今回はワールドトリガーから、作者も認める強力な瞬間移動トリガー「テレポーター」について解説します。
ワールドトリガーは集団戦の要素が強いSFバトル作品で、作中で実際に活躍している武器(=トリガー)の多くは一点モノの特殊な武器ではなく、汎用品のノーマルトリガー。
テレポーターは視線の方向に使い手を瞬間移動させる試作トリガーで、制約や使用条件は厳しい一方、使いこなせば非常に強力なトリガーです。
本記事ではテレポーターの基本情報と使用方法についての考察、使い手などを中心に解説してまいります。
ワールドトリガー「テレポーター」基本情報
基本性能(使用条件・制約)
テレポーターは使用者に瞬間移動を可能とさせる試作オプショントリガー。
作中で実際に使用された機会は少ないものの、作者の葦原先生も認める強力なトリガーであり、考察好きのワ民(=ファン)の間で大人気のトリガーです。
ただ瞬間移動といっても無制限に可能なわけではなく、使用条件・制約はかなり厳しめ。
まず「消費するトリオン量」に応じて「移動する距離」と「発動に必要な時間」が変化。
短距離(2~3m)だと0.5秒程度、長距離(30m以上)だと発動するのに数秒程度必要とされています。
また使用後は再使用までに同程度のインターバルも必要になるそうです。
さらに視線の方向に移動するトリガーのため、移動先までの視線が通っていないと発動できず、障害物や煙幕で視界が遮られている場合には使えません。
長所:瞬間移動が弱い訳がない
瞬間移動トリガーなんて強くないわけがなく、ワ民の間ではどうしてもっと使用する隊員がいないのか(現状、装備しているのはA級4名B級1名のみ)としばしば話題になるトリガーです。
まだ試作段階のトリガーなので、あまり数が出回ってない、使用方法が確立されていないというのもあるのかもしれませんが……
短所:視線+発動までの時間(+インターバル)
テレポーターは非常に使いどころの難しいトリガーです。
その最大の理由は視線の制約と発動までにかかる時間。
例えば逃走するために30m瞬間移動しようとすれば、移動先に視線をやって数秒間待たなければならないのですが……戦闘中にそんなことしてれば、移動前にやられるかすぐ移動先を割り出されちゃいますよね。
加えて使用後はインターバルが必要で連続使用不可。
かといって短距離移動だと移動そのものの意味が薄くなります。
一応、ゴーグルなどを付ければ視線を誤魔化すことは可能ですが、発動までのタイムラグに関してはいかんともしがたいものがありますね。
ワールドトリガー「テレポーター」の使用法(技)
奇襲
テレポーターの基本的な使用法は瞬間移動からの「奇襲」です。
戦闘中に敵から視線を逸らせば警戒されてテレポーターの使用効果が薄れます。
しかし敵に視線を向けたまま、瞬間移動により距離を詰めたり敵の背後を取るなどして攻撃を仕掛けるのであれば、テレポーターの使用を事前に察知される可能性は低く、奇襲として非常に有効。
作中では実際に、後述する嵐山隊が使用していました。
移動・逃走手段としては微妙?(✖スナイパー)
ワ民の間でしばしば議論になるのが「スナイパー(狙撃手)」は移動・逃走手段としてテレポーターを装備すべきでは、というもの。
今のところ作中でテレポーターを装備しているスナイパーはいないため、ここではそれに関して簡単に私見を述べさせていただきます。
結論から言うと、スナイパーとテレポーターの組み合わせは、移動・逃走手段としては微妙、あまり意味がないと考えています。
そもそもスナイパーは見つかって捕捉されたら終わりのポジション。
逃走のための機動力確保は彼らの課題の一つであり、隠岐のようにジャンプ台を作る「グラスホッパー」でそれを補っている隊員もいますが、グラスホッパーは使用に相応のセンスが要求されるため、それが可能な隊員は少数派です。
その為、テレポーターを使って移動を補助できれば、と誰もが一度は考えるのですが、トリオン体の身体能力は高く、数十メートル程度の距離はあっという間に詰められてしまう程度のものでしかありません。
しかも発動には数秒のタメが必要。
テレポーターで逃げようとしても発動前に倒されるか、発動してもその後すぐに距離を詰められ倒されて終わりでしょう(奇襲に使うなら有りかも)。
またスナイパーの場合、逃走はバッグワームを使用した状態がデフォルト。
メイン側にスナイパートリガー三種とシールドを装備している隊員の場合(バッグワームはサブ側想定)、スナイパートリガーをどれか一つ抜かないといけないんですよね。
基本のイーグレット一本で勝負するスナイパーならまだしも、三種を使い分けるオーソドックスなスナイパーにとって、わざわざどれか抜いてまでテレポーターを装備する価値があるかというと……
ワールドトリガー「テレポーター」の主な使い手
加古望~蝶のように舞う~
テレポーターの使い手としてファンの期待が高いのが感覚派射手・加古望。
加古さんは実際にはまだ作中でテレポーターを使用したことはないのですが、蝶のように華麗に戦場を舞うと評された戦闘スタイルから、テレポーターの使いこなしに期待が高まっています。
加古さんはメイン側にブレードトリガー「スコーピオン」とバッグワーム、サブ側にシュータートリガーとテレポーターを装備。
その為、距離を詰めての奇襲にテレポーターを使用するタイプと予想されます。
またチームメイトにトラッパーの喜多川真衣がいるので、ワザと別方向に視線を向けてテレポーターの使用を匂わせつつ、トラップを踏んで別方向にワープとか、色々面白い戦い方ができそうですね。
嵐山准(+時枝充)~裏を取っての十字砲火~
作中で実際にテレポーターを最初に活用したのが嵐山隊の嵐山准隊長。
A級部隊とのブラックトリガー争奪戦において、テレポーターを使用して相手の背後をとり、時枝との十字砲火をしかけるといった見事な奇襲を実行しています。
時枝のトリガー構成は嵐山と全く同じなので、場合によっては逆の役割も出来たでしょうね。
尼倉亜澄~逃走手段として使用する唯一の隊員?~
今だ戦闘シーンはないものの、作中で唯一移動・逃走手段としてテレポーターを使用していると思われるのがボーダー唯一の観測手・尼倉亜澄です。
尼倉は攻撃手段を一切持たず、強化レーダーによって潜伏する敵の位置を割り出すという特殊なポジション。
必然的にテレポーターは逃走手段と予想されるわけですが……使用法のところで前述したように見つかってからテレポーターをあまり意味がありません。
となれば尼倉は、敵に見つからないよう、逃走というよりは静かに移動する手段としてテレポーターを使用しているのかもしれませんね。
【まとめ】「ワールドトリガー」ノーマルトリガー一覧(武器一覧)
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