今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、黄金郷メリニの国王「デルガル」について解説します。
デルガルは物語の舞台となるメリニをかつて支配した古代王国の王。
狂乱の魔術師の魔術師シスルのかけた不老不死の呪いにより、ダンジョン内で約千年に渡り生きていましたが、シスルの暴走を止めるため地上に向かい、物語冒頭で塵になって死亡しています。
ただ彼の肉体は無事で、後に孫であるヤアドの器として登場。
本記事ではそんなデルガルのプロフィールや過去、人間関係を中心に解説してまいります。
「ダンジョン飯」デルガルのプロフィール
基本プロフィール(年齢、誕生日など)
種族 | トールマン |
年齢 | 不明 |
誕生日 | 12月5日 |
出身地 | 東方大陸・メリニ |
家族構成 | 妻、息子 |
体格 | 身長175cm前後、BMI 25 |
好物 | 鹿肉 |
苦手 | セロリのスープ |
声優 | 志村知幸 |
デルガル・メリニはダンジョン飯の舞台であるダンジョン、その元となった古代王国・黄金郷メリニの国王。
本編開始6年前に本人は塵となって死亡しています(詳細は後述)。
外見は銀髪で髭をはやした老人。
狂乱の魔術師シスルにより黄金郷の迷宮に約千年前から囚われており、不老不死の呪いにより生き続けていました。
性格は身分を気にしない気さくな人物だったようですが、一方で王としての能力は微妙で、問題が起きると宮廷魔術師のシスルに頼って丸投げしていたフシがあります。
物語冒頭で塵となって死亡
メリニの迷宮は本編開始6年前に発見されました。
始まりは小さな村の地下墓地の底から現れた一人の男。
彼は千年前に滅びた黄金の国の王を名乗り、その国は狂乱の魔術師により地下深く今なお囚われ続けていると。
「魔術師を倒した者には我が国のすべてを与えよう」
そう言い残し、男は塵となって消えました。
物語冒頭で描かれたこの塵となった男こそがデルガル王。
ただこの時塵になって消えた肉体はデルガル王の息子エオディオのもので、デルガル王はその肉体を使って地上にやってきただけ。
デルガル王の魂は息子の肉体と共に消滅してしまいましたが、肉体は迷宮の黄金郷の中に残っていました(詳細は後述)。
「ダンジョン飯」デルガルの過去
デルガルは約千年前、古代王国メリニの王フリナグの嫡子として生まれました。
若い頃は平穏に暮らしていたようですが、デルガルの結婚式の日に、王家の統治に不満を持った領主によって父フリナグが暗殺され、父に代わって王位に。
その後、妻との間に息子が生まれるも、国は天災により飢饉に見舞われ、敵に取り込まれて滅亡の危機に瀕し、息子は病気で医者を呼ぶこともできないと立て続けに苦難が襲い掛かります。
そんなデルガルが助けを求めたのが、宮廷魔術師でデルガルと兄弟同然に育ったシスル。
シスルはデルガルの頼みに応えて、迷宮の中で翼獅子(悪魔)が封印された本を見つけ、迷宮の主となることで国を守り、住民たちを救ったのです。
しかし迷宮の主となったシスルは欲望に歯止めがきかなくなり暴走。
迷宮に不死の呪いをかけ、王国の住民は不老不死となって迷宮に囚われてしまったのです。
そして千年が経ち、夢の中で翼獅子の予言を受けたデルガルは、狂乱の魔術師と呼ばれるようになったシスルを止めるため、助けを求め地上へと脱出しました。
この時、彼はシスルの目を逃れるため、既に魂を抜かれ抜け殻となっていた息子の身体を使っています。
「ダンジョン飯」デルガルとシスル
引用元:「ダンジョン飯」アニメ公式
デルガル王と狂乱の魔術師シスルは、兄弟同然に育ちました。
シスルはデルガルの父フリナグがエルフの侍従を欲しがり、道化師として連れてこられた少年。
フリナグから可愛がられ、デルガルの遊び相手としてずっとデルガルを支え続けて決ました。
赤ん坊だったデルガルの世話をしていた頃から、いつの間にかデルガルに背を追い抜かれても二人の関係は変わることがありませんでした。
シスルの魔術の才能を見抜き、宮廷魔術師になるよう勧めたのもデルガルです。
シスルは狂乱の魔術師と呼ばれるようになった今でもデルガルの為を思って行動しており、デルガルはそのことに責任を感じ、彼を止めるため命を賭して地上へと向かい、消滅しました。
「ダンジョン飯」デルガルの父と息子
デルガル王の父、フリナグは詳しい描写こそありませんが、基本的に善良な人物だったようです。
エルフの道化シスルをかわいがり、デルガルが伸び伸びと育っていたことからもそのことが伝わってきます。
ただそれ故に欲深い者に隙を突かれ、領主に暗殺されてしまっています(この領主の子孫が本編に登場する島主)。
またデルガル王の息子エオディオは幼い頃病にかかり、シスルの魔術により命を繋いだ人物。
しかしその後、暴走するシスルを批判し、迷宮から出て行こうとしたところ、シスルに襲われ肉体から魂を抜かれてしまいました。
この息子エオディオの肉体は、前述した通りデルガル王が地上に脱出する際に使われ、デルガル王の魂と共に塵となって消滅しています。
「ダンジョン飯」デルガルとヤアド
引用元:「ダンジョン飯」アニメ公式
デルガル王にはヤアドという孫がおり、デルガル王が消滅した後はこのヤアドが黄金郷の住人を束ねていました。
ヤアドは見た目は若いですが、これは生まれて間もなく不老不死の呪いに囚われているためで、実年齢は約1000歳。
デルガル王の遺志を継ぎ、黄金郷の住人を狂乱の魔術師から解放したいと願っていました。
ダンジョンが崩壊する際、ヤアド本人の肉体は瓦礫に潰されてしまい、ヤアドの魂はデルガル王の肉体に入ることに。
その後はずっとデルガル王の肉体をヤアドが使っています。
コメント