今回はワールドトリガーから、使いどころの難しい隠密(ステルス)トリガー「カメレオン」について解説します。
ワールドトリガーにはブラックトリガーなどの規格外の性能を持ったトリガー(=武器)は多数登場しますが、実際に作中で最も活躍しているのは汎用品のノーマルトリガー。
その中でもカメレオンは使用者のトリオン体を透明化し、視認できなくする隠密用トリガーです。
透明化が極めて強力であることは言うまでもありませんが、一方でレーダー探知からは逃れられず、他のトリガーと併用できないという弱点もある使いどころの難しいトリガー。
本記事ではカメレオンの性能や仕様、主な使用法や使用者を中心に解説してまいります。
ワールドトリガー「カメレオン」基本情報
基本性能(バッグワームとの違いや仕様)
カメレオンは使用者のトリオン体を透明化し、視認できなくする隠密(ステルス)トリガー。
あくまで視認できなくするだけなので足音などを消すことはできず、バックワームのようにレーダー探知を欺く機能はありません。
ボーダーでは約2年前に開発されたトリガーで、当時はボーダー内でカメレオンを使ったステルス戦術が流行したものの、現在ではあまり使い手は多くありません。
カメレオン使用中は常時トリオンを消費し、メイン・サブ関わらず他のトリガーは使用不可。
当然、バッグワームとの併用も出来ないため、視覚とトリオン反応を同時に隠すことはできません。
なお、トリオン体が負傷していた場合、傷口から漏れるトリオン反応の煙は見えてしまいます。
長所~透明化が強くないわけない~
後述する使いどころの難しさはあるものの、視覚的に透明になれるというのは極めて強力。
単純な隠密行動だけでなく、奇襲攻撃の手段としても有効です。
レーダー探知ではそれほど精密な位置までは分かりませんから、特にスナイパー相手にはこの上ない防御手段となるでしょうね。
短所~他のトリガーとの併用不可・レーダーに映る・ハウンド~
カメレオンの短所はやはり他のトリガーと併用できないことです。
単純に攻撃時にはカメレオンを解除しないといけないだけでなく、そもそもカメレオンを使用した段階でバッグワームを解除することになるので、敵からは当然奇襲などを警戒されることに。
またトリオン反応を追尾するハウンドの探知誘導にも引っかかりますから、見えなくてもハウンドを放たれればアウト。
そうでなくとも雑に弾丸トリガーをばらまかれたらシールドも張れず簡単に蜂の巣にされてしまうでしょうね。
ワールドトリガー「カメレオン」の主な使用法
隠密・逃走
カメレオンの最も基本的な使用法は「隠れる」こと。
特に直接戦闘能力のない特殊工作兵(トラッパー)は3人全員がこのカメレオンを装備しており、敵との直接戦闘を避け、逃走する手段としてカメレオンを使っているものと考えられます。
また戦闘員であってもコネ入隊で戦闘力皆無のセミなども、逃げ回るためにカメレオンを装備しているようで……
奇襲
戦闘員にとってカメレオンは奇襲のための手段です。
透明化したままでは攻撃ができませんから、透明化した状態で攻撃する上で優位な位置を確保し、カメレオンを解除して即座に攻撃。
言うは簡単ですがカメレオン使用中はレーダーに映る以上、敵も当然奇襲は警戒していますし、トリガーの切り替えには一瞬のタイムラグがあります。
ただ使えば奇襲が成功するといった簡単なものではなく、乱戦を利用するなど相応の工夫が必要とされます。
バッグワーム ⇔ カメレオン
カメレオンを使用する上で最も重要となるのが、レーダー探知を阻害するバッグワームとの切り替えです。
例えば奇襲を仕掛ける際も、最初からカメレオンを使用していたのではレーダーに映って早くから警戒されてしまうため、敵の視界に入るギリギリまではバッグワームを使用しているのがベスト。
ただあまりにギリギリまでバッグワームを使用していると、今度は敵の視界に入ってしまう恐れがあります。
逃走する場合はその逆。
とにかくカメレオンとバッグワームを状況に応じて上手く使い分けることが、奇襲や隠密行動の精度を飛躍的に高めてくれます。
ダミービーコン ⇒ カメレオン
作中でまだ実際に使われたわけではありませんが、有効だなと思われるのがダミービーコンとカメレオンのコンボです。
ダミービーコンとは偽のトリオン反応を発生させるトリガー。
バッグワームを着てダミービーコンをバラまき、ダミービーコン起動と同時にカメレオンに切り替え(ダミービーコンは一度作ってしまえばトリガーをオフにしても残る)。
こうすればダミービーコンのトリガー反応に紛れてレーダー探知を誤魔化しながらカメレオンを使用することができます。
トリガー構成的に一人この戦法を使いそうな隊員がいますが……(後述)。
ワールドトリガー「カメレオン」の主な使用者
風間隊~隠密特化のステルスチーム~
カメレオンと言えばA級3位、ステルス特化のコンセプトチーム風間隊。
3人全員がカメレオンを装備しており、隊服にはカメレオンのトリオン消費を軽減する機構が埋め込まれています(その分、トリオン体のコストが高くなっている)。
また風間隊には強化聴覚のサイドエフェクトを持つ菊地原がいるため、カメレオンを使った隠れ合いでは圧倒的なアドバンテージを確保。
現在のボーダーでカメレオンを使ったステルス戦術が廃れてまったのは、この風間隊の存在が要因と言われています(=ステルス戦では風間隊に及ばない)。
漆間恒~隠密・奇襲のスペシャリスト~
作中での戦闘シーンはほとんどありませんが、カメレオンを使ったステルス戦闘の使い手として期待されているのが漆間恒。
ボーダーでも珍しい戦闘員一人だけの部隊であり、たった一人でB級中位を維持していることから、よほど生存能力、隠密行動に長けているものと考えられます。
トリガー構成を見ると、アサルトライフルを使うガンナーで、カメレオン、バッグワーム、サイレンサーに加えてダミービーコンまで装備。
奇襲で一気にポイントをかっさらっていくタイプの隊員と予想されています。
笹森日佐人~奇襲もできる仕事人~
笹森の部隊内での基本的な役割はガンナー2人の護衛ですが、状況に応じてカメレオンで奇襲を仕掛けることもあり、地味に風間隊に次いでカメレオンを多用していますね。
ランク戦ではカメレオンを使用したまま遊真にとりつき、味方に自分ごと撃つよう言ったりと献身的なところもまた良し。
香取隊の若村や三浦もサポートのためにカメレオンを装備しているとされていますが、笹森の上手さは一歩抜きんでている印象ですね。
【まとめ】「ワールドトリガー」ノーマルトリガー一覧(武器一覧)
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