今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか（以下「ダンまち」）」から、作中屈指の怪物と名高い「ジャガーノート」について解説します。
ジャガーノートとはダンジョンへの過剰な破壊活動によって発生する極めて強力なモンスター。
過去には「アストレア・ファミリア」を壊滅に追いやった存在で、本編ではベルとリューの前に立ち塞がり、その圧倒的な強さでファンを驚かせました。
本記事ではジャガーノートの正体、その強さと倒し方、その後（ネタバレ注意）を中心に解説してまいります。
「ダンまち」ジャガーノートとは
引用元：大森藤ノ Twitter
ダンジョンが生み出した免疫機構
ジャガーノートは原作第四部で登場した極めて強力なモンスターです。
外見は装甲に覆われた巨大な恐竜の化石。
体高は３Mほどで、４Mほどの長さの尻尾と鋭い破爪を有しています。
ギルドによって存在を秘匿されている未知の魔物（詳細は後述）。
迷宮に対し過剰な破壊活動を引き起こした際、破壊された迷宮の修復よりも破壊した者の排除を優先した迷宮の意思によって産み落とされる免疫機構のような存在です。
ちなみに出現条件は中層域以下で（上層はウラヌスの祈祷の影響で出現しない）迷宮に対して２割以上の大規模破壊を引き起こすこと。
初めて存在が確認されたのは「アストレア・ファミリア」壊滅時
ジャガーノートの存在が初めて確認されたのは本編開始５年前。
闇派閥「ルドラ・ファミリア」が敵対していた「アストレア・ファミリア」を迷宮で生き埋めにしようと、大量の火炎石を使用し、ジャガーノートは発生しました。
突如現れたジャガーノートはその場にいた者達を次々に虐殺。
アリーゼたちの奮戦により辛うじてリューは生き延びたものの、アストレア・ファミリアは壊滅状態に追い込まれました（ルドラ・ファミリアも1名を除き全滅）。
この時、ギルドも初めてジャガーノートの存在を認知したのですが、彼らはその存在を隠蔽。
下手に公表したりダンジョンの破壊活動を規制すれば、好奇心に駆られた神々がやらかす可能性が極めて高かったため、隠蔽せざるを得なかったという事情があります。
「ダンまち」ジャガーノートの強さ
ジャガーノートは極めて強力なモンスターです。
作中ではＬＶ３～４の第二級冒険者が、ほとんど手も足も出ず蹂躙されていました。
まず圧倒的なのはその「攻撃力」と「機動力」。
両手の破爪から繰り出される一撃は強力無比で、金属製の鎧や盾を紙切れのように引き裂いてしまいます。
加えて速度も「閃光」と評される下層最速のモンスター・イグアスを凌ぎ、跳躍力など運動性能も桁外れ。
更に索敵能力も高く、ダンジョン内の冒険者の存在を即座に感知し、どこまででも追いかけてきます。
そして最も理不尽なのが全身を覆う「魔力反射装甲」。
魔導士タイプの冒険者にとっては天敵ですね。
ちなみに、ジャガーノートはより深い階層で誕生した個体ほど強力になるという特徴があるそうです。
「ダンまち」ジャガーノートの倒し方
強力すぎるジャガーノートですが、一応弱点や倒し方も作者の大森先生から提示されています。
まずジャガーノートは侵入者の排除を最優先して作られた使い捨てのモンスターで、寿命が極端に短いという欠点があります。
そのため上手く逃げ続けることができれば、短時間で勝手に自壊してしまうそうです（どうやって逃げるのかという問題はさておいて）。
あとは物理的な攻撃に対する耐久力は低いため、接近戦に持ち込めばワンチャン（普通は近づいた瞬間、先にやられて終わりでしょうが）。
ちなみにジャガーノートの強さは２７～３０階層に出現した個体でＬＶ５上位からＬＶ６下位程度と推察。
オッタルクラスなら普通に勝てる水準です。
大森先生曰く、ＬＶ７上位のザルドやアルフィアとジャガーノートが戦った場合、７０階層出現かつ初手で仕留めることができればジャガーノートが勝つのだとか。
耐久力という明確な弱点がある分、ジャガーノートの攻撃力や機動力に対応できる同格以上の相手には弱いのかもしれませんね。
「ダンまち」ジャガーノートVSベル＆リュー
本編では、ジャガーノートは派閥合同遠征に出たベルたちの前に立ちふさがります。
かつてリューたちアストレア・ファミリアと敵対していたルドラ・ファミリアの生き残りジュラ。
テイマーであった彼はジャガーノートの力に魅せられ、リューたちをおびき寄せ、利用する形でジャガーノートを出現させます。
現れたジャガーノートはリヴィラの街の討伐隊を蹂躙し、ベルの右腕を両断。
窮地に陥るベルでしたが、マーメイドのマリィの血によって腕は繋がり、再びジャガーノートと交戦し、今度は逆にジャガーノートの機動力を奪い、右腕を切り飛ばすことに成功します。
その隙をついてジャガーノートをテイムしようとしたジュラでしたが、失敗してあっさりジャガーノートに返り討ちに。
さらにそのタイミングでベルとリューはモンスターに襲われ深層へと落下。
ジュラのテイムの影響で本来なかったはずの自我に目覚めたジャガーノートはベルを仇敵と認識して後を追いかけていきます。
同族であるモンスターを喰らって肉体を回復し新たな能力を手に入れたジャガーノート（短命な寿命も克服）は、地上への帰還を目指すベルとリューの前に再び立ちふさがりました。
ベルが前衛としてジャガーノートを食い止め、魔法反射装甲を剥すことに成功。
リューが攻撃魔法【ルミノス・ウィンド】を放つものの、ジャガーノートはそれを回避。
しかしリューは残していた10の魔法の弾をかつてのアストレア・ファミリアの仲間に見立て、足場として、ジャガーノートの動きを誘導する囮として使い、最後は自らの手でジャガーノートに止めを刺したのでした。
「ダンまち」ジャガーノート、異端児（ゼノス）へ
その後、フェルズの招きによって再びジャガーノートと決戦を繰り広げた37階層の「闘技場（コロシアム）」を訪れたベルとリュー。
そこには氷漬けになった一体のモンスター、異端児（ゼノス）が眠っていました。
正体不明の異端児を見たベルは、それがあのジャガーノートであると直感。
ベルの呟きに呼応するように、その眼光からは赤い光が漏れ、目覚めようとします。
危険すぎるその存在を巡って判断が割れていたフェルズや異端児たち。
彼らは最終的にベルにその判断を委ねます。
ベルはウィーネたちとの共存を疑う選択肢はとりたくないと、それが危険と分かっていながらジャガーノートを殺さない道を選んだのですが……（アステリオスはあくまで「再戦」希望だけど、ジャガーノートは殺意満々で地雷どころの騒ぎじゃないなぁ）
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