今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、大人気のエルフヒロイン「リュー・リオン」について解説します。
リューは酒場「豊饒の女主人」で働くエルフの美人お姉さん。
かつて「疾風」と呼ばれた凄腕冒険者でもあり、作中ではベルたちの窮地を何度も救ってくれています。
物語が進むにつれてベルへの好意を自覚し、ついにヒロイン戦線に名乗りをあげたリュー。
本記事ではそんな彼女のプロフィールや強さ(ステータス、レベル)、ベルとの恋模様を中心に解説してまいります。
「ダンまち」リューのプロフィール
基本プロフィール(年齢・声優など)
リュー・リオンはミア・グランドが店主を務める酒場「豊饒の女主人」亭で働くエルフのお姉さんです。
外見は緑がかった金髪が特徴の美女で、年齢は21歳(本来の髪は純粋な金髪だが、正体を隠すためにシルに染められている)。
基本は無口で無表情、謹厳実直なクールビューティーですが、根はかなりの激情家で、敵対した者には苛烈で容赦のない一面を見せることもあります。
かつて「疾風」の二つ名で呼ばれた凄腕の冒険者で、その実力は今なお健在(「豊饒の女主人」で働く店員の多くは訳アリの元冒険者です)。
同僚のシルに命を救われ、「豊饒の女主人」に迎え入れられた過去を持ち、その恩からシルの想い人であるベルの窮地を何度も救っています。
「リュミルアの森」の大聖樹を守る一族の出身。
排他的な他種族を蔑視するエルフたちに嫌気が差し、11歳で森を飛び出し、オラリオへ辿り着いたという経歴の持ち主です。
ただ本人も他のエルフと同様に他者との肌の接触を忌避する傾向があり、今のところ彼女の手を握れたのは恩人のシルと主人公のベル、そして「アストレア・ファミリア」団長アリーゼの3人だけとなっています。
声優は早見沙織さん。
アストレア・ファミリアの過去と現在
リューは「アストレア・ファミリア」所属の冒険者でした。
アストレア・ファミリアとは正義と秩序を司る女神アストレアが運営する探索系ファミリアで、かつてはオラリオにおいて秩序を守る憲兵的な役割も担っていました。
しかし5年前、闇派閥との熾烈な抗争が繰り広げられていた暗黒期のオラリオ。
敵対していたルドラ・ファミリアの罠によって呼び寄せられた災厄のモンスター「ジャガーノート」により、アストレア・ファミリアはリューを残して全滅してしまいます。
生き残ったリューはアストレアを都市外に逃がし、復讐者となってルドラ・ファミリアを襲撃。
結果としてこのリューの暴走がオラリオの暗黒期に幕を引くことになります。
生き残ったリューはアストレアのもとに顔を出すこともできず、シルに拾われ「豊饒の女主人」で働くことに。
一方のアストレアは「剣製都市(ゾーリンゲン)」で存命しており、新たな眷属とともに細々活動を継続。
リューが立ち直り、再び自分に会いに来る日を待ち続けていました。
ヘスティア・ファミリアへの移籍
女神アストレアと再会を果たし過去に区切りをつけたリューは、派閥大戦後にヘスティア・ファミリアに移籍しています。
ただ表向き疾風「リュー・リオン」は死んだことになっているので、移籍に併せギルドへの登録上の名前を改名。
本人は「リュー・クラネル」を希望していましたが、当然のごとくヘスティアの大反対にあい、「リュー・アストレア」で登録することになりました。
「ダンまち」リューの強さ(レベル・ステータス)
神時代初の連続レベルアップ
初登場時のリューはLV4(第二級冒険者)。
しかし派閥大戦時には神時代初となる連続レベルアップを果たし、LV5をすっ飛ばしてオラリオ最高峰の実力者であるLV6へと到達しています。
<基本アビリティ> | |
力 | I45 |
耐久 | I25 |
器用 | I97 |
敏捷 | H100 |
魔力 | I71 |
<発展アビリティ> | |
【狩人:G】【耐異常:G】【魔防:I】【魔導:I】【連攻:I】 | |
<魔法> | |
【ルミノス・ウィンド】 | ・広域攻撃魔法。 ・風・光属性。 |
【ノア・ヒール】 | ・回復魔法。 ・地形効果。森林地帯における効力補正。 |
【アストレア・レコード】 | ・正義継承。 ・同じ神血を宿した眷属の魔法を行使可能。 ・LV6へのランクアップ時に発現。 |
<スキル> | |
【妖精星唱(フェアリー・セレナード)】 ・魔法効果増幅。 ・夜間、強化補正増幅。 | |
【精神装填(マインド・ロード)】 ・攻撃時、精神力(マインド)を消費することで『力』を上昇させる。 ・精神力(マインド)消費量含め、任意発動(アクティブトリガー)。 | |
【疾風奮迅(エアロ・マナ)】 ・疾風時、速度が上昇すればするほど攻撃力に補正。 | |
【正義継承(アストラエ・ヴァルマス)】 ・詳細不明。 ・LV6へのランクアップ時に発現。 |
(※原作18巻時点のデータ)
赤字の部分はLV6になって獲得したものですね。
リューはアストレア・ファミリアが壊滅した5年前の時点で、LV4でも上位の実力者。
ステータス的にはいつLV5になってもおかしくない状態でした。
そこから5年間、いくつもの経験と偉業を積み重ねていましたから、LV4から6への連続レベルアップも頷けますね(元々リューはたった3年でLV4に到達した才能あふれる冒険者でしたし)。
スキルや魔法も作中でトップクラスに多く、優秀なものが揃っており、ランクアップ後のリューは名実ともにオラリオ最高峰の実力者の一人と言えるでしょう。
機動力と火力を両立させた魔法戦士
リューは機動力と火力を両立させた魔法戦士です。
武器は刀剣で、小太刀から身の丈ほどもある木刀まで何でも器用に使いこなします。
基本的な戦闘スタイルは高速戦闘で敵をかき回しつつ、並行詠唱で大威力の魔法を放つ機動砲台。
並行詠唱の技術に関しては都市最強魔導士のリヴェリア以上とも言われています。
器用・敏捷・魔力に優れる一方、力と耐久は低めですが、攻撃力を補うスキルを二つも保有しており、純粋な戦士としての能力も高水準。
魔法に関してもただ放つだけでなく、自らの攻撃魔法を足場とした空中機動をも実現。
魔法【アストレア・レコード】によりかつての仲間の魔法を使えるようになってからはヒーラー役までこなせるようになっています。
耐久面を除けばほぼ隙の無い万能型の冒険者と言えるでしょう。
「ダンまち」リューとベル(恋愛・告白)
深層からの脱出行を経てベルへの好意を自覚
元々リューはベルに対し、尊敬に値する人間だと好感は持っていたものの、それはあくまで恩人であるシルの想い人としてのもの。
シルの恋を応援する立場であり、ベルに対し異性としての好意は持っていませんでした。
それに変化が訪れたのは原作14巻での深層からの脱出行。
死地を共にくぐり抜け、5年前にアストレア・ファミリアを壊滅させたトラウマの象徴である「ジャガーノート」をベルと討ち滅ぼしたことでベルへの感情が好意へと変化。
リュー本人もそのことを自覚するようになります。
恋愛面では同じエルフもドン引きするほど潔癖でポンコツ
ベルへの好意を自覚したリューは、それまでのクールなイメージをうち捨て、一気にポンコツエルフへと変貌します。
ベルと顔を合わせられず、まともに会話もできないなど序の口。
照れ隠しのあまりベルを投げ飛ばしたり、緊迫した戦場であろうとベルがいると聞いただけで突然すっころんだりと、何だこいつと言わんばかりのキャラ変を見せています(ベルさえ絡まなければ普通です)。
その根底には異常なまでに潔癖な恋愛観念があるようで、「ダンメモ」ではイリアにキスをされたベルの頬を皮ごと剥ぎとろうとしたり、
「妖精(エルフ)の森で」
「誓いを立てるその時まで」
「いちゃいちゃもらぶらぶも不要!」
「手すら繋いではならない!」
などと同族(エルフ)もドン引きするような主張をしていたこともありました。
原作18巻ではとうとうベルに告白
これは当面進展しないだろうなと思われていたリューの恋ですが、原作18巻で彼女はベルにその想いを告白しています。
派閥大戦の最中、オッタル戦に途中参戦したリューのベルへの告白。
その参戦のインパクトもあり、18巻は完全にリューが持って行った印象ですね。
ちなみにベルはアイズ・ヴァレンシュタインに好意を持っていますが、作者から金髪エルフのリュー(特に「アストレア・レコード」時代の長髪)はベルの性癖ドストライクであることが明かされています。
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