今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」の作者「藤本タツキ」について解説します。
藤本タツキは「ファイアパンチ」「チェンソーマン」などのヒット作を世に送り出し、その奇想天外なストーリーから「奇才」「天才」と呼ばれる若手漫画家。
漫画家として凄い(おかしい)のはもちろんですが、意味不明なやばいエピソードの持ち主としても有名です。
本記事では藤本タツキ先生のプロフィールに加え、その素顔や奇人エピソードなどを徹底解説してまいります。
「チェンソーマン」作者/藤本タツキのプロフィール
基本プロフィール(生年月日・年齢・性別・出身地など)
生年月日(年齢) | 1992年10月10日(2022年10月時点で30歳) |
性別 | 男 |
出身地 | 秋田県にかほ市 |
出身校 | 秋田県立仁賀保高等学校・情報メディア科CGデザインコース 東北芸術工科大学・美術科洋画コース |
藤本タツキ先生は秋田県にかほ市出身の男性漫画家。
幼少期から絵を描くことが好きで、高校生の頃からwebコミック投稿サイト「新都社」に「長門は俺」というペンネームで作品を投稿していました。
美大への進学を希望していたものの、地元には美大向けの予備校がなく、仕方なく高齢者向けの絵画教室でひたすら油絵を描いていたのだとか。
最終的にはAO入試で見事美大の洋画コースへ進学したものの、油絵を描いていても絵は上手くならないと悟り、大学時代は図書館でひたすらクロッキーばかり描いていたそうです。
漫画家としての経歴
漫画家としてのデビューは2013年。
「恋は盲目」でクラウン新人漫画賞佳作を受賞し、それが「ジャンプSQ.19」に掲載されました。
その後しばらくは新人漫画家として作品を作り、時折読み切りが雑誌に掲載される日々。
藤本先生はとにかく作品を描くのが速く、多い時には毎日担当編集者にネームを送っていたそうです。
転機となったのは2016年の「ファイアパンチ」連載開始。
当初「ファイアパンチ」は「ジャンプSQ」での連載会議に落ちてしまったのですが、それをあの名物編集者「林士平」氏が「ジャンプ+」に持ち込み、連載が決定したそうです。
「ファイアパンチ」はネット上で瞬く間に話題となり、2018年に連載終了。
そしてその勢いのまま、2019年にはとうとう「週刊少年ジャンプ」であの「チェンソーマン」の連載が開始されました。
その後の流れは改めての説明は不要でしょう。
「チェンソーマン」作者/藤本タツキはイケメン?(ニコニコ動画)
藤本タツキ先生を深掘りする上で、どうしても気になるのはその顔。
先生は、公式には素顔を公開しておらず、ネット上には「女性」「イケメン」「やばい」など、様々な説が飛び交っています。
これに関しては2011年、当時「長門は俺」名義で活動されていた藤本先生(19歳)が、自身の姿をニコニコ動画に投稿されていたので、こちらをご覧ください。
動画のタイトル、説明文、内容などは正直意味不明。
また画像も不鮮明なため、詳しい顔立ちまではわかりません。
とりあえず画像を見る限り男性であることは間違いなく、かなり細身で、何と言うかこう……若干ヤバい雰囲気を纏っていました。
イケメンかどうかは個人の美的感覚の問題なので敢えて言及はしません。
が、目元はくっきりしていたので、身なりや髪を整えればかなり印象が変わる気はしますね。
「チェンソーマン」作者/藤本タツキが影響を受けた作品
藤本タツキ先生は非常に漫画好きで映画好き。
作中に様々な作品のオマージュが登場することからも明らかなように、多くの作品から影響を受けています。
映画は担当編集の「林士平」氏や元アシスタントの「賀来ゆうじ」先生の影響で好きになり、特に韓国映画や北野武作品に影響を受けているそうです。
いたるところで色んな映画を紹介しており、その一部を列挙すると……
・悪魔のいけにえ
・ヘレディタリー/継承
・人狼 JIN-ROH
・台風クラブ
・トップを狙え
・インターステラー
・パラサイト
・貞子VS伽椰子
・チェイサー
・ゲット・アウト
漫画では特に影響を受けているのが「無限の住人」の作者「沙村広明」先生や、「ABARA」や「シドニアの騎士」の作者「二瓶勉」先生。
これについては画風はかなり影響されていると、沙村先生との対談でも語っています。
この他にも漫画は様々なジャンルのものを読んでいて、「げんしけん」や「僕の心のヤバいやつ」のようなかわいい系のコメディから、「プルーピリオド」のようなスタンダードな青春もの、伊藤潤二の「潰談」まで、読むことに関しては特にこだわりのようなモノはなさそうです。
「チェンソーマン」作者/藤本タツキのやばいエピソード
藤本タツキ先生と言えば、ネット上で語られるやばいエピソード(逸話)で有名なお方。
全てを語るときりが有りませんので、ここではその有名なものをいくつか紹介します。
中学時代、脳内で漫画雑誌を作り7本漫画を連載していた
先生の最もぶっとんでいるエピソードの一つが、中学時代に脳内で雑誌を作って、そこで自分の漫画を7本くらい連載していたというもの。
薄っぺらい妄想ではなく、ちゃんと面白くない作品は打ち切りにし、新作と入れ替えていたという徹底ぶり。
連載が最終回を迎えた時には感動して涙を流しそうになったこともありましたが、授業中だったのでそれは我慢したそうです。
ちなみに連載作品のタイトルは「星の息吹」「微生物伝」「ファイアソード」など。
この脳内雑誌は新人漫画家時代にも引き継がれ、中には全15巻分くらいまで完結にかかった作品もあったようです。
死んだメダカを食べて急性胃腸炎に
真偽のほどが疑われているエピソードが、飼っていたメダカが死んで、それを食べて翌日急性胃腸炎になったというもの。
当初は彼女に埋葬を頼まれたそうですが、公園の土が硬かったのでその場に放置。
しかし蟻に運ばれるメダカが見ていられず、思わず食べてしまったのだとか。
流石にこれはエピソードを盛っているのだろうと、ファンの間でも半信半疑のまま語られています。
働くのが嫌で漫画を描くしかなかった
いかにも漫画家・藤本タツキ先生らしいエピソードがこれ。
大学卒業後暫くはプータローで家賃2万円生活。
読み切りの賞金のみで暮らしていたそうです。
その理由は、バイトが嫌で漫画を描くしか選択肢が無かったから。
まさしく漫画を描くために生まれて来たような人ですね。
高圧的な女性がタイプ
藤本タツキ先生の好みの女性のタイプは「パワー」みたいな人。
大学時代、先生に意地悪をしてくる女性がいて、彼女に突然自転車をひっくり返され「お前の自転車をひっくり返してやったぞハハハ!」と言われた時、自分はなんて幸せ者なんだと思ったのだとか。
……ちょっと、分かる。
普通の漫画が描けない
「チェンソーマン」を読めばお分かりかと思いますが、藤本先生は普通の漫画が描けません。
実際、編集部でもそう言われたことがあるらしく、なにくそと反発して書いたのが、読み切り「人魚ラプソディ」。
短編集「22-26」に収録されていますが……まあ、努力の後は見えるものの、普通の漫画ではないとだけ。
Twitter上で小学3年生の妹「ながやまこはる」を自称
藤本先生の奇行として知られているのが、何故か藤本タツキの小学3年生の妹「ながやまこはる」を自称し、Twitterをしていること。
今日は柿とりんごを食べました。おいしかっただけでなく栄養があったのでよかったです。
— ながやま こはる (@nagayama_koharu) November 16, 2022
「ファイアパンチ」連載前から担当の「林士平」氏にも内緒でTwitterをしていた藤本先生。
「林士平」氏がそれを発見し「藤本君の身内を名乗る危険なアカウントを訴えようと思う」と藤本先生に相談したところ、そこで「それ僕です」と名乗り出たそうです。
藤本先生の意味不明な行動には、流石の「林士平」氏も狼狽を隠せなかったのだとか。
……一応、藤本先生は「妹」という存在に特別な嗜好は持ち合わせていないとコメントしています。
なお、小学3年生を自称した為、2022年11月にはTwitter社から年齢制限によりアカウントがロックされてしまい、別アカウントを作り、必死に自分が藤本タツキなんだと訴えるはめになっていました(後に無事ロック解除)。
藤本タツキ先生の妹さん、ながやまこはるちゃん(@nagayama_koharu )のアカウントが復活しました。
Twitter社様ご対応有難う御座います。今後は、妹さんのアカウントで情報発信されるそうなので、皆様宜しければフォロー、よろしくお願いします。
— 林士平(りんしへい) (@SHIHEILIN) November 16, 2022
いかがでしたか。
流石は「チェンソーマン」の作者。
まさしく天才と何とかは紙一重を地で行くようなお方ですね。
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