今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、劇場版「オリオンの矢」のヒロイン「アルテミス」について解説します。
アルテミスは貞潔を司る女神であり、狩猟系ファミリア「アルテミス・ファミリア」の主神。
ヘスティア、アテナと並ぶ三大処女神の一人であり、非常に堅物かつ潔癖な性格の女神として知られていました。
しかしある事情により劇場版ではそうした在り方にやや変化が見られ……
本記事ではそんなアルテミスのプロフィールや劇場版での活躍、その後を中心に解説してまいります。
「ダンまち」アルテミスのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
アルテミスは貞潔を司る女神であり、狩猟系ファミリア「アルテミス・ファミリア」の主神。
作中ではヘスティア、アテナと並ぶ三大処女神(スリートップ)の一人として語られていました。
外見は長い水色の髪が特徴の凛々しくもかわいらしい美少女。
性格はかなりの堅物で、特に恋愛関係に関しては「恋愛オンチ」と評されるほどの潔癖です。
非常にガードが堅い鉄壁の女であり、かつては彼女の裸を除こうとした男神どもに容赦なくその矢を射かけて罵っていたのだとか(そこがイイと豚系男神から大人気)。
原作では早くから存在が示唆されていましたが、劇場版「オリオンの矢」のヒロインとして登場。
しかしそこで登場したアルテミスは、かつての潔癖ぶりがなりを潜め、ガードゆるゆるのポンコツヒロインと化しており……?
なお声優は坂本真綾さんが担当。
アルテミス・ファミリア
アルテミス・ファミリアはオラリオ外で活動する狩猟系ファミリアです。
詳しい構成員の数や質に関しては不明ですが、アストレア・レコードでは暗黒期の闇派閥(イヴィルス)との戦いにも参戦しており、相応の戦闘力は有していた模様。
アルテミス自身も弓矢とナイフの名手であり、眷属たちと共に前線で戦っていたそうです。
なお、アルテミスは眷属の恋愛に関しても非常に厳しく、彼らにも自分と同様の貞潔さを求めていたのだとか。
そんなアルテミス・ファミリアは劇場版「オリオンの矢」において、魔獣「アンタレス」によって皆殺しにされてしまいます(詳しくは後述)。
「ダンまち」アルテミスと神々(ヘスティア・アフロディーテ)
アルテミスはヘスティアと天界にいた頃からの神友。
同じ処女神同士、非常に仲良くしていました。
一方で悪友とも呼べる関係性だったのが美の女神アフロディーテ。
アフロディーテは外見は美しいものの中身は非常に残念なポンコツ女神です。
自分より男神たちから人気があるアルテミスに嫉妬したアフロディーテは、しばしばアルテミスに絡んで挑発しては、キレた彼女に弓で尻を射られたりしていたのだとか。
ただアフロディーテがアルテミスに絡んでいたのは彼女に「恋」の素晴らしさを知って欲しいと思っていたからでもあり、本音の部分ではアルテミスに対して深い友情を抱いていました。
「ダンまち」アルテミスとベル(オリオンの矢)
劇場版「オリオンの矢」において、アルテミスはオラリオの「神月祭」でベルと出会います。
切っ掛けはヘルメスが企画した、台座に刺さった伝説の矢を引き抜いた者に世界一周旅行をプレゼントするというイベント。
多くの挑戦者が失敗する中、ベルの番が訪れると「見つけた」という声が頭の中に響き、ベルは見事伝説の矢を引き抜くことに成功します。
しかし実はこのイベントは、伝説の矢「オリオンの矢」に選ばれた冒険者を探すために、アルテミスがヘルメスに依頼して行われたもの。
ベルたちはアルテミスからオラリオの外で発生した魔獣「アンタレス」の討伐を依頼されることになります。
アンタレスは「オリオンの矢」でしか倒すことができないとされており、ベルたちはその依頼を受諾することに。
ただこのアルテミス、ヘスティアが知る天界にいた時の彼女とはどこか違っていて、ベルに対してハグしてきたり、ヘスティアの恋愛事情に興味を抱いたり、貞潔の女神らしくありません。
そんなアルテミスに、ベルは彼女を守ることを誓うのですが……
「ダンまち」アルテミスの最期(死亡)
ベルたちが出会ったアルテミスは、実はアルテミス本人ではありませんでした。
本物のアルテミスは眷属たちと異変の調査に向かった際、既に魔獣アンタレスに食べられ、その中に取り込まれてしまっていました。
アルテミスはその間際にアンタレスを倒すための「オリオンの矢」を召喚。
ベルたちが出会った彼女は、その矢にこびりついた彼女の残滓だったのです。
アルテミスの「神の力(アルカナム)」を取り込んだアンタレスは、その力で「アルテミスの矢」を生み出し、下界を滅ぼそうとします。
それを止めるにはアンタレスに取り込まれたアルテミスを殺すしかなく、彼女を殺せるのはオリオンの矢に選ばれたベルだけ。
ベルはアルテミスの魂を救うためオリオンの矢によってアンタレスを瀕死の状態に追い込むと、最後は取り込まれたアルテミスの心臓にヘスティア・ナイフを突き立て、彼女に止めを刺しました。
最期の瞬間、二人は精神世界で別れの挨拶をかわします。
そこでアルテミスはいつか生まれ変わり再会することを約束し、消滅していきました。
「だから、次にあったときは」
「一万年分の恋をしよう、ベル!」
「ダンまち」アルテミスのその後
「メモリア・フレーゼ」ではアルテミスとベルのその後、一万年後の再会の物語が描かれています。
再び貞潔の女神として生まれ変わったアルテミス。
彼女はかつての記憶を失っていました。
そこに現れたのはヘスティア。
ヘスティアはアルテミスに、この先に彼女を待っている者がいることを告げ、道を指し示します。
その先にいたのは、かつて恋を約束した白い少年で……
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