今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」から、武器人間の一人「バルエム・ブリッチ」について解説します。
バルエムは第一部で火炎放射器の悪魔に変身する力を持った武器人間・火炎放射器として登場した男性。
チェンソーマンに敗北し死亡したかと思われていましたが、第二部で他の武器人間たちと同様に再登場しています。
飢餓の悪魔と手を組み、ウェポンズのリーダー的立ち位置にいるバルエム。
本記事では彼のプロフィールや活躍、その目的などを中心に語ってまいります。
「チェンソーマン」バルエムのプロフィール
基本プロフィール
バルエム・ブリッチは火炎放射器の悪魔に変身する力を持った男性。
第一部においてマキマに支配され、公安対魔特異5課の一員として登場しました。
当時は名前が明かされることはなく、人気投票などでは武器人間・火炎放射器とだけ紹介されていました。
その後第二部で再登場を果たし、バルエム・ブリッチという本名が判明。
チェンソーマン教会の副総帥であり、ソードマンたち武器人間4人組・ウェポンズのリーダーポジションを担っています。
外見は黒髪ロン毛オールバックの筋肉質な男性。
怪しげな目つきでいかにも何か企んでいそうな雰囲気を漂わせており、握手をするふりをしてデンジの鼻の穴に指を突っ込んだりと奇行が目立つ人物でもあります。
名前の由来(意味)は?
いかにも何かありそうな「バルエム」という名前ですが、その由来(意味)は今のところハッキリとは分かっていません。
天使か悪魔由来かと思い調べてみても該当するものは無し。
ファンの間でよく言われているのは、火炎放射器なのでシンプルに「burn:燃える」と「flame:炎」を組み合わせてバルエムなのではないかというもの。
また他に言われているのが、映画好きの藤本タツキ先生なので「ノーカントリー」という映画で理屈の通じない殺し屋シガーを演じた俳優「ハビエル・バルデム」の名前をもじってつけたのではないかとも。
そいやオープニングパロにもいましたし、名前的にも割とガチめに元ネタっぽいですね、ハビエル・バルデム pic.twitter.com/oICRwL3cAs
— garden eel (@garden_eel_777) August 23, 2023
「チェンソーマン」バルエム、第一部での活躍
バルエムは第一部86話でレゼやクァンシ、サムライソードらと共にマキマに支配され公安対魔特異5課の一員として登場。
マキマによってチェンソーマンと戦わされます。
バルエムは右上の奥歯に仕込まれたスイッチを押すことで、頭部が燃料タンク、両腕が火炎放射器の悪魔の姿へと変身。
その火力は絶大で、大きなビルの1フロアを一撃で崩壊させるほどでした。
とは言えその当時のチェンソーマンはポチタの意識によって動く真正の化け物であり、武器人間たちはほとんど手も足も出ず切り刻まれてしまいます。
ですが武器人間たちは死んでも変身のトリガーさえ押せば蘇生する不死身の化け物。
復活し、今度は墓地でチェンソーマンと再戦します。
チェンソーマンにまとわりつくゾンビごと彼を焼き尽くそうとするバルエムでしたが、やはりチェンソーマンにはかなわず切り殺されてしまいました。
その後第一部終了まで再登場することはなく、彼らを蘇生させるマキマも死亡したことから、バルエムたちは生死不明となっていました。
「チェンソーマン」バルエム、第二部で再登場
バルエムは第二部140話で、デンジが須郷ミリに連れられて行ったチェンソーマン教会本部で再登場を果たしました。
須郷ミリの口ぶりから、バルエムこそがチェンソーマン教会と行動を共にするウェポンズ(4人の武器人間のグループ)のリーダー役であることが分かります。
デンジに会うなり握手をするフリをして鼻に指を突っ込んでデンジを怒らせ、ぶっ殺すぞと怒るデンジに「ああいいよ。そうしたらチェンソーマンが助けにきてくれるかも」と応じるバルエム。
彼は平穏な日常とチェンソーマンとして暮らしの二択を付きつけ、デンジにチェンソーマンとなるよう求めます。
動揺してその場を去るデンジ。
しかしバルエムはチェンソーマン教会を使ったテロ事件を起こすことで、デンジをチェンソーマンに変身させようとし……
「チェンソーマン」バルエムの目的
バルエムはチェンソーマン教会を裏で操るキガちゃん(飢餓の悪魔)と繋がっており、彼女の目的に協力していました。
キガちゃんの目的は、ノストラダムスの大予言に記された恐怖の大魔王「死の悪魔」に対抗するため、戦争の悪魔とチェンソーマンを強化し、ぶつけること。
その為にバルエムはキガちゃんの手駒である「火の悪魔」とチェンソーマン教会信者35万人を契約させました。
「火の悪魔」の能力の一つが「契約した者を己の望む姿へと変身させる」というもの。
テロ組織と見做されたチェンソーマン教会信者の人間はチェンソーマンへと変身し、世界中で「戦争」を引き起こします。
それにより人々に「チェンソーマン」と「戦争」を恐怖させ、彼らを強化しようと考えていました。
「チェンソーマン」バルエム、謎の歌と火の悪魔
ここで気になるのが、武器人間・火炎放射器であるバルエムと「火の悪魔」の関係。
火の悪魔は超越者の一柱ではないかと噂される強力な悪魔であり、契約者を変身させる力に加え「契約者が多ければ多くなるほど力が大きくなる」という能力を持っています。
145話でバルエムは夕日を見つめながらある歌を口ずさみます。
「クンバーマーヤロー クンバンヤー」
このフレーズを繰り返し、最後に。
「オーロード クンバーヤー」
これは元々「クンバヤ(kumbaya)」というスピリチュアルソング。
「kumbaya」は「come by here」の黒人訛りで、「こちらに来て」の意味。
黒人奴隷がキリストに救いを求めた歌だそうです。
この歌に応えるように力を振るったのが、信者たちをチェンソーマンに変身させた「火の悪魔」。
「火の悪魔」と「火炎放射器の武器人間(悪魔)」ということもあり、バルエムは「火の悪魔」と何らか特別なつながりがあるのかもしれません。
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