今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、かわいい精神魔法の専門家「エーデル」について解説します。
エーデルはフリーレンとフェルンが参加した一級魔法使い試験の受験者として登場した女性魔法使い。
年齢不詳の”のじゃ系ロリっ娘”で、一級魔法使い試験ではあまり見せ場を作れませんでしたが、後に黄金郷のマハト編でその真価を発揮することになります。
本記事ではエーデルのプロフィールや強さ(弱い?)、作中での活躍を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」エーデルのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
エーデルはフリーレンとフェルンが参加した一級魔法使い試験の受験生として登場した女性魔法使いです。
外見は色素の薄い髪を首のあたりで切りそろえた可愛い系の女性。
年齢不詳ですが見た目は完全にロリっ娘で、作中ではちっちゃくて可愛い子が大好きなメトーデに目を付けられ、頭をなでなでされていました。
尊大な”のじゃ系”の喋り言葉が特徴ですが、性格は偉そうというよりものぐさで面倒くさがり。
働いたり頑張ったりするのがあまり好きではないようです。
また女の子らしく可愛いものは普通に大好きで、作中では”ねこちゃん””うさぎちゃん””くまさん”の三種類のパンのどれを買おうか迷うシーンが描かれていました。
名前の由来はドイツ語で「高貴な」。
声優は黒沢ともよさんが担当しています。
精神魔法の専門家を輩出する有力な一族の生まれ?
エーデルは精神魔法の専門家を輩出する有力な一族の生まれと考えられます。
その根拠は、彼女が一級魔法使い試験の際にメトーデたち周囲の受験生から『精神魔法の専門家』として広く認知されていたこと。
また51話でエーデル本人が「精神操作魔法は儂の一族の生業」と発言していること。
そして83話でレルネン一級魔法使いがエーデルに依頼をする際のこの発言。
「この程度」
「これから君の本家に」
「支払う報酬に比べたら」
「なんてことはないからね」
大陸魔法協会がわざわざ本家を通して仕事を依頼しないといけないあたり、エーデルの本家はかなりの力を持っていることがうかがえますね。
ただ、レルネンが”ねこちゃん””うさぎちゃん””くまさん”の三種類のパン全てを購入しているのを見て「ブ、ブルジョワじゃ……‼」と驚愕していましたので、エーデル本人はあまり裕福ではないようです。
なお、エーデルは大陸魔法協会の本部がある魔法都市オイサーストに拠点を置いています。
「葬送のフリーレン」エーデルの強さ(魔法)
戦闘能力は皆無
エーデルは2級魔法使いではありますが、周囲からは戦闘能力皆無と評されています。
皆無と言っても魔法使いではあるんだし、最低限の戦闘能力はあるんでしょ?
いえ、実際に作中で彼女が後述する精神魔法以外の魔法を使っている描写はなく、物理的な戦闘力は本当に皆無であると考えられます。
ただ、精神操作魔法が通じる相手であれば戦えないことはありませんし、格上殺しには非常に向いたスタイル。
分析力や判断力にも長けており、状況次第では格上相手に一矢報いるだけのポテンシャルは持ち合わせています。
1級魔法使いをも凌ぐ精神魔法の専門家
エーデルは作中最高峰の精神魔法の専門家です。
その技量は、1級魔法使い筆頭のレルネンが、エーデル以上の精神魔法の使い手は1級魔法使いにもいないと評し、わざわざ依頼を持ち掛けるほど。
精神魔法は所謂人の記憶を読み取ったり、人の心を操る魔法。
エーデルは目を合わせて声をかけることさえできれば、精神操作魔法で相手を支配し、仮に相手が1級魔法使いであろうと跪かせて隙を作るぐらいのことはやってのけます。
しかし精神操作魔法は対人戦では有効ですが、人類かそれに近い生物にしか通用しないという欠点があり、起源や精神構造の違う魔族には効果がありません。
強力ではあるのですが、専門性が高く使いどころが非常に難しい魔法と言えます。
「葬送のフリーレン」エーデルの活躍
1級魔法使い試験では相性悪くリタイア
1級魔法使い試験に参加したエーデルは、一次試験でパーティーを組んだブライ(ハゲ)、ドゥンスト(ヒゲ)の地味コンビと三人で行動しています。
一次試験の隕鉄鳥(シュティレ)争奪戦は詳細な描写こそありませんでしたが、運良く突破。
しかし二次試験の迷宮攻略において、迷宮のボス「水鏡の魔物(シュピーゲル)」が生み出した侵入者の複製体によりリタイアを余儀なくされています。
エーデルたちが遭遇したのは試験官でもある1級魔法使いゼンゼの複製体。
ゼンゼと全く同一の実力を持つ複製体に見つかり、あっという間に追い詰められるエーデルたち。
それでもエーデルは精神操作魔法により複製体に一矢報いようとしますが、複製体は心の働きを精密に模倣しているだけで心がなく、精神操作魔法が通じません。
複製体の攻撃で大ダメージを負ったエーデルは試験をリタイアしました。
1級魔法使い試験でのエーデルは、この「水鏡の魔物(シュピーゲル)」がどれだけ厄介かを強調する存在として登場した印象ですね。
マハトの記憶を読み取りその攻略に貢献
エーデルが再登場したのは「黄金郷のマハト」編、その序盤82~85話。
最強の七崩賢マハトの手により黄金郷と化した故郷ヴァイゼを救いたいと考える老魔法使いデンケン。
その助けになりたいと考えたレルネンは、精神魔法の専門家であるエーデルに黄金郷の調査への同行を依頼します。
魔族に精神操作魔法は通じないので無意味ではと考えるエーデルですが、マハトには世界で唯一魔族を操れる「支配の石環」という魔道具がつけられていました。
マハトはその「支配の石環」で支配されていたはずなのに、何故か人間に反旗を翻し、ヴァイゼを黄金郷へと変えてしまいます。
それを「支配の石環」に何らかの不具合が出たためと考えたレルネンは、精神魔法の専門家であるエーデルに「支配の石環」を修復させようとしました。
レルネンに同行し黄金郷へと向かい、マハトと遭遇したエーデル。
彼女はレルネンがマハトと交戦している隙に「支配の石環」の解析を行いますが、そこで判明したのは「支配の石環」は正常に作動しているという事実。
実はマハトに与えられた命令は「ヴァイゼの民に悪意を抱くな」というものでした。
しかしそもそも魔族には悪意という感情そのものがなく、彼らにとって人を害することは、人類にとって食って寝るといった意思を必要としないほどの最低限の行為だったため、命令そのものに意味がなかったのです。
絶望的な事態が判明したものの、エーデルはそこで立ち止まりませんでした。
彼女はなんとマハトがレルネンと戦っている隙をつき、戦闘能力皆無にも関わらずマハトに接触。
彼の百年分の記憶を読み取ることに成功したのです。
人類と精神構造の異なる魔族の記憶を拾い上げるのは至難の業であり、これにはマハトも驚愕、フリーレンも「とんでもない程の使い手」と感嘆していました。
レルネンと共に撤退に成功したエーデルはその記憶をデンケンに魔法で渡し、その後のマハト攻略に多大な貢献を果たしました。
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