今回は大人気漫画「呪術廻戦」から、主人公たちの過去を彩るかわいい一般人女子「沙織ちゃん(さおりちゃん)」「ふみちゃん」「小沢 優子(おざわ ゆうこ)」について解説します。
基本、この作品の登場人物は呪術師だったり呪霊だったり非一般人・化け物が中心ですが、主人公たちにも当然一般人との過去や関りは存在しています。
本記事ではそんな主人公たち(主に釘崎野薔薇)の一般との繋がりを象徴する三人の女性について詳しく語ってまいります。
「呪術廻戦」沙織ちゃん(さおりちゃん)ってどんな奴?
余所者として田舎から排斥された野薔薇の憧れのお姉さん
沙織ちゃん(名字不明)は、釘崎野薔薇が小学1年生の時に都会から野薔薇が住む田舎に引っ越してきた7つ年上のお姉さん。
野薔薇が都会に憧れを持つ切っ掛けとなった人物で、アニメでは野薔薇の幼少時の回想シーンに登場しています。
外見は色素の薄い髪を肩のあたりまで伸ばした優しそうな少女で、野薔薇曰く「お人形みたいに可愛くて聖女みたいに優しかった」のだとか。
野薔薇は沙織ちゃんに非常に懐いていましたが、沙織ちゃん一家は「田舎者を馬鹿にしている」と周囲の住民から嫌がらせを受け、どこか(恐らくは東京)へ引っ越していってしまいます。
単純に都会から越してきたというだけでなく、沙織ちゃんの母親が「オーガニックでスピリチュアルなヤバイ女」だったことも、周囲とのトラブルとの要因だったのかもしれません。
ともかくそのことが切っ掛けで野薔薇は田舎を忌み嫌い、後に沙織ちゃんとの再会を願って上京することとなるのです。
現在は東京で出版社に勤める「普通」の女性、野薔薇との再会は?
沙織ちゃんは現在、東京の出版社で普通の社畜OLとして暮らしており、コミックス15巻(125話)でその姿が描かれています。
そこで沙織ちゃんは野薔薇との過去を振り返っているのですが、どうも沙織ちゃんは野薔薇と会う以前からかなり酷い嫌がらせを受けていて、実質不登校状態だった様子。
そんな中、自分に懐いてくれる野薔薇の存在は沙織ちゃんにとっても救いだったらしく、小学1年生の野薔薇相手に紅茶と手作りのお菓子を出すなど精一杯お姉さんぶっていたようですね。
引っ越しの時も、徐々に疎遠になるのが怖くて野薔薇とは連絡先も交換していない沙織ちゃん。
上京した野薔薇と本編で再会する日は来るのでしょうか?
……いや、再会するとしたらきっと碌でもない状況だろうから、再会しない方が幸せな気もするな。
「呪術廻戦」ふみちゃんってどんな奴?
釘崎野薔薇の幼馴染にして回想シーンの語り部
ふみちゃん(本名不明)は野薔薇の地元の幼馴染にして親友。
野薔薇の回想シーンを俯瞰的に見る、語り部的な立ち位置で登場します。
小学校入学と同時に家族とともに野薔薇が住む田舎に引っ越してきた少女で、大きな黒目がかわいらしい、純朴な雰囲気の持ち主です。
田舎では珍しい水色のランドセルを持っていたことで野薔薇に目を付けられ、強引にランドセルを交換させられたことが切っ掛けで野薔薇と仲良くなります(なお、ランドセルは野薔薇が飽きてその日のうちに無事返却された模様)。
常に野薔薇に振り回される不憫な立ち位置ではありましたが、野薔薇との関係は良好だったようで、野薔薇の上京時には目から大粒の涙を流して別れを惜しんでいました。
ちなみに、ふみちゃんの父親はスマブラがかなり得意だったようで、幼い頃の野薔薇はふみちゃんの家に入り浸ってスマブラの腕を磨いていました。
沙織ちゃんとの仲は微妙
ふみちゃんは野薔薇を通じて前述の沙織ちゃんとも交流がありましたが、野薔薇と比べると沙織ちゃんに対しては一歩引いた印象があります。
沙織ちゃんもふみちゃんに対しては野薔薇の友達といった印象しか持っていなかったようですし、野薔薇抜きだと友達と言えるかも微妙です。
せいぜい、近所の優しいお姉さん程度にしか思ってなかったんじゃないでしょうか。
そもそも当時小学1年生と中学2年生、7歳差ですから、野薔薇みたいにズケズケいくタイプの人間じゃなければ、まともに話しもできませんよね。
「赤飯」エピソードは確かに気色悪い
「狭ぇ村だからさ、友達になるより他人になる方が難しいんだよ」
野薔薇はこう言って、村の人達を嫌っていました。
これを聞いた時のふみちゃんは「良いことじゃないか」と、言葉の意味を理解できていませんでしたが、後に近所のお婆ちゃんが赤飯を炊いて持ってきたとき、その気色悪さを理解します。
私も田舎育ちだから分かりますが、もっと下世話なものも含めて、田舎はあっという間に情報が筒抜けになりますからねぇ……
「呪術廻戦」小沢優子ってどんな奴?
虎杖に片思いをしていた中学時代の同級生
小沢優子は虎杖に片思いをしていた中学時代の同級生です。
中学卒業と同時に東京に引っ越していて、街中で偶然虎杖を見つけ、一緒にいた野薔薇に声をかけてきました。
外見は今でこそスラリとした高身長の美少女ですが、中学時代は丸々としていて顔つきもまるで別人。
小沢が虎杖に好意を寄せることとなった切っ掛けは、男子同士の「クラスの女子の中で誰が好き」という馬鹿話を立ち聞きしたことです。
「強いて言うなら小沢」
「食い方とか字とか色々、すげー綺麗なんだよ」
虎杖のこの発言で小沢は撃沈。
これで後に美少女に変身した小沢と別の街で再会とか、どこのテンプレラブコメだって話ですよ。
声優は愛美さんが担当。
ストレスと成長で激変、「佐藤黒呼かよ」
中学卒業後、東京に引っ越した小沢は半年で15cmも身長が伸び、体重は環境変化のストレスで激減していました。
その変わり様は野薔薇から「佐藤黒呼かよ」とツッコまれるほど。
ちなみに佐藤黒呼とは「幽遊白書」に出てくる初代霊界探偵のことで、小沢と同じく劇的な進化を遂げたエピソードを持つ女性です。
とても同一人物とは思えない変貌を遂げた小沢ですが、彼女と再会した虎杖は一目で彼女のことを見抜きます。
片思いをしていた相手から覚えていてもらえたことは嬉しい。
けれど、そのことで逆に自分の考えの浅ましさ(「今の私ならもしかしたら……」)を突き付けられたように感じた小沢は、想いを告げることなく去って行きました。
まあ……彼女は単に虎杖のモテエピソードを挟もうと箸休め的に登場したキャラクターらしいので、恐らくもう登場することはないでしょう。
しつこいようですが、再登場するとすればきっと碌でもない状況でしょうから、再登場しない方が彼女にとっては幸せでしょう。
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