今回は大人気漫画「ワールドトリガー」から、界境防衛機関ボーダーの精鋭、A級隊員(部隊)について解説していきます。
ボーダーにおいてA級隊員(部隊)とは、訓練生を含めた全隊員の中でも僅か5%ほどしか存在しない精鋭中の精鋭。
固定給や様々な特権が認められる一方で、その昇格には厳しい試験(条件)が課されています。
本記事ではA級隊員の特権や昇格条件(抜け道有り)、ランク戦、その他の細かな疑問点などを中心に深掘りしてまいります。
「ワールドトリガー」A級隊員(部隊)とは?
A級隊員(部隊)の一覧と位置付け(遠征部隊)や給料(固定給)
現在、ボーダーには約30名のA級隊員が所属しており、部隊で見ると本部所属の8部隊と玉狛第一(木崎隊)の計9部隊が存在します。
ボーダーの隊員には4つのランクが存在し、下からC級(訓練生)、B級(正隊員)、A級(精鋭)、S級(ブラックトリガー使い)。
S級は通常の序列から外れたイレギュラーなので、実質的にはA級隊員がボーダーの最上位のランクにあたります。
A級隊員とは一種の幹部職のような位置付けで、B級隊員と比べ様々な特権(詳しくは後述)が認められており、給料も固定給+出来高払い(B級はトリオン兵討伐の出来高払いのみ)。
近界遠征部隊もA級部隊の中から試験を受け、ブラックトリガーに対抗し得ると認められた部隊が選ばれることになっています(大規模遠征の場合はその限りではないようですが)。
A級に所属する隊員・部隊の一覧については、別途まとめ記事(幹部・S級・B級隊員等含む)がありますのでこちら(【まとめ】ワールドトリガーキャラクター考察wiki(キャラクター一覧))をご覧ください。
A級隊員の特権(エンブレム・隊服・トリガー改造・給湯室)
A級隊員にはいくつかの特権が認められており、その一つが部隊毎のエンブレムの作成。
A級部隊は独自のエンブレムを持つことができ、それぞれ隊服などにこのエンブレムを刻んでいます。
このエンブレムはB級に降格してもそのまま保持することが可能です。
これ以外にもA級隊員は隊服やトリガーの改造が認められており、例を挙げると、
・カメレオンの消費トリオンを減らす装置を組み込んだ風間隊の隊服
・米屋の槍型「弧月(通常は刀型)」
・三輪の改造「鉛弾(フルアタックでなくとも使用可)」
ちょっとしたカスタム程度ならB級隊員でも認められていて、その境界については正直少し曖昧なところがありますね。
また、A級部隊の作戦室はB級部隊よりちょっとだけ広く、給湯室と4畳ほどの小部屋が追加でついてくるようです。
エンブレムなどについてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
「ワールドトリガー」A級昇格試験(条件)やA級ランク戦・順位
A級昇格試験(昇格の条件)
A級昇格試験を受けるためには、まず部隊を組んでB級ランク戦を勝ち抜く必要があります。
B級ランク戦はB級部隊が三つ巴、または四つ巴で試合を行い、ポイントを奪い合うシーズンマッチ。
試合ごとにポイントが集計されて順位が変動し、順位に応じて上位・中位・下位のグループが入れ替わり、グループ内で試合が行われる仕組みになっています。
最終的にB級ランク戦で1位と2位になった部隊にはA級への挑戦権(A級昇格試験)が認められます。
ランク戦が行われるのは2~4月、6~8月、10~12月の年3回ですから、最大3回昇格のチャンスがあるということですね。
A級昇格試験の具体的な内容は不明です。
A級の下位2チームとの入れ替え戦なのか、それとも戦闘力以外の部分も含めA級としての適性を審査されるのか、どうやら時期によって試験内容や審査基準そのものも変化している模様。
ちなみに、二宮隊と影浦隊はB級1位と2位としばらく独占しているようですが、彼らはそもそも隊務規定違反の罰則としてB級に降格となっているため、現在に至るまでA級への挑戦権が剥奪されているようです。
A級ランク戦(順位の決め方)
A級部隊の順位もランク戦によって決まります。
作中ではA級ランク戦の存在については触れられていませんが、BBF(ファンブック)のQ&Aの中でA級ランク戦の存在が示唆されていること、アニメイベントでスタッフに原作開始1年前のA級ランク戦の勝敗表が葦原先生から渡されたことなどから、ランク戦は間違いなく存在します。
現在本部所属のA級部隊には1~8位までの順位が付けられていますが、玉狛第一(木崎隊)に関してはトリガーのレギュレーションが本部とは異なるためランク戦に参加できず、順位がついていません。
ただ、玉狛第一はボーダー最強の部隊と評価されており、ランク戦に参加すれば1位となることはほぼ確定。
となると、ランク戦不参加の理由はトリガーのレギュレーション云々というより、玉狛支部の影響力が強くなることを嫌った上層部の思惑が影響してるのかな……?
「ワールドトリガー」A級に関するその他Q&A
ソロでA級隊員になることは可能ですか?
昇格試験(条件)でも説明したように、A級隊員になるには部隊を組んでB級ランク戦を勝ち抜く必要がありますから、ソロでA級隊員になることはできません。
ただ、一度A級に上がってから部隊を解散した場合、新しく部隊を組むまではA級扱いの個人隊員となります。
現在は、元S級でブラックトリガーを手放した迅悠一がこのポジションにあたります。
A級部隊にB級隊員を編入させるとどうなるの?
ランク戦における1シーズンに1人までなら、B級隊員を編入させても部隊はA級のままで、編入された隊員はA級隊員となります(太刀川隊の唯我はこの制度を利用して、試験を受けず強引にA級隊員になっています)。
しかし同じシーズンに2人、3人と編入させた場合は、その隊員のランクに合わせて降格する場合があります。
このあたりのさじ加減はかなりいい加減みたいですね。
つまり、編入した2人目以降のメンバーが元A級隊員とか、能力的に支障がないと見做されればA級を維持できる場合もある、ということでしょう。
まあ、A級隊員に相応しくない実力の隊員を複数編入させれば、ランク戦で狙い撃ちされて自然と降格する可能性が高い訳ですが。
A級部隊を解散or独立し、新たに部隊を作るとランクはどうなるの?
新たに部隊を作った場合、新しい部隊のランク(及び順位)は「新しい部隊のメンバーの内、一番低いランク(及び順位)」になります。
つまり、A級隊員だけでチームを組めば最初からA級部隊としてスタート。
そこに1人でもB級隊員が加われば、B級部隊としてのスタートになります。
ランク内の順位も、一番順位が低い隊員の順位からのスタートですね。
まあ、編入制度を利用すれば、例えばA級隊員2人で先にA級部隊を作って、後からB級隊員1人を部隊に編入して実質A級部隊としてスタート、みたいなこともできなくはありませんが、ボーダーの上位層にそんな小細工をする隊員はいないでしょう。
……持たざるメガネは手段を選ばないから、伝手さえあればやりそうだけど。
B級に降格することはあるの?
作中での直接的な描写はありませんが、BBF(ファンブック)などの解説を見るとランク戦の結果を受けて降格することは珍しくないようです。
また、二宮隊や影浦隊のように隊員の隊務規定違反で降格することもあります。
そう考えると、ランク戦にも参加せず、本部とは異なる独自の勢力を形成しながらA級部隊として認められている玉狛第一がどれだけ規格外なのかがよく分かりますね。
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