今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、刀ジジイの愛称でファンから親しまれる剣豪「大道 鋼(だいどう はがね)」について解説していきたいと思います。
大道鋼は死滅回遊編で登場した泳者の一人にして受肉した無名の大剣豪。
受肉体にも関わらず非術師、ただ純粋な剣技のみで戦う稀有な存在です。
作中ではその自由な在り方が、真希が禪院甚爾と並ぶ鬼人となる切っ掛けとなりました。
本記事ではそんな大道鋼のプロフィールや強さ、DX日輪刀にまつわるエピソードなどを中心に語ってまいります。
「呪術廻戦」大道鋼のプロフィール
基本プロフィール
大道鋼は死滅回遊の泳者(プレイヤー)の一人。
過去に生きた人間の受肉体であり、天下無双にして無名の剣豪です。
外見は白髪でがっちりした体つきのお爺ちゃん。
往年の名俳優の勝新太郎さんに似ているという声をよく聞きますね。
受肉体として復活したものの、彼が生きた時代と異なり現代には刀が何処にもなく、
「刀はっ!」
「日本男児の魂ではなかったのか!?」
と叫び、刀を求めて日本各地を走り回ったほどの刀大好きジジイ。
ただし、彼にとって刀はただの道具に過ぎず、目的はあくまで「斬りたいものを斬りたい時に斬る」こと。
作中では桜島結界内で呪霊となった直哉と対峙する真希と加茂の前に、相撲好き河童男・三代六十四と共に乱入し、一番斬りごたえがありそうだった直哉に斬りかかっていました。
受肉体だが非術師
大道鋼は羂索が放った受肉体の一人。
受肉体とは死後、呪物となったものを現代人に取り込ませ、肉体を乗っ取って復活した過去の人間です。
死滅回遊とは(少なくとも天元の言葉では)「呪術師同士の殺し合い」によって放たれる呪力を利用して、人類が天元と同化するための慣らしを行う儀式ですから、参加者である受肉体は基本的に呪術師。
しかし大道鋼は受肉体ではあっても呪術師ではなく、一般人並みの呪力しか持ち合わせていない例外的な存在でした。
呪霊や呪術に関する知識もほとんどなく、そういった存在が「在る」ことを辛うじて理解している程度。
羂索が何故、そんな彼と契約したのかは分かりませんが……愉快犯的なところがあるから、単に面白半分でやった可能性が高そうですね。
「呪術廻戦」大道鋼の強さ(強い!)
大道鋼は天下無双の大剣豪。
呪力も、真希のような超人的な身体能力もありませんが、その殺傷能力は圧倒的の一言。
恐らく純粋な剣技に関しては作中随一と考えられます。
呪力がないので当然呪霊も見えないのですが、
「それ以外が全て見えているのであれば」
「最早それは見えているのと同義である」
というとんでも理論で呪霊の存在を感じ取り、高速で動きまわる呪霊直哉とも渡り合っていました。
呪具無しでは呪霊にダメージを与えられませんが、呪具を使いこなすセンスは図抜けており、作中では真依の化身とも言える釈魂刀(レプリカ)の真の力を引き出し、特級呪霊となった直哉を容易く切り裂いていました。
「呪術廻戦」大道鋼は真希の師匠?
真希にとって大道鋼は、直接教えを受けたわけではないものの、ある意味では師と呼べる存在です。
真依の死を切っ掛けに完全に呪力から脱却し、禪院甚爾と同じ完全な天与呪縛のフィジカルギフテッドを手に入れた真希。
彼女はそれまで見ることが出来なかった呪霊を見ることができるようになり、呪いに対する耐性も得て、大幅にパワーアップ……そのことに満足してしまっていました。
そんな真希を打ちのめしたのが呪霊となった直哉。
直哉は真希の刀を容易く受け流し、真希を圧倒します。
そしてその場に突如乱入し、真依の遺した呪具を使って容易く直哉を切り裂いた大道鋼。
自分が振るってもああはならないと感じる真希。
しかも大道鋼は、かつての自分と同じで呪いを見る事さえできないはずなのに、自分以上に世界が見えている。
自分と大道鋼、そして禪院甚爾は何が違うのか。
その気付きこそが、真希が禪院甚爾に並ぶ真の鬼人へと至る切っ掛けとなったのです。
「呪術廻戦」大道鋼とDX日輪刀
大道鋼のキャラクターを決定づけたのが、195話で刀を探し回っている際のエピソード。
刀、刀と叫びながら各地を走り回り、刀を探す大道鋼。
やがて彼はおもちゃ箱の中に刀の柄を見つけ、歓喜します。
しかし、その柄を握った時、刀から聞こえてきたのは、
「壱ノ型!」
「水面斬り!」
「ザバァー!」
という聞き覚えのある電子音声。
そう、それは何とDX日輪刀だったんですね。
僕も呪術に出られるんですか…?
— 花江 夏樹 (@hanae0626) August 29, 2022
これにはファンだけでなく、声優さんも大喜び。
ちなみに、呪術廻戦の舞台である2018年時点ではまだDX日輪刀は発売されていませんが、そのことにはツッコまないでね、と芥見先生が巻末で断りを入れていました。
「呪術廻戦」大道鋼VS呪霊直哉(腕を犠牲にした理由)
直哉との戦いに乱入し、その剣技で直哉を圧倒していた大道鋼。
そこに三代六十四との相撲を経て、鬼人へと至った真希も再参戦。
戦いの形勢は一気に真希たち圧倒的有利へと傾きます。
しかし追い詰められた直哉は領域展開・時胞月宮殿(じほうげっきゅうでん)を発動。
この領域の効果は、投射呪法の効果を細胞一つ一つにまで強要するというもので、領域内で無理に身体を動かせば細胞の動きがズレて大ダメージを負い、無理をすれば四肢が千切れ飛んでしまいます。
領域に対する対抗手段を持たない大道鋼は行動不能に追いやられますが、この時呪力を持たない真希だけは領域の効果を受けず自由に動ける状態でした。
そのことを理解した大道鋼は躊躇いなく左腕を犠牲にし、持っていた呪具・釈魂刀レプリカを真希にパス。
真希を認識できていなかった直哉は釈魂刀レプリカで真希に一刀両断、撃破されました。
「呪術廻戦」大道鋼の最後(その後)
270話では受肉体は元の肉体の持ち主と引き剥がされる方針が決定。
大道鋼もその対象でしたが、彼に恩のある真希は東京なら呪霊が跋扈していて隠れるには丁度いいと、一度だけ彼を庇います。
彼は斬る者には不自由しなさそうだと真希の言う通り東京に。
去り際、もし自分を消すならお前が来いと師匠らしい姿を見せていました。
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