今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、物語の舞台となる「迷宮都市オラリオ」とその中心「バベル」、「迷宮(ダンジョン)」について解説します。
この作品は際限なく魔物が湧き出る迷宮と、その上に建てられた迷宮都市が物語の舞台。
しかしその迷宮の正体やオラリオの全容については不明点が多く残されています。
本記事ではこれまでに判明したオラリオ、バベル、迷宮の概要について整理し解説してまいります。
「ダンまち」オラリオとは?
迷宮都市/世界の中心
物語の舞台となるオラリオとは、世界で唯一の「迷宮」が存在する迷宮都市。
多くの神々が降臨し、迷宮に挑む数多の冒険者たちが集まる世界の中心です。
元々はモンスターが湧き出る大穴があった場所で、「古代」から「神代」への転換期に、ウラノスら最初の神々が降臨し、モンスターの侵攻を食い止めるための要塞都市が作られたのがその前身。
その後、迷宮の真上に蓋の役割を担う「バベル」という巨大な塔が建てられ、地上には一定の秩序がもたらされました。
主な産業は迷宮から産出される魔石の輸出で、オラリオは冒険者だけでなく魔石製造関連の労働者も多く抱えています。
判明している施設(メインストリート)
オラリオは巨大な壁に囲まれた円形構造の都市。
その中心部には巨大なバベルがそびえ立ち、そこから北、北東、東、南東、南、南西、西、北西の八方位にメインストリートが伸びています。
判明している主要な情報を整理すると、
北西=冒険者通り
ギルド本部を始めとして武器屋など冒険者関連の施設が立ち並ぶ。
北=高級住宅街
ギルド関係者が多く住み、服飾関係のお店で有名。
西=非冒険者の一般住宅街
ファミリアに所属していない一般人が多く住む。
「豊穣の女主人」もこのメインストリートに存在する。
東
怪物際(モンスターフィリア)が開催された円形闘技場がある。
南東
イシュタル・ファミリアが取り仕切っていた歓楽街が存在する。
ダイダロス通り
東と南東のメインストリートに挟まれた第三区画、貧民層の広域住宅街。
なお「ヘスティア・ファミリア」の本拠「竈火の館」は西と南西のメインストリートに挟まれた第六区画に存在します。
「ダンまち」バベルの塔とは?
迷宮の真上にそびえ立つ白亜の摩天楼(高さ)
バベルとはオラリオの中心、迷宮の真上にそびえ立つ白亜の摩天楼。
迷宮の監視と管理のために作られた「蓋」であり、製作者はウラノスから恩恵を与えられた数少ない一人「奇人ダイダロス」。
後に人造迷宮クノッソスを作ることになる人物ですね。
全50階建てで雲を突き破るほどの巨大な構造物として描かれていますが、具体的な高さは不明。
現代日本の構造物を参考にすれば、凡そ150~200m程度の高さと予想されます。
基本的にはギルドが保有し、管理している公共施設ですが、一部スペースは商業テナントとして貸し出したり、上層は有力ファミリアの神々が棲みついています。
塔内の構造
判明しているバベルの塔の内部構造は次の通りです。
地下1階
巨大な寝殿造りの空間
1階
玄関部分
2~3階
ギルド関連の施設が軒を連ね、2階は冒険者のための治療施設などの主な公共施設、3階には換金所が存在する。
4~19階
ギルドが商業テナントなどにスペースを貸し出している階層。
4~8階は全て「ヘファイストス・ファミリア」のテナントが使用している。
20階~
オラリオでも有数のファミリアの神々が棲みつく階層。
30階
大広間があり「神会(デナトゥス)」の会場となっている。
50階
最上階でフレイヤが棲みついてる。
「ダンまち」迷宮とは?
モンスターの湧き出る大穴
迷宮(ダンジョン)とはモンスターの湧き出る地下迷宮。
オラリオの地下に存在する階層構造の空間で、下に行くほど広くなる円錐構造をしています。
元は太古の時代から存在するモンスターの湧き出る「大穴」で、神々が降臨する以前は、大穴から湧き出たモンスターたちが地上を蹂躙していました。
その後、バベルにより蓋がされ、ギルドの主神ウラノスが「祈祷」を捧げることで迷宮の活性化を防ぎ、世界には一先ずの安寧がもたらされています。
現在のオラリオは迷宮のモンスターから得られる魔石や素材、また破壊されてもすぐに再生する迷宮の構造から人々は無限の資源を得て発展しています。
しかしある者によると迷宮は既に限界を迎えつつあり、一刻も早い迷宮攻略が望まれていますが、それが何を意味するのか詳しいことは明かされていません。
判明している構造(最下層は?)
迷宮の大まかな構造、分類は次の通りです。
上層(1~12層)
主にLV1のランクアップできていない冒険者が活動する階層。
大半の冒険者はLV2にもなれず終わるので、この階層で活動している冒険者が実は一番多い。
階層全てが洞窟タイプのシンプルな構造。
中層(13~24層)
最初の死線(ファーストライン)と呼ばれる階層。
難度が一気に跳ね上がり、LV2以上での攻略が推奨され、LV2でも単独での挑戦は自殺行為とされる。
13~17層は洞窟タイプ、19~24層は森林タイプの構造。
18層はモンスターが出現しづらい安全地帯で、冒険者の街であるリヴィラの街が存在する。
下層(25~36層)
第二の死線(セカンドライン)と呼ばれる階層。
ギルドの攻略推奨LVは3以上。
単純な魔物の強さもそうだが、水源地が広がっていたり厄介な地形も多い。
危険だが実入りも多く、一日で数百万ヴァリスを稼ぐ者もいる。
深層(37層~)
真の死線(トゥルー・デッドライン)と呼ばれる階層。
ギルドの攻略推奨LVは4以上だが、LV5でもあっという間に恐怖を呑まれるほどの危険地帯。
迷宮の階層をぶち抜くような化け物が存在したり、何でもあり。
オッタルのような例外を除き、単独での攻略は不可能。
現存するファミリアの中では「ロキ・ファミリア」の59層が最高到達階層ですが、ゼウス・ヘラの両ファミリアの最高到達階層は71層で、少なくとも迷宮はそれ以上の深さがあることが判明しています。
その正体は?
迷宮とは何なのか、いつから、何故存在しモンスターを生み出すのかは、この作品における最大の謎の一つとなっています。
分かっていることは迷宮は「生きて」おり、神々に強い憎しみを持っているということ。
一部の者は迷宮に関し次のような気になる発言をしています。
「結ばれた契約…そして決着だ」
「もし神の力の応酬が始まれば、ダンジョンは『約束の刻』を待たず、契約を破って…」
また、迷宮は既に限界を迎えつつあり、一刻も早く迷宮を攻略しなければ大きな災厄が訪れることが示唆されています。
迷宮の正体については、モンスターを生み出す母であり、ウラヌスらギリシャ神話の大物ということでガイアではとの説がファンの間で囁かれていますが……
コメント