今回は週刊少年ジャンプの傑作バレーマンガ「ハイキュー‼」から、日向の初代ライバル「犬岡 走(いぬおか そう)」について解説します。
犬岡走は烏野高校因縁のライバル、音駒高校の1年生。
高い身長とスピードを併せ持ち、初登場の際には日向たちの変人速攻を一人でブロックするなど、強力なライバルとして彼らの前に立ちふさがりました。
その後、リエーフの登場によりスタメン落ちを経験し、ポジション変更を経て新たな才能を開花。
本記事では常に日向の一歩先を行っていた男・犬岡走のプロフィールと活躍、その後の進路などを中心に語っていこうと思います。
「ハイキュー‼」犬岡走ってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(身長、誕生日、最高到達点、悩み、声優など)
所属 | 音駒高校1年1組 |
ポジション | ミドルブロッカー → ウイングスパイカー |
誕生日 | 11月1日 |
身長 | 185.3cm |
体重 | 74.3kg |
最高到達点 | 333cm |
好物 | 唐揚げとご飯 |
最近の悩み | 食べても食べてもお腹がすくこと |
声優 | 池田恭祐 |
犬岡走は烏野高校因縁のライバル・音駒高校の1年生です。
外見は髪を短く刈った爽やかで人懐っこそうな雰囲気の少年で、1年生としてはかなり背が高く体格もがっちりしています。
とても親しみやすくバカっぽい性格をしており、日向とは高校生徒は思えない擬音だらけの会話で通じ合っていました。
初登場となった練習試合では1年生ながらスタメンとして日向たちを苦しめますが、梟谷学園グループで開催された合宿ではリエーフにポジションを奪われスタメン落ち。
その後、猫又監督の勧めによりポジションをミドルブロッカーからウイングスパイカーに変更し、春高の部隊では再び日向たちの前に立ちふさがりました。
ちなみに日向も後にミドルブロッカーから守備のできるオポジット(ウイングスパイカー)に転向しており、そのことから犬岡は作者に「いつも日向の一歩先を行っていた奴」と評されています。
高身長にスタミナ、スピードを併せ持つ身体能力の塊
パワー | 4 |
バネ | 3 |
スタミナ | 5 |
頭脳 | 1 |
テクニック | 1 |
スピード | 5 |
※最低1~最大5の5段階評価
犬岡走は一年生で185cmとかなりの高身長にも関わらず、日向に匹敵するスピードとスタミナを併せ持つ身体能力の塊です。
特に高校生でスピード評価「5」を獲得しているのは、日向、西谷、星海ら小柄な選手ばかりですから、犬岡の身体能力の高さは際立っています。
日向の変人速攻をマンマークで止めたことからもその能力の高さがうかがえますね。
一方で、頭を使ったプレーは苦手で、テクニックもまだまだ未熟。
しかし緊迫した試合に途中出場した際、コートに入ってすぐ100%のパフォーマンスを発揮するなど、その単純さが上手く作用することも多いです。
ウイングスパイカーにポジション転向してからは、護りの音駒らしくレシーブ能力に磨きをかけており、結果的にブロック、スパイク、レシーブと隙の無い能力を獲得していました。
「ハイキュー‼」犬岡走の人間関係(日向、リエーフ)
日向の初代ライバル
犬岡走は日向にとっての初代ライバルです。
日向のライバルというなら影山がいますが、あれはどちらかというとラスボスなので、レベルの近い好敵手という意味では犬岡が最初ですね。
初対決となった練習試合では、身体能力では互角だったものの、身長で勝る犬岡が日向の変人速攻を止めるなどやや優勢。
しかし日向は試合の中で犬岡に食らいつき、犬岡もそれに引きずられ、互いに実力以上の力を発揮していました。
「あいつが目の前に来ると」
「わくわくするんだ」
ただ怖いだけだったブロックが全く別のものに感じられる。
犬岡は日向にとって、バレーの競う楽しさを教えてくれた存在だったのかもしれません。
リエーフにポジションを奪われるが……
日向のライバルとしてそのまま活躍し続けるかと思われた犬岡ですが、梟谷学園グループで開催された東京合宿編以降は、ポジションをリエーフに奪われスタメン落ちしてしまいます。
リエーフは技術的には犬岡に劣りますが、身長とそこから繰り出される攻撃力では犬岡を圧倒。
一般的に高さがものを言うミドルブロッカーとして犬岡はリエーフに太刀打ちできず、日向のライバルの座さえ奪われてしまいました。
そのまま戦線からフェードアウトしてしまうかと思われた犬岡ですが、猫又監督のアドバイスによりウイングスパイカーに転向。
そのことに関し、犬岡本人としてはリエーフに劣っていると悔しい思いもあったようですが、このポジション変更が結果的にハマります。
春高の舞台では、ブロック・レシーブ共に得意なウイングスパイカーとして、リエーフと並んで烏野の攻撃を阻んでいました。
「ハイキュー‼」犬岡走の活躍と名言、その後の進路(将来)
卒業後はバレーを辞めて保育士に
高校卒業後、犬岡走はバレーを辞めて保育士として働いています。
身体能力が高く、バレーを辞めたとしても何らかスポーツに携わる仕事をしているイメージがあったので、この進路は少し意外でした。
名前の由来が「人のために奔走できる人になるように」だから、子供たちのために元気に駆けずり回ってるんでしょうね。
……頑張り過ぎて子供に怪我させないよう気を付けて。
卒業後も音駒のメンバーとは交流があるようで、2021年の東京オリンピックの際には研磨の家で一緒にTV観戦しており、鍋の具材の買い出しを担当していました。
大人になっても犬岡はあまり雰囲気が変わってませんでしたね。
常に日向の一歩先を行っていた男の活躍と名言
犬岡走の活躍は、常に日向との対決の中にありました。
初対決は烏野高校と音駒高校の練習試合。
日向たちの変人速攻に最初は驚かされた音駒高校ですが、犬岡が日向をマンマーク。
徐々に日向の動きになれ、追い付いていくようになり、第一セットのラストでは日向の変人速攻をブロックします。
「やっと捕まえた!」
この経験が日向の成長を促し、日向は目を瞑って打つ変人速攻だけでなく、普通の速攻も使え分けられるようになります。
犬岡という好敵手が日向のレベルを試合の中で引き上げた一幕でした。
練習試合は音駒の勝利で終わり、続く彼らの再戦は春高の舞台。
試合途中、3年の海信行に代わり、前衛の高さを補強するために投入された犬岡。
彼は入って早々日向の速攻をブロックして存在感を見せつけます。
そして続く犬岡のサーブレシーブ。
その時、彼はウイングスパイカーにポジション変更した時のことを思い出していました。
猫又監督からポジション変更を勧められ、リエーフに劣っていると言われたようで悔しい思いをした犬岡。
しかしウイングスパイカーとして、この一本を上げなければプレーが終わってしまう「レシーブ」の怖さに気づき、すぐにそんな悔しさは気にならなくなりました。
「気づいてしまったから」
「もう立ち向かう以外ない」
そうして磨き上げてきたレシーブは、Aパスでこそなかったものの何度も成功。
そして第3セット目、ついに犬岡はセッター直通のAパスを見事に決め、さらにそこからスパイクと、音駒のスパイカーらしい存在感を発揮したのでした。
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