンデー
基本プロフィール
性別 | 男性 |
生年月日(誕生日) | 8月25日 |
年齢 | 不明(40代?) |
出身地 | 徳島県徳島市 |
柳本光晴先生は「響〜小説家になる方法〜」「龍と苺」の作者として知られる男性漫画家です。
徳島県出身で高校卒業後、電気通信大学に入学し上京。
大学の漫画研究会に入って同人活動を開始。
その後、同人サークル「TTT」を立ち上げ「ミハル」名義でハルヒ同人シリーズ「ハルヒかわいい」などを手掛けるなど約10年間活動していたそうです。
漫画家としての経歴
商業誌デビューは2011年。
詳しい経緯は不明ですが「ビッグガンガン」創刊号に「きっとかわいい女の子だから」が掲載されています(2014年に発行の同名短編集に収録)。
その後、2014年の「ビッグコミックスペリオール」で「響 〜小説家になる方法〜」の連載がスタート。
これが2017年マンガ大賞を受賞し、実写映画化もされるなど大ヒットとなり、有名作家の仲間入りを果たしました。
その後、2020年には「週刊少年サンデー」で将棋と題材とした「龍と苺」の連載がスタートし、現在に至ります。
「柳本光晴」先生「響 小説家になる方法」
この作品は、圧倒的な文才を持つ少女「鮎喰響」が出版不況に苦しむ文芸業界に新風を吹き込む物語。
ただ響はそのあまりに一般とはかけ離れた感性と、冗談が通じず思ったことを躊躇なく行動に移す性格から周囲との軋轢が絶えず、次々と事件を引き起こしていくこととなります。
中学最後に初めて書いた小説「お伽の庭」が史上初の芥川賞・直木賞同時受賞。
社長を人質にとったTV局襲撃事件に高校文芸コンクールでの暴力沙汰、無許可での漫画化に怒っての漫画家との殴り合いと本当に無茶苦茶です。
響の才能は良くも悪くも人を振り回し、変化させていきますが、響自身は徹頭徹尾変わることがありませんでした。
柳本光晴先生はインタビューで、この作品では等身大の主人公ではなく、とにかく圧倒的な存在を描きたかったと語っておられます。
「柳本光晴」先生「龍と苺」
週刊少年サンデーで連載中(2025年6月現在)のこの作品は、これまた圧倒的な将棋の才能を秘めた少女「藍田苺」が、これまで一人も女性プロ棋士(正確には「棋士=プロ」なのでこの表現はおかしいが、分かりやすさ優先)のいない将棋界に殴り込む物語です。
生徒指導の先生に偶然将棋の才能を見出され、アマの将棋大会に出場した苺。
将棋を指して二日目の苺は元奨励会員や名人の娘を倒して見事優勝します。
しかし決勝後、タイトル経験もあるプロ棋士・伊鶴に敗北。
リベンジに燃える苺は、彼と対戦するためプロになる……のではなく、最短で戦う為に竜王戦のアマチュア枠を勝ち上がることを決意します。
誰もが無謀と思った戦いを苺は次々勝ち上がっていき、伊鶴へのリベンジを果たすにとどまらず史上初の女性かつアマでの竜王位を獲得してしまいました。
現在は苺はプロ棋士となって一時代を築いた後、今度は未来の世界でAIに勝利すべく再び旋風を巻き起こしています。
「柳本光晴」先生の素顔
柳本光晴先生はプライベートについてはほぼ非公開。
授賞式では担当さんが代わりに登壇していましたし、インタビューでも顔を隠されています。
それでも経歴や身体のフォルムから40代の男性なんだろうなということは分かりますが、それぐらいですね。
本人曰く、響や苺ほどではないにしろそこそこ尖った人物である模様。
主人公たちの行動に関しても決して滅茶苦茶をしている訳ではないと発言しており、先生自身を投影した部分もあるのではないかと思われます。
「柳本光晴」先生の画力(絵が下手?)
柳本光晴先生の作品で話題になるのは、ぶっちゃけ絵は下手なのにどうして面白いの、というもの。
柳本光晴先生は正直なところ、絵柄や作風以前のレベルでプロとしては画力が低く、一部の口の悪いファンの間では作画崩壊などと揶揄されています。
少女が主人公の漫画としては、普通は致命的ですよね。
しかもこれだけ長くプロとして描き続けていれば絵ももう少し上手くなりそうなものですが、全くそちら方面では成長がありません。
しかし柳本光晴先生は絵の上手い下手と漫画が面白いかは別だということを体現するかのように、漫画として面白い。
あの絵で、これだけ人気を集めている作品とはどんなものなのか……つまりはそういうことです。
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