今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、ガーゴイルの異端児(ゼノス)「グロス」について解説します。
グロスはモンスターでありながら高い知性と人の心を持つイレギュラー「異端児(ゼノス)」と呼ばれる存在の一人。
人類との共存に否定的な一派の筆頭で、当初はベルたちに対しても厳しい態度をとっていました。
しかしそんな彼の行動が作中では異端児と人類との関係に一石を投じることとなります。
本記事ではグロスのプロフィールや強さ、作中での活躍やベルとの関係を中心に解説してまいります。
「ダンまち」グロスのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
グロスは本編第三部「異端児編」から登場したガーゴイルの異端児(ゼノス)です。
外見は全身が灰色の石でできた二足歩行する竜。
慎重かつ厳格な性格をしていて、異端児の中でも人類に対して不信感が強く、否定的な態度をとっています(詳細は後述)。
ただ同時に仲間意識が強く、一度受けた恩は決して忘れない義理堅いキャラクターでもあります。
声優は稲田徹さんが担当。
異端児(ゼノス)共存否定派の筆頭
異端児(ゼノス)とは人の心と知性を持つモンスターの中に生まれたイレギュラーです。
その種族はリザードマンやセイレーン、人魚などバラバラ。
神々にとっても全くの未知であり、その存在を知る者は当初ウラノスやガネーシャ、ヘルメスなどごく一部だけでした。
この異端児たちはダンジョン内で隠れ里を作って共に暮らしていますが、その考え方は一枚岩ではありません。
リーダーのリドやレイは人類との共存や地上進出を夢見ていますが、グロスのように人類に強い不信感を持ち共存に否定的な者も多くいます。
グロスは異端児の中でもリドたちと同じ最古参メンバーの一人で、彼らの中では実質No.2、否定派の筆頭。
ただ決して異端児同士仲が悪いわけではなく、グロスも仲間を人類から守りたいと考えて行動しています。
「ダンまち」グロスの強さ(レベル)
グロスは異端児の中でもトップクラスの実力者で、その実力はリドやレイと並んでLV5の第一級冒険者に相当するとされています。
特別な能力などは持っていませんが、全身が固い石でできた近接戦士。
武器などは使わず、己の爪などを駆使して戦います。
ただLV5相当と言ってもピンキリで、作中ではイケロス・ファミリアのLV5ディックスにいいようにやられていたので、才能やスキルに恵まれた上位陣と比べれば確実に一段劣るようです。
グロスは搦め手が使えない分、余計格上相手には不利な印象がありますね。
「ダンまち」グロスとベル・クラネル
グロスは当初、ベルやヘスティア・ファミリアの面々に対しても心を開かず、警戒して距離をとっていました。
ただベルが自分たち異端児を救うためにロキ・ファミリアと対峙した愚行を見て以降は、ベルに対して心を開くように。
以降はベルの名声を回復させるために、ワザとベルに殺されようとするなど、深い恩義を抱いています。
人類に対して最も強い不信感を抱いていたグロスのこの変化は、彼や異端児だけでなく、フィンたち他の多くの人間を巻き込んで、異端児に対する見方や環境をかえる切っ掛けとなっています。
「ダンまち」グロスの活躍(作中動向)
VSイケロス・ファミリア
迷宮内の隠れ里で暮らしていたグロスたちでしたが、ある時イケロス・ファミリアによってラーニェたち同胞を殺され、ウィーネを攫われたことで激怒。
報復を宣言し、仲間たちを率いてイケロス・ファミリアを襲撃します。
このことが切っ掛けで、冒険者たちの間で彼らが危険なモンスターだという認識が広がってしまいました。
ベルたちの協力でなんとかイケロス・ファミリアを退け、ウィーネを救出することに成功したものの、自分たちに味方したことでベルは人々から軽蔑と非難の眼差しを向けられることとなりました。
ベルのために犠牲になろうとするが……
地上に取り残されたままとなっていたグロスたち異端児と、彼らを迷宮へと帰還させようとするベルたち。
そんな中、ヘルメスは英雄候補であるベルの名声が失墜したままとなっていることを良しとせず、異端児たちにベルのために誰かが犠牲となるよう要求します。
それに手を挙げたのが、ベルに恩義を感じていたグロス。
グロスは地上で暴れ回りベルに討たれようとしますが、ベルはそれを拒否。
膠着状態に陥っていたところにアステリオスが乱入し、ベルと一騎打ちを始めたことで騒動はうやむやとなり、グロスたちは死ぬことなく迷宮に帰還しました。
一見、無駄に終わったかに思えたこのグロスの行動でしたが、人間のためにモンスターが命を捧げようとしたこの振る舞いは、フィンの心に大きな衝撃をもたらし、後の人類と異端児の共闘に繋がっていきます。
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