今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、本編正ヒロイン兼外伝主人公「アイズ・ヴァレンシュタイン」について解説します。
アイズは「ロキ・ファミリア」に所属する剣士であり、オラリオでも屈指の実力を持つ女性冒険者。
本編主人公ベル・クラネルの憧れの女性であり、彼が冒険者として飛躍する切っ掛けを作った人物でもあります。
作者に「最後に救われるヒロイン」と位置付けられていることもあり、その出自や両親など未だ謎の多いアイズ。
本記事ではそんな彼女のプロフィールや強さ、正体(過去・父親と母親)、ベルとの関係などを中心に解説してまいります。
「ダンまち」アイズのプロフィール
基本プロフィール(年齢・声優など)
アイズ・ヴァレンシュタインは都市最強派閥の一角「ロキ・ファミリア」に所属するヒューマンの女性剣士。
「剣姫」の二つ名を持つ第一級冒険者であり、オラリオでもトップクラスの有名人です。
年齢は16歳。
長い金髪と金色の瞳を持つ美少女で、作中では女神にも引けを取らない美貌の持ち主とされています。
周囲からは神秘的でクールな存在と思われがちですが、実際は単に人見知りでコミュニケーション能力に乏しく、精神的に幼いだけ。
戦闘以外だと、泳げず、騙されやすく、演技ができず、絵心もなく、幽霊が苦手で酒乱とかなりのポンコツです。
主人公ベル・クラネルの一目惚れの相手であり正ヒロイン、外伝「ソード・オラトリア」では主人公を担当。
声優は大西沙織さん。
その正体は古代の英雄と精霊の子供?(父親・母親)
本作においてはアイズの出自、正体は物語の鍵を握る謎の一つとして語られています。
父親が古代の大英雄「アルバート(=傭兵王ヴァルトシュテイン)」、母親が「精霊アリア」らしきことが示唆されていますが、精霊は人間との間に子供を作れないと言われており、正確なところは不明。
そもそもアルバートとアリアは1000年前に黒龍(最後の三大クエスト「隻眼の黒竜」)の片目を奪い、オラリオ撃退した英雄。
アイズが本当に彼らの娘だとして、どうやって1000年もの時を超えたのかもわかっていません。
今のところ彼女の正確な出自を把握しているのは、主神ロキとフィン、リヴェリア、ガレスの三首脳、ゼウス・ファミリア、ヘラ・ファミリアといった一部の者のみ。
アイズ自身も両親のことは記憶しているようですが、幼かった当時の記憶がどこまで確かなものかは定かでありません。
少なくとも精霊の血(=加護?)を引いていることは間違いなく、後述する風の付加魔法【エアリアル】も精霊の力に由来しているそうです。
「ダンまち」アイズの強さ(レベル・ステータス・スキル)
精霊の加護を受けた風を纏う剣士
アイズは強力な風の付加魔法と剣技を駆使する剣士です。
登場当初はLV5でしたが、作中では階層主・ウダイオスを一騎打ちで撃破し、LV6にランクアップ。
以下はLV6へのランクアップ後、原作18巻までに判明している彼女のステータスです。
<基本アビリティ> | |
力 | H154 |
耐久 | H153 |
器用 | H189 |
敏捷 | H174 |
魔力 | G202 |
<発展アビリティ> | |
【狩人:G】【耐異常:G】【剣士:I】【精癒:I】 | |
<魔法> | |
【エアリアル】 | ・付与魔法。 ・風属性。 ・詠唱式【目覚めよ(テンペスト)】 |
<スキル> | |
【復讐姫(アヴェンジャー)】 ・任意発動 ・怪物種に対し攻撃力高域強化。 ・竜種に対し攻撃力超域強化。 ・憎悪の丈により効果向上。 |
ステータスは器用・敏捷中心のバランス型剣士。
前衛ではあるものの、風の付与魔法を多用しているためか、魔力のステータスが一番高くなっています。
少し意外ですが魔法とスキルを一つずつしか保有しておらず、メインキャラクターの中ではかなり少ない方。
ただその分、保有する魔法とスキルは極めて強力なものとなっています。
精霊の加護を受けているとされる魔法【エアリアル】は武器と肉体に風を纏う攻防一体の付与魔法。
超短文詠唱にも関わらず異常な威力と万能性を有しており、精神力消費の燃費も良いためアイズの戦いの要となっています。
唯一の欠点は、強力すぎて不壊属性を持つ武器以外では消耗が大き過ぎてすぐ壊れてしまうことぐらいですね。
「リル・ラファーガ」と名付けられた風を纏った刺突が必殺技で、元はロキに「必殺技の名前を言えば威力が上がる」と騙されたことが由来ですが、アイズ自身の単純さも相まって実際に威力は上がっています。
対モンスター戦に特化したスキル「復讐姫(アヴェンジャー)」
そして彼女の黒龍への恨みが結実したスキルが【復讐姫(アヴェンジャー)】。
対モンスター、特に竜種に特化した強化スキルで、その強化幅は下界の歴史の中でも最強出力と評されるほど。
このスキルの発動時は【エアリアル】の風が黒く染まります。
この【復讐姫】からも分かるように、アイズは対人戦ではなく対モンスター戦に特化した剣士。
対モンスター戦であれば格上のオッタルやフィンらを凌ぎますが、対人戦だと然程突き抜けた存在では無いそうです。
ティオナやティオネ、ベートといったファミリアの幹部には普通に負けてしまうこともあるのだとか。
まあ、それでも十分すぎるくらいに強いんですけどね。
「ダンまち」アイズとロキ・ファミリア
アイズはロキ・ファミリアの幹部であり中核戦力。
序列で言えばフィン、リヴェリア、ガレスの三首脳に次ぐ存在です(同格は第一級冒険者のティオナとティオネ、ベート)。
7歳の時に両親を失い、行き場を失っていたところロキ・ファミリアの面々に救われ、両親の復讐のため強引に眷属入り。
今でこそ大分落ち着いていますが、当時は復讐のため力を求めてモンスターを殺しまわっており、当時を知る冒険者たちからは今でも怖れられ距離を置かれています。
主神ロキには特に気に入られ、三首脳にとっては実の娘のような存在。
特にリヴェリアに対してはアイズも母親に対するような甘えと怯えを見せることがあります。
ティオナとティオネ、レフィーヤとは気の置けない友人で、休日はよく一緒に出掛ける仲。
またベートからはその強さを求める姿勢を気に入られ好意を持たれていますが、アイズにその好意は伝わっておらず、むしろお気に入りのベルやレフィーヤを巡ってライバル視することに……
「ダンまち」アイズとベル
アイズはベルが一目惚れした片思いの相手です。
その切っ掛けはベルをミノタウロスから救ったこと。
突然のことにびっくりしたベルは思わず逃げ出してしまいますが、アイズへの憧れが引き金となって成長促進スキル「憧憬一途(リアリス・フレーゼ)」を習得しています。
当初はベルの異常な成長速度に興味を持ち、彼にコーチを申し出て近づきますが、次第にそうした事情抜きにベルを気に入っていくことに。
ベルのことは「親に隠れて飼っているペット」といった風な認識。
ベルの前では見栄を張って背伸びする傾向がありますが、大抵は空回りしていますね。
またベルを気に入っているからこそ、彼がモンスターである「異端児(ゼノス)」を庇った際には酷いショックを受けてパニック状態に陥っていました。
単なるペット認識かと思いきや、少しずつ異性としても意識しているようで……
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