「ふつうの軽音部」鷹見竜季(鷹見兄)~失踪した鷹見の兄、その過去とバンドメンバー(糸)、病気? 父との関係など~

 今回は「ジャンプ+」で連載中の「ふつうの軽音部」より、鷹見項希の兄「鷹見 竜季(たかみ りゅうき)」について解説します。

 鷹見竜季は主人公・鳩野ちひろのライバルキャラ(?)鷹見項希の兄。

 鷹見項希が音楽を始めた切っ掛けとなった存在で、迫力ある歌い方など鳩野と共通点の多い人物です。

 音楽に全てを捧げていたものの食べていけるほどの才能はなく、現在は上京したきり音信不通。

 本記事ではそんな鷹見竜季のプロフィールや人間関係を中心に解説してまいります。

「ふつうの軽音部」鷹見竜季のプロフィール

 鷹見竜季は鷹見項希の歳の離れた兄(九歳年上)。

 作中では弟が中学二年生の時に上京したきり音信不通となっています。

 外見はいかにもヤンチャな雰囲気のバンドマン。

 性格は一見前向きで無敵のメンタルの持ち主に見えますが、意外に脆いところがある危うい青年(詳細は後述)。

 一部の親しい者たちはそのことに気づいて気にかけていました。

 何でもできる弟と異なり、勉強も運動もできず唯一の取り柄は音楽だけ。

 その音楽もプロになって飯を食っていけるほどではないという……

 作中では主人公・鳩野ちひろと共通点の多い人物として描かれており、鷹見項希が鳩野を気にかける理由となっています。

「ふつうの軽音部」鷹見竜季は病気?(躁鬱?)

 鷹見竜季は66話で大量の薬を服薬している描写があり、何らかの病気であることが示唆されています。

 詳細は不明ですが、調子のよい時期と悪い時期があり、調子のよい時期はとてつもなくパワフルですが、悪い時期はベッドから起き上がることも出来なくなっていました。

 症状からすると、恐らくは躁鬱(双極性障害)に苦しんでいたのではないかと思われます。

 躁鬱は単なる心の病気ではなく、遺伝的な要因や環境などが複雑に絡み合ったものですので、鷹見竜季本人もコントロールできず苦しんでいた模様。

 弟の項希はそのことを知らされていませんでしたが、周囲の人間はそのことに理解を示しさりげなく気遣っていました。


「ふつうの軽音部」鷹見竜季とバンドメンバー(糸)

 鷹見竜季はかつて大阪でもそこそこ人気のあるバンドのギターボーカルでした。

 メンバーは高校時代の同級生でギターの健、ドラムの太一、そして公園で弾き語りをしている竜季に一目ぼれして加入したベースで紅一点の糸(鷹見竜季より四歳年下)。

 上手いわけではないものの独特の迫力のある鷹見竜季のボーカルがコアな人気を獲得していようです。

 ただ実際のところ彼らはプロとして食っていけるほどの実力ではありませんでした。

 いざ東京にうって出ようとしたタイミングで、ギターの健とドラムの太一が就職が決まっており、二人は今のまま大阪で趣味でバンドを続けて行こうと提案。

 それに怒った鷹見竜季は二人をクビにしてしまいます。

 その後、メンバーを変えて再出発しますがうまくいかず、最終的に糸を置いて一人で上京。

 糸は鷹見竜季のことを「神」と語るなど幸山厘と共通点が話題になっていましたが、彼女は鷹見竜季を男性として愛しており、彼が東京へ行く際には泣いて連れていって欲しいと語っています。

 ただ鷹見竜季は死に場所を探して上京するつもりだったため糸を連れて行くわけにはいかず、彼女の手を振り払っていました。

「ふつうの軽音部」鷹見竜季と父

 鷹見竜季は父親と折り合いが悪く、顔を合わせればいつも喧嘩ばかりしています。

 ただ父親は鷹見竜季に厳しいことを言いつつも、息子が普通に生きることが難しい人間だということは理解しており、何だかんだ温かく見守っていました。

 変装してコッソリ鷹見竜季のライブを見に行ったり、鷹見竜季を支えてくれているバンドメンバー(健と太一)にお礼を言ったり、息子が息子なりに生きていける場所を見つけれることを願っていたのです。

 鷹見竜季が上京すると言い出した時も、父は息子を見放すことなく一旦休んでゆっくり別の道を探すよう諭していました。

 鷹見竜季も父の優しさに気づいたようですが、今さらそれに甘えることもできず、最終的に上京を決断しています。


「ふつうの軽音部」鷹見竜季と弟・項希

 鷹見竜季は弟の鷹見項希にとってあこがれの存在であり、音楽を始めた切っ掛けとなった人物です。

 パワフルに自分の道を突き進む年の離れた兄の姿は、真面目な項希にはとても眩しく映ったのでしょう。

 しかし項希は兄の弱さを理解してはいませんでした。

 兄が上京する折になってようやくそのことに気づいたものの、自分の中でそれを上手く消化することができず、兄に厳しい言葉を投げかけてしまっています。

 項希本人にとって兄は変わらずあこがれの存在ではあるものの、破滅に向かっていった兄の姿に以前のように無邪気なあこがれは抱けない様子。

 兄のまねごとのように中途半端に音楽を続けている自分の在り方に苛立っているフシがあります。

「ふつうの軽音部」鷹見竜季の現在は?

 鷹見竜季が現在どうなっているかは不明。

 53話で鷹見項希が喜田「もうどっか知らん場所で のたれ死んでるんじゃないっすかね」と語っていることから、上京して以降、家族にも全く連絡は取っていないようです。

 気になるのは状況直前の68話、鷹見竜季が「アップデート堀井」のグラサンをかけていたこと。

 原作者クワハリ先生の公式Xでも、アップデート堀井に関する人間関係が更新されたので一旦過去の人間関係は忘れて欲しいとのアナウンスがこのタイミングでありました。

 つまり今後、鷹見竜季とアップデート堀井が何らかの形で関わってくる……?

 まさか、上京してバンドマンを諦めた鷹見竜季が、アップデート堀井とコンビを組んでいる姿が目撃されるなんてことは……いや、もしそうなら糸ちゃんや項希が不憫すぎるし、流石にそれは……

【まとめ】「ふつうの軽音部」キャラクター一覧



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