今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、才禍の怪物「アルフィア」について解説します。
アルフィアはかつてオラリオの双璧と呼ばれた「ヘラ・ファミリア」の生き残りであり、「アストレア・レコード」において闇派閥の協力者としてリューたちと戦った女性。
神時代以降最も才能に愛された眷属と称され、三大クエストの一つ「海の覇王(リヴァイアサン)」に止めを刺した英雄でもあります。
本記事ではアルフィアのプロフィールや強さ(レベル・ステータス)、本編主人公ベルとの関係や彼女が生存したIFストーリーなどを中心に解説してまいります。
「ダンまち」アルフィアのプロフィール
基本プロフィール(年齢・声優など)
アルフィアはかつて「ゼウス・ファミリア」と共にオラリオの双璧と呼ばれた「ヘラ・ファミリア」所属の女性冒険者です。
二つ名は「静寂」で年齢は24歳(本編開始7年前時点・享年)。
灰色のロングヘアと翠と灰のオッドアイが特徴の美女で、常に漆黒のロングドレスを身に纏っています。
性格はたおやかな見た目に反し苛烈極まりなく、セクハラ神相手に魔法で制裁し、リヴェリア相手に「世間知らずの年増、癇癪持ちのババア」と言い放った女傑。
三大クエストの一つ「海の覇王(リヴァイアサン)」に止めを刺した英雄でもあります。
ヘラ、ゼウスの両ファミリアが最後の三大クエスト「隻眼の黒竜」の討伐に失敗し、ファミリアが消滅して以降は行方不明に。
その後、本編開始7年前にあたる「メモリア・フレーゼ」内の3周年イベント「アストレア・レコード」において登場し、闇派閥(イヴィルス)の協力者としてオラリオを襲撃することになります。
声優は伊藤静さん。
「アストレア・レコード」での役割
アルフィアは「アストレア・レコード」において、かつてゼウス・ファミリアの幹部であったザルドと共に闇派閥(イヴィルス)の首魁となった神エレボスに協力しています。
フィンやリヴェリアたちロキ・ファミリア、リューやアリーゼたちアストレア・ファミリアの前に立ちふさがり、圧倒的な力で彼らを叩き潰していくアルフィア。
かつて英雄と呼ばれた彼女がそのような凶行に出た理由は、オラリオの冒険者たちに試練を与え、新たな時代の英雄を生み出すためでした。
自分たちが超えられなかった黒き終末(=隻眼の黒龍)。
それを超える英雄の踏み台となるため、オラリオの冒険者たちの前に立ちふさがり、最後は炎の中に身を投げ死亡しました。
「ダンまち」アルフィアの強さ(レベル・ステータス)
「才禍の怪物」最も才能に愛された眷属
アルフィアはかつてオラリオの双璧とされたゼウス・ファミリア、ヘラ・ファミリアの両団長に次ぐLV7。
条件次第では格上であるヘラ・ファミリア団長(LV9)をも倒すことが可能と言われていました。
<基本アビリティ> | |
力 | E548 |
耐久 | G202 |
器用 | S999 |
敏捷 | S999 |
魔力 | SS1001 |
<発展アビリティ> | |
【魔導:C】【耐異常:E】【魔防:E】【精癒:E】【覇光:I】 | |
<魔法> | |
【サタナス・ヴェーリオン】 | ・音属性攻撃魔法。 ・超短文詠唱、長射程、高威力。 ・詠唱式【福音(ゴスペル)】。 ・スペルキー【炸響(ルギオ)】によりその場に残った音の魔力を再起爆。 |
【シレンティウム・エデン】 | ・魔法防御付与魔法。 ・詠唱式【魂の平静(アタラクシア)】。 ・使用中は他の「音」魔法の威力も軽減。 |
【ジェノス・アンジェラス】 | ・音属性範囲攻撃魔法。 ・長文詠唱。 ・巨大な「鐘」を顕現させ、100M以内の全てを滅する。 ・強大な威力の反面、身体にかかる負担が大きい。 |
<スキル> | |
【才禍代償(ギア・ブレッシング)】 ・ステータスの常時限界解除(リミット・オフ)。 ・交戦時及び発作時、『毒』『麻痺』『機能障害』など複数の状態異常併発。 ・発動中、半永久的に能力・体力・精神力が低下。 | |
【双分運命(アルメー)】 ・詳細不明。 | |
【奏律曲光(ヴェル・アルドーレ)】 ・詳細不明。 |
スタイルとしては後衛型の魔法使い。
メインとなる魔法の【サタナス・ヴェーリオン】は音で敵を攻撃する超短文詠唱の魔法ですが、直撃すればガレスでさえノックアウトするほどの破壊力と長射程、音ゆえに不可視で回避困難というチート。
単純ですが全く隙がなく理不尽極まりない性能をしています。
また、防御魔法の【シレンティウム・エデン】も超短文詠唱にも関わらず、リヴェリアの魔法を完全にシャットアウトしてしまうチート障壁魔法。
更に切り札となる第三の魔法【ジェノス・アンジェラス】は、長文詠唱ながら「海の覇王(リヴァイアサン)」に止めを刺した凄まじい威力と効果範囲を誇ります。
くわえてアルフィアは魔法使いでありながら剣を持って前線で戦うことも可能な凄まじいセンスの持ち主で、若かりし日のオッタルを手刀一閃で倒したこともあるのだとか。
彼女を敵として出した時、作者も「どうやって倒しゅの」と執筆中昇天しかけたと言いますから、その凄まじさが良く分かりますね。
才能の代償・不治の病
理不尽極まりない才能の持ち主であるアルフィアですが、そんな彼女が「LV7」程度に収まっているのには理由があります。
それは彼女の唯一の弱点。
アルフィアは生まれつき病弱で重度の難病に苦しみ続けていました。
冒険者となった後も病を克服することは出来ず、むしろその病がスキルとして昇華されてしまうありさま。
彼女はその才能の代償に、常に病によって苦しみ続け、長時間戦闘を続けることができないという弱点を抱えています。
同じ病を抱えた双子の妹は既に亡く、アルフィアが「アストレア・レコード」であのような行動に出たのは、自分にもう先がないことを理解していたからでもあります。
「ダンまち」アルフィアの人間関係(ベル・ザルド)
主人公のベルはアルフィアの双子の妹・メーテリアの息子にあたります。
溺愛していた妹の子供であり、アルフィアもその存在は把握していましたが、本史において彼女は一度もベルに会いに行ったことがありません。
その理由は「お義母さん」ならまだしも「おばさん」などと絶対に呼ばれたくない、というもの。
冗談めかして口にしていましたが、本人的にはかなりガチだったようですね。
アルフィアがオラリオの冒険者に試練を与えたのには、甥であるベルが戦わなくてすむ未来を望んで、という意味合いもあったようです。
ちなみにベルの父親はゼウス・ファミリアの下っ端ヒューマン。
アルフィアと共にオラリオを襲撃した元ゼウス・ファミリア幹部のザルドにとっては家族のような存在。
アルフィアとザルドは会ったこともないベルを通じて、疑似的な家族のような感情を抱いていました。
「ダンまち」アルフィアIF(生存ルート)とは?
正史では一度もベルに会わなかったアルフィアですが、原作者によりアルフィアがベルに会いに行った場合のIFルート「それは遥か彼方の静穏の夢」がnoteなどで公開されています。
内容的には「アストレア・レコード」3年前にザルドと共にアルフィアがベルに会いに行き、そのままベルやゼウス、ザルドと4人で暮らしていくというもの。
アルフィアはベルに会うつもりはなく、遠目から見るだけのつもりでしたが、妹譲りのベルの可愛さに心撃ち抜かれてしまうことになります。
家庭においては厳しく苛烈な女王として君臨。
ベルくんはそんなアルフィアにビビりつつも、母親同然に懐いていくことになります。
エレボスからの勧誘もありましたが、このIFルートではベルを理由にアルフィアもザルドもそれを断っています(エレボスはそれに満足そうでした)。
ちなみに原作者曰く、このルートのアルフィアはマザーパワーで長生きし、本編でベルのヒロイン達の前にラスボスとして現れるのだとか……
「嫁の作法を教えてやろう」
そして誰も勝てない。
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