「ふつうの軽音部」幸山厘(りんちゃん)~鳩野を神と崇める”はーとぶれいく”のベース兼策略家~

 今回は「ジャンプ+」で連載中の「ふつうの軽音部」より、鳩野を神と崇める女「幸山 厘(こうやま りん)」について解説します。

 幸山厘は主人公の鳩野がボーカルを務めるバンド「はーとぶれいく」のベース。

 見た目はおっとりした長身美少女ですが、中身は裏で人を操り思い通りに計画を進めようとする策略家です。

 何故か鳩野を「神」と崇め、彼女を世に知らしめようとするやべー女。

 本記事ではそんな幸山厘(りんちゃん)のプロフィールや人間関係、作中での活躍(暗躍)を中心に解説してまいります。

「ふつうの軽音部」幸山厘のプロフィール

基本プロフィール

 幸山厘(以下、厘ちゃん)は主人公の鳩野ちひろがギター兼ボーカルを務める「はーとぶれいく」のベース担当です。

 鳩野と同じ谷九高等学校の一年生で誕生日は1月5日。

 あまり目立つタイプではないもののおっとり系の長身ショートヘア美少女(ルーキー版では身長170cm)。

 同じ中学出身の矢賀の紹介で鳩野と知り合い、バンドを組むことになります。

 見た目に反してかなりの策略家で息をするように陰謀を巡らせるやべー女。

 SNSのアカウントを12個持っており、作中では裏で人間関係を操り、自身が神と崇める鳩野を輝かせるために暗躍しています(詳細は後述)。

 幼い頃はまた違ったキャラクターだったようですが……?

 口癖は「機熟(機は熟した)」。

 「protocol.」のベースで同じ学年の流哉とはいとこ同士(ただし周囲には非公表)。

 最近ピスタチオのお菓子にハマっているそうです。

ベースの腕は「基礎ができている」

 厘ちゃんは陰謀、暗躍のイメージが付きまとっていますが、ベースの技量は普通に高水準。

 飛び抜けて上手いというほどではないそうですが、毎日家で自主練をしていて、いとこの流哉からは「うまい……というか基礎ができてる感じ」と評価されていました。

 辛口の鷹見からも「高校から始めたにしてはベースそこそこうまい」と高評価。

 どのシーンでもミスなくそつなくこなしており、リズム隊としては非常に頼れる存在です。


「ふつうの軽音部」幸山厘と神(鳩野)

神(鳩野ちひろ)との邂逅

 厘ちゃんは主人公の鳩野ちひろを「神」として崇めています。

 初めて見た時から鳩野のことは「絶対にふつうの人間じゃない」と感じて注目しており、8話で誰もいない視聴覚室で熱唱する鳩野の姿を見てそのことを確信。

 以降、厘ちゃんは鳩野のすばらしさを全存在に知らしめるべく、バンドメンバーを確保したりステージ出場枠を譲り受けたり暗躍することになります。

 鳩野を「神」と崇めていることを鳩野本人とバンドメンバーにははっちゃけており、彼女たちからはやべー女と認知済。

 やべー発言をしては「黙って」「静かに」と雑に扱われたり、策を提案しようとすると「ろくな策じゃなさそう」とツッコまれたりしています。

 今のところその信仰心に揺らぎはなく、鳩野が失敗しても「神に与えられた試練」と全く動じる様子がありませんが、一部のファンの間からは、いつか鳩野に(勝手に)失望する闇落ち展開があるのではと不安の声も上がっています。

神を支える信者たち?

 「ハートブレイク」のドラム・内田桃とギター・藤井彩芽は厘ちゃんが鳩野のためにバンドに引き入れたメンバーです。

 詳しくは後述しますが、桃と彩芽の加入の際には色々とあり、二人は厘ちゃんに良い感情を持っていませんでしたが、厘ちゃんはそんなこと全く気にせずマイペース。

 桃と彩芽のことを共に神(=鳩野)を支える信者であると認知しています。

 色々あるけど鳩野の歌を聞けば全部解決分かる筈という雑な論理ですが、実際にその通り桃と彩芽は「はーとぶれいく」に加入しました。

 厘ちゃんのことももはや「そういうもの」として受け入れてしまっている印象ですね(彩芽はいつかギャフンと言わせやろうと企んでいるようですが、多分無理でしょう)。


「ふつうの軽音部」幸山厘の暗躍(策略)

内田桃と藤井彩芽をバンドに引き入れる

 厘ちゃんと鳩野は当初、「ヨンス」「かっきー」の男子二人と四人で「ラチッタデッラ」というバンドを組んでいましたが、これは厘ちゃんにとっては鳩野に相応しい環境を整えるまでの一時的なもの。

 メンバーの目途がたつと、厘ちゃんは「ヨンス」を振って彼を退部させ(また戻ってきますが)、「かっきー」は他のバンド「吉田商店」に誘われて移籍して「ラチッタデッラ」は解散。

 続いて厘ちゃんはメンバーの彼氏絡みで揉めていた「sound sleep」の人間関係をつついて解散に追い込み、内田桃を勧誘。

 また、藤井彩芽に自分の悪口を言わせることで当時彩芽と付き合いバンドを組んでいた鷹見項希と破局させ、これまたフリーになった彩芽を勧誘。

 鳩野を支えるためのメンバーを集めています。

 一応、厘ちゃんにも最低限の良心はあり、彼女がつつかなくても桃や彩芽の周辺の人間関係はいずれ破綻していました。

 桃も彩芽もそのことは理解しており、厘ちゃんが素直に暗躍を認め謝罪したことで一応許しはしたものの、バンド加入当初は色々思うところがあったようです。

文化祭の出演枠を確保

 四人揃って最初の演奏機会であった文化祭。

 しかしバンド結成時点で出演バンドのオーディションは終わってしまっていました。

 普通であればそこで諦めますが、厘ちゃんは、

「いや 出る」
「たとえどんな手を使っても文化祭には必ず出ようよ」

 と宣言。

 周囲も「またこいつろくでもない画を描いとんな」という目で見ながらも、厘ちゃんがそういうなら出れるのだろうと、出演に向けて準備を進めます。

 厘ちゃんは出演権を持っているもののボーカルが急に辞めてピンチになった「吉田商店」の人間関係を上手くつつき、他のバンドが代打で出場するのが難しくなった直前に彼らが出演辞退するようにコントロール。

 最後の最後で予想外のハプニング(恋の成就)があり、作戦が失敗しそうになったものの鳩野の加護のおかげで(まんざら間違いでもない)出演枠確保に成功。

 見事、文化祭での初ライブの機会を獲得したのでした。



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