「ゴールデンカムイ」アシリパ~物語の鍵を握るかわいい変顔ヒロイン、その父と母、杉元との関係、年齢、モデル、声優など~

 今回はヤングジャンプで連載中の大人気漫画「ゴールデンカムイ」から、物語の鍵を握るかわいい変顔ヒロイン「アシリパ」について解説します。

 ゴールデンカムイは明治末期の北海道・樺太を舞台に、男たちがアイヌ民族から強奪された金塊を求めて争いを繰り広げる物語。

 アシリパは本作のヒロインであり、金塊の在り処を示す刺青を解読できるとされている物語の鍵を握る人物です。

 本記事ではアシリパにまつわる秘密や、杉元との関係、作中での活躍や言動などを中心に、その魅力を深掘りしてまいります。

「ゴールデンカムイ」アシリパのプロフィール

基本プロフィール(外見、性格、和名、誕生日、年齢、モデル、声優など)

 アシリパはポーランド人と樺太アイヌのハーフである父と、北海道アイヌの母の間に生まれたアイヌ民族の少女。

 外見は艶やかな黒髪と緑が散った濃紺色の瞳が特徴の美少女です。

 年齢は作中でははっきり明言されていませんが、生まれたのが日清戦争終了後の1895年以降であり、それから10年以上経過していること、ゴールデンカムイの舞台が1907年とされていることなどから、11~12歳だと考えられます。

 性格は非常に天真爛漫で聡明。
 アイヌの古い文化や因習を尊重しつつも、それに囚われることなく柔軟な思考を持ち合わせた自称「新しい時代のアイヌの女」です。

 名前のアシリパも、アイヌ語で「新しい(アシリ)年(パ)」を意味しているのだとか。

 ちなみにアイヌ民族には災いを避けるため子供に汚いものを示す幼名をつける習慣があり、アシリパの幼名は「エカシオトンプイ(=祖父の尻の穴)」

 戸籍上の和名は小蝶辺明日子(こちょうべあすこ)となっています。

 また、登場人物に実在のモデルが存在していることが多い「ゴールデンカムイ」ですが、アシリパに関してはそうしたモデルは存在しないようです。

 誕生日は1月1日、声優は白石春香さんです。

金塊の在り処を示す刺青の暗号を解読できる(?)物語のキーマン

 アシリパはクマに襲われた杉元を助けて第一話から登場しました。

 アイヌ民族から奪われた金塊を求める杉元に対し、自分の父がその強奪の際に殺されたアイヌ民族の一人だと告げると杉元に協力を求められ、父の敵討ちのために行動を共にするようになります。

 しかし後に殺されたはずの父が生きていて、実は父こそが金塊強奪犯”のっぺら坊”だと聞かされると、アシリパは真実を知るために”のっぺら坊”が収監されている網走監獄へ向かいます。

 そして実際に”のっぺら坊”が父であることは確認できたものの、直後に父は射殺され、何故自分が父から金塊を託されたのかは分からずじまい。

 刺青の解読方法についても全く心当たりがありません。

 そしてアシリパは父の真意を知るため、父の過去を辿り、忘れていた父との記憶を取り戻す旅に出るのです。


「ゴールデンカムイ」アシリパの人間関係

杉元のことは”好き”みたいだけど、この感情は恋なの?

 アシリパは物語のヒロイン枠であり、主人公である杉元佐一に明確な好意を向けています。

 物語当初から、共に戦いを潜り抜けた杉元のことを”相棒”と称し、好意を持っていたアシリパですが、その感情は徐々に淡い恋心へと変化していきます。

 美人占い師のインカラマッが登場した時には嫉妬した様子を見せていましたし、杉元が金塊を求める理由が想い人である梅子のためだと知った時は感情を持て余して踊り出していました。

 そして一度は死んだと思われていた杉元と再会した際には、アシリパ本人も明確に杉元への恋愛感情を自覚したようです。

 一方の杉元は、アシリパに対しては敬意と信頼を払い、大切に思ってはいるものの、それが艶っぽい感情かというとそうではなさそう。

 年齢も10歳ぐらい離れていますし、杉元がアシリパに向ける感情は純粋な庇護欲みたいですね。

 今後アシリパの想いが報われる日が来るのか、要注目です。

父はのっぺら坊(ウイルク)、母(リラッテ)は出生直後に亡くなる

 母親のリラッテはアシリパの出産直後に病死しており、アシリパは父ウイルクの下で猟師として育てられました。

 父の方針で、本来であればアイヌの娘がすべき裁縫などの仕事やたしなみはほとんど学ばず、男勝りに育てられたアシリパ。
 そこには、アシリパをアイヌを導く存在としたいというウイルクの想いがありました。

 実は父ウイルクは、若い頃は少数民族と共に帝政ロシアからの解放運動をしていて、アレクサンドル2世の暗殺を実行したテロリスト。

 そしてアイヌ民族独立のためにアシリパにアイヌ民族を率いて戦ってほしいと、彼女に金塊を託したのです。

 普通の親なら娘にそんな危険な真似はさせたくないのでしょうが、父ウイルクはある意味公正な人物。

 血を流すならまずは自分、身内からということなのでしょうが……う~ん。そんなもの親から託された方はたまったもんじゃないですよね。


「ゴールデンカムイ」アシリパはここがかわいい

変顔とオソマ(=うんこ)発言を連発

 アシリパの魅力はそのヒロインらしからぬ変顔とオソマ(=うんこ)発言でしょう。

 矛盾しているようですが、美少女であるアシリパの顔芸はもはや「ゴールデンカムイ」の代名詞であり、アシリパを構成する大事な要素。

 また、味噌やカレーなどの見慣れない食品をオソマ(アイヌ語でうんこ)と呼んで当初は拒絶していたアシリパですが、それが美味しいことを知ると逆にオソマを強く求める様になります。

 建前上は「杉元がオソマ好きだから仕方なく」的な発言をしているのですが、それが逆にオソマ好きを強調しているんですよね。

 ちなみに、どんなに美味しくてもそれがオソマであるとの認識はブレず、食べていいオソマもあるという倒錯した解釈をしているようです。

 未知のオソマを見た時のアシリパの変顔はある意味無敵かわいいですよ。

アイヌの珍味(主に脳みそ)を見事に料理(主に生)、アザラシも容赦なく撲殺

 アシリパは非常に料理上手で、「ゴールデンカムイ」には狩猟で仕留めた獲物を美味しく料理するグルメ漫画的な要素も存在します。

 ただし、アシリパの料理はあくまでアイヌ民族のワイルドなそれ。

 慣れない人間(杉元)にはかなりキツメの内容となっています。

 特に多いのが動物の脳みそで、これはアシリパ自身も非常に好物らしく、しばしば杉元たちに生で食べさせ、杉元に何とも言えない微妙な表情をさせていますね。

 ただ、後にアシリパは次のように指摘され顔を真っ赤にしていましたから、これはこれで彼女の好意の現れだったのでしょう。

「好きな人には自分の好きなものを好きになって欲しいもんねぇ」

 また、猟師・料理人としてのアシリパの苛烈さが良く表れているのが63話に登場したアザラシとのエピソード。

 扉絵では非常に仲睦まじく友情を育んでいたかのように見えたアシリパとアザラシですが、次のページではアザラシは容赦なくアシリパに撲殺され、美味しく料理されています。

 かわいいだけじゃ「ゴールデンカムイ」ではヒロインにもマスコットにもなれないということが、如実に表されたエピソードでした。



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