今回は週刊少年ジャンプの傑作バレーマンガ「ハイキュー‼」から、名将烏養監督(✖鵜飼)の血を引く新生烏野高校のコーチ「烏養 繋心(うかい けいしん)」について解説します。
烏養コーチは名将烏養監督の孫で烏野高校バレー部のOB。
まだまだ指導者としては未熟ながら、顧問の武田先生とコンビを組み、烏野高校の奇人・変人・天才たちを教え導く熱血コーチです。
本記事では烏養コーチの基本プロフィールに加え、その人間関係やアニメ第3期途中で起きた声優交代の経緯などを中心に語っていこうと思います。
「ハイキュー‼」烏養繋心(烏養コーチ)ってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(身長、誕生日、声優など)
所属 | 坂ノ下商店/烏野高校男子バレー部 |
ポジション | バレー部コーチ(現役時代はセッター) |
誕生日 | 4月5日 |
身長 | 178.2cm |
体重 | 72.2kg |
最高到達点 | ー |
好物 | 玉こんにゃく |
最近の悩み | まだ30にもなってないのに親に「早く結婚しろ」って言われる |
声優 | 田中一成 → 江川央生 |
烏養コーチは烏野高校男子バレー部の新米コーチ。
元々は母親の実家の商店で働きながら商店街の仲間たちと趣味でバレーを続けていましたが、物語序盤の音駒高校との練習試合を前に、顧問の武田先生の懇願に負けてコーチに就任します。
外見は金髪ピアスで前髪をカチューシャで留めたごつめのヤンキー。
しかしその見た目に反して、性格は非常に勉強熱心でバレーに対して真摯な熱血漢です。
初めは渋々始めたコーチ業でしたが、日向や影山を筆頭とした才能あふれる選手たちの存在や、祖父のライバルだった猫又監督の煽りもあって、ずぶずぶとその魅力にハマっていきます。
一方で、本業の坂ノ下商店の方も決して疎かにはしておらず、作中ではエプロンを着け店番をしている姿が頻繁に描かれていました。
作者コメントでは「作中自分の分身が居るとしたらこの人」とも語られていました。
高校時代は控えセッター、選ぶ側の苦悩とは(「非情だな」)
パワー | 4 |
バネ | 3 |
スタミナ | 3 |
頭脳 | 4 |
テクニック | 4 |
スピード | 2 |
※表は最低1~最高5の5段階評価
これが烏養コーチのパラメーター。
今でも商店街チームでバレーを続けているということもあって、結構優秀なスペックの持ち主ですよね。
とは言え、実は現役時代の烏養コーチは高校3年間控えセッターで、スタメンとしてコートに立てたのは正セッターの後輩が怪我をした一度きり。
当時は烏野高校が強豪だったからというのもあるのでしょうが、選手としての才能には決して恵まれていなかったようです。
しかし当時からデータ分析や後輩の指導には長けており、指導者としての才能の片鱗が見え隠れしていました。
コーチに就任して最初に実感したのは「選ぶ側の苦悩」。
3年生で後がない菅原と、1年生ながら圧倒的な才能を見せる影山のセッター争いを見て、思わず「非情だな」とその才能の残酷さに苦悩する場面も見られました(まあ、そのあと菅原本人にそれを正されるわけですが)。
「ハイキュー‼」烏養繋心(烏養コーチ)の活躍と名言
名将:烏養一繋監督の孫、猫又監督への対抗心
烏養コーチにとって、自分の祖父であり、現役時代の指導者でもあった烏養一繋監督は今でも頭の上がらない存在です。
一時は身体を壊して入院していたものの、現在では退院して近所の子供たちやママさん相手にバレーを指導しています。
まだまだ指導者として烏養コーチは祖父には遠く及ばないようで、作中では日向の変人速攻の進化のために祖父にアドバイスを求めていました(そしてそれでもコーチかと投げ飛ばされていました)。
そんな祖父のライバルだったのが音駒高校の猫又監督。
烏養コーチは祖父に非常によく似ているらしく、それを面白がった(あるいはムカついた)猫又監督は事あるごとに烏養コーチを煽ってきます。
烏養コーチはそれに反発してバレー部のコーチを続け指導者としての道にハマっていく、という流れなのですが、それだけでなく、孫の自分が祖父たちの夢だった「ゴミ捨て場の決戦」を実現したいという想いも当然あったのでしょうね。
武田先生とは烏野高校を導く名コンビ(その後)
バレー部の顧問で素人監督の武田一鉄先生と烏養コーチは互いを認め合う名コンビです。
武田先生はバレーに関しては全くの素人で、技術的なことは教えられないからと烏養繋心に頭を下げて懇願し、彼をコーチの道へ導きました。
武田先生は素人ながら非常に熱心に部を支援しており、その熱意は烏養コーチを含め多くの人が認めるところ。
烏養コーチも武田先生がどんな素人染みた発言をしようと決して軽んじることなく、常に敬意と感謝を以って接しています。
彼らのコンビは後々まで続いており、日向がブラジルから帰国し、Vリーグで影山と対戦した2018年時点でも変わらずコーチと監督として二人三脚を続けていました(ちなみに、烏養コーチの髪は黒くなっていました)。
「ハイキュー‼」烏養繋心(烏養コーチ)の名言と声優交代
アニメ第3期途中で田中一成氏が急逝により、江川央生氏へ声優交代
烏養コーチはアニメ第3期途中で当時声優であった田中一成氏が急逝し、急遽第3期9話から江川央生氏へ声優が交代したことでも知られています。
田中氏は死の直前まで元気でおられたのですが、「脳幹出血」という突然の病に見舞われて49歳の若さでお亡くなりになりました。
名優の突然の訃報に多くの人が涙を流しました。
またそれを知らない人も、突然9話から烏養コーチの声がしゃがれた雰囲気に変わってしまい、何があったのかなと驚いたことでしょう。
唐突な声優交代で大変だったでしょうが、後任は江川氏が見事に勤め上げています。
田中氏の声のイメージが強かったため、やはり烏養コーチの声は田中氏でないと、という声も一部にはありましたが、無事にアニメが続けられたのは間違いなく江川氏の尽力あってのことでしょう。
烏野高校を導く数々の名言と田中氏の最後のセリフ
それでは最後に、烏野高校男子バレー部を導いた烏養コーチの数々の名言を紹介させていただきます。
「俺はまだ指導者として未熟だが」
「お前らが勝ち進む為に」
「俺にできることは全部やろう」
勝つために必要なら迷わず影山を正セッターに選ぶべきだと、自ら伝えに来た菅原の熱意に、指導者として決意を固める烏養コーチ。
選手の決意が、彼を指導者として成長させていきます。
「これが最後の一球!」
「常にそう思って喰らいつけ!」
「そうじゃなきゃ今疎かにした一球が」
「試合で泣く一球になるぞ!」
IH予選前に厳しく指導する烏養コーチ。
あるいはその姿は祖父の烏養監督によく似ていたのかもしれません。
「食え」
「食え」
「少しずつ」
「でも確実に」
「強くなれ」
IH予選で青葉城西に敗北し、涙を流す部員たちを食堂に連れていき、食事をさせる烏養コーチ。
敗北も涙も糧にして強くなれと、繋げることの大切さを教えてくれました。
「下を向くんじゃねえええええ!」
「バレーは!」
「常に上を向くスポーツだ」
白鳥沢戦で、劣勢で敗北寸前の部員たちに喝を入れた烏養コーチの叫び。
このセリフこそが、田中氏の烏養コーチとして最後のセリフになりました。
このセリフは恐らくファンの心の中に永遠に刻み込まれたことでしょう。
田中さん、ありがとうございました。
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