今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、タケミカヅチ・ファミリアの兄貴分「カシマ・桜花(かしま おうか)」について解説します。
カシマ・桜花はタケミカヅチ・ファミリアの団長を務める若手男性冒険者。
初登場時の事件とその後の対応の印象の悪さで、一部ファンの間では「クズ」呼ばわりされることもある不遇な男です。
本記事ではそんなカシマ・桜花のプロフィールや強さ、クズと呼ばれる理由や実際にはどうなのかを中心に解説してまいります。
「ダンまち」カシマ・桜花のプロフィール
基本プロフィール(年齢・二つ名・声優など)
カシマ・桜花は「タケミカヅチ・ファミリア」の団長を務めるのヒューマンの男性冒険者です。
年齢は17歳。
身長190cmの大柄な青年で、いかにも”益荒男”といった雰囲気の持ち主です。
性格は情に厚く責任感が強いタイプ。
何より身内、家族を最優先に考えており、身内を守るためなら時に冷徹とも言える判断を下すこともあります。
基本的には豪快で明るい好男児であり、ダンジョン内で女性たちの水浴びを覗いたベルを『漢だ』と称賛するなどノリの良い一面も(好みに関し「私は断然ティオナ・ヒリュテです」と宣言しており、ぺったんこ好きである模様)。
一方で、主神と同様に朴念仁であり、同じファミリアの千草から向けられた好意には全くと言ってよいほど気づいていません。
神々から与えられた二つ名は「武神男児(マスラタケオ)」。
声優は興津和幸さんが担当しています。
「タケミカヅチ・ファミリア」団長
桜花が所属するタケミカヅチ・ファミリアは新興の探索系ファミリアです。
元々は極東でタケミカヅチが保護した孤児たちの集まりで、桜花、命、千草らはそのころからの幼馴染。
団員数は少なく、最高レベル「2」と、主人がバイトをしなければならないほどの貧乏弱小ファミリアですが、武神であるタカミカヅチの薫陶もあり、団員たちのステイタスに頼らない技量は相当なもの。
作中では要所要所でその技量によりベルたちの助けとなっています。
団長である桜花は常に団員たちを守ろうと心がけており、仲間たちから厚い信頼を向けられています。
「ダンまち」カシマ・桜花の強さ(レベル)
まだLV2ながら駆け引きに長けた重戦士
桜花はLV2の上級冒険者。
タケミカヅチ・ファミリア内ではヤマト・命と並ぶ実力者です。
<基本アビリティ> | |
力 | ??? |
耐久 | ??? |
器用 | ??? |
敏捷 | ??? |
魔力 | ??? |
<発展アビリティ> | |
??? | |
<魔法> | |
??? | |
<スキル> | |
??? |
桜花のステイタスは公開されておらず、分かっていることはその戦闘スタイルのみ。
タケミカヅチの眷属ということもあってあらゆる武器の扱いに長けてはいますが、実戦ではその体格を活かし、大剣や大斧を振るって前線を支えるアタッカー兼タンク役を担っています。
作中では格上と戦うことが多いので目立ちませんが、普通に有望な若手冒険者と言えば桜花のような男を指すのでしょうね。
作中ではヴェルフに頼んで戦斧「皇剛(こうごう)」を作成してもらい、その豪快な戦い方に益々みがきをかけています。
下層階層主の頭部を両断する技量
桜花の強さ・技量が目立ったのは派閥合同遠征でのアンフィス・バエナ戦。
下層階層主アンフィス・バエナに対し、春姫の階位昇華(レベルブースト)による補助があったにせよ、その戦斧の一撃で右頭部を切断するといった活躍を見せています。
通常のLV2冒険者にできる芸当ではありませんから、タケミカヅチの薫陶がどれだけ凄まじい物か良く分かりますね。
ちなみにその際、桜花が使用したのはタケミカヅチ直伝の「虎喰(こくう)」という技だそうです。
「ダンまち」カシマ・桜花はクズ?
クズ呼ばわりされた原因は「怪物進呈(パス・パレード)」
基本的には好男児、頼れる兄貴分として描かれている桜花ですが、一部のファンの間ではクズ呼ばわりされ嫌われています。
その原因は、桜花たちタケミカヅチ・ファミリアが初登場の際、モンスターの大群から逃げていたところ偶然出くわしたベルたちに「怪物進呈(パス・パレード)」を仕掛けたこと。
「怪物進呈」とは要するにモンスターを他のパーティーになすりつけることで、これが原因でベルたちは中層で孤立してしまいます。
生還した桜花たちは主神にそのことを報告し、ベルたちの救助隊に参加。
中層でベルたちに再会した際、他のメンバーは全面的に謝罪しましたが、「怪物進呈」を指示した桜花はベルたちを囮にしたこと自体は悪かったとしつつも「仲間の命を優先した自分の判断は間違っていなかった」と頭を下げず、ヴェルフやリリ、そして一部ファンからのヘイトを買ったというのが彼がクズ呼ばわりされている経緯です。
ちなみに「怪物進呈」自体は悪意を以って行われない限り、オラリオでは緊急避難的な措置として一定の理解が示されている行為です。
謝らないことを非難されたが、むしろ……
「俺は誰とも知らない奴らの命より、お前らの方がよっぽど大事だ」
ファミリアの仲間を守りたかったという判断そのものには理解を示しつつも、ベルたちに謝らなかったことを以ってファンから非難されることの多い桜花。
これに関しては様々な捉え方があることを前提に、敢えて個人的な意見を述べるとすれば、むしろ桜花は「怪物進呈してごめんなさい」と謝っちゃダメだろう、と考えています。
というのも、そもそもこういう謝罪・反省って「自分がしたことは間違いでした。二度とこんなことはしません」っていう意思が大前提。
でも桜花はもし改めて同じ状況に陥ったとしたら、確実にまた「怪物進呈」しますよね。
だって彼は仲間の方が大事なんだから。
むしろ「怪物進呈した」ことを謝ったら、リーダーとして仲間を助けた判断が間違いだったと認めることになってしまいます。
選んだ以上、その選択に責任を持て、というのが筆者の個人的な考え。
それを言い訳にして謝らないのは間違っている、という意見があるのは分かりますが、むしろそんな状況で形だけ謝罪されても、ムカつく人はムカつくんじゃないのかな、とも。
桜花はやったことの責任からは逃げていませんし、その後何度もベルたちの助けになり、きちんと償いをしています。
むしろ上っ面だけ謝って誤魔化そうとするより、個人的にはよほど好感が持てますね。
ただまあ、それはそれとして詳しい背景が語られないアニメ版だけ見たファンの人が桜花の態度にムカつくのは分からなくもないです。
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