「忘却バッテリー」凪薫（なぎかおる）～日本一・大阪陽盟館の正捕手、登場回（初登場）やプロフィール、人間関係など～

　今回は「ジャンプ＋」の人気野球漫画「忘却バッテリー」から、大阪陽盟館の正捕手「凪薫（なぎかおる）」について解説します。

　凪薫は高校野球最高峰の強豪・大阪陽盟館で一年生にしてレギュラーの座を勝ち取った日本一の捕手。

　大阪陽盟館から清峰葉流火のバーターとしてスカウトされたことのある智将・要圭にとっては因縁深い存在です。

　本記事ではそんな凪薫のプロフィールや登場話（初登場）、人間関係を中心に解説してまいります。

「忘却バッテリー」凪薫のプロフィール

引用元：『忘却バッテリー』キャラクター人気投票

　凪薫は高校野球最高峰の強豪・大阪陽盟館の正捕手。

　主人公の要圭や清峰葉流火らと同い年で、高校一年生にして甲子園連覇を成し遂げた本作のラスボス的存在です。

　外見は色黒高身長のイケメン。

　性格はクールで口数が少なく、あまり他人や物事に興味を持たないタイプです。

　見た目や雰囲気はどこか清峰葉流火に似通った部分がありますが、小食だったり自己主張が薄かったりとより省エネで生きている印象ですね。

　凪薫は高校野球最高峰の強豪・大阪陽盟館で一年生にして正捕手の座を勝ち取った日本一の捕手です。

　大阪陽盟館の投手を活かすリード力と膝をついた状態から矢のような送球で帝徳の俊足・小里の盗塁を刺す天性の肩を持ち、フィールディングも高校生離れしています。

　後逸せず、走らせずを体現した圧倒的なフィジカルを持つアメリカ好みのメジャー的捕手で、通称「大阪の壁」。

　智将・要圭も大阪陽盟館に入学したところでレギュラーにはなれなかっただろうと認めるほどの圧倒的な実力者です。

　凪薫の初登場は83話～84話。

　一年目の夏の甲子園一回戦で帝徳に圧勝し、クールにチームメイトと会話する姿が描かれていました。

　帝徳と対戦した直後にも関わらず全く疲れた様子もなく、帝徳に対し無関心。

　チームメイトの桐島夏彦のように積極的に毒を吐くようなことはありませんでしたが、「今日（の試合）より大阪大会のがキツかった」と口にし、帝徳の傷口を抉っていました。

　凪薫の再登場は101話。

　記者の佐古が大阪陽盟館の亀田監督の取材に行った際、食堂でチームメイトと雑談する凪薫の姿が描かれていました。

　ただ基本的に会話を主導していたのは口の悪い桐島夏彦と品位を重んじる白旗孝文。

　凪薫は彼らのプロ野球と金の話には全く無関心で、どうでもいいと言いながらモソモソ小さな口で食事を続けていました。

　凪薫は大阪陽盟館の中でも異色の存在です。

　というのも大阪陽盟館は完全スカウト制で身長180cm以上のフィジカルに恵まれた者しか入部を許されない強豪中の強豪。

　プロ養成所とも揶揄される彼らはプロ野球を地続きの世界として強烈に意識しています。

　その為、桐島夏彦らチームメイトは既にプロになって稼ぐことを考えていますが、凪薫だけは「どうでもええやろ」と無関心。

　既に凪薫はプロ指名必至とみなされていますが、何のために野球をしているのか今一つ読めないキャラクターです。

　中学時代天才バッテリーとして名を馳せた清峰葉流火と要圭ですが、本当に天才だったのは清峰葉流火だけ。

　要圭はフィジカルにも恵まれず、必死の努力で清峰葉流火についていっていただけでした。

　清峰葉流火には大阪陽盟館からスカウトがきていましたが、要圭にあったのはそのバーター。

　自分は選ばれなかった側だと理解した智将・要圭はショックのあまり記憶喪失（正確には解離性同一性障害による人格交代）に陥ってしまいました。

　凪薫はそんな智将・要圭にとって自分が届かなかった本物の天才捕手。

　ただ同時に恥将（主人格）はそんな凪薫を見て、リードなら智将は負けていないんじゃないかと口にします。

　この時から彼らの、甲子園へ行き、凪薫を超えるという挑戦が始まりまったのです。